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B-scale fan's log

Since 2004.4.16

最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

魍魎の匣

2009年01月22日 | 日本映画 評価3
2007年 原田眞人監督 
    出演 堤真一、阿部寛、椎名桔平、
    宮迫博之、田中麗奈、黒木瞳
『 戦後間もなく東京で複数の少女のバラバラ死体が見つかる中、
 引退した女優の娘も姿を消し、探偵が行方を追うことになる。
 一方、ある作家と女性記者は怪しげな宗教のなぞを追い、
 互いに京極堂の元へ相談にやってくる。』

新評価 3.0 (面白い)

いかにも映画向きなはったりの利いた物語。
難解で人を煙に巻くような話も、
チャプターごとに分けた編集で、
分かりやすくするのに良かったです。
これで分からないなら、
この手の映画は不向きなのでしょう。

でも宮迫の役所は少々不明かな。

アヒルと鴨とコインロッカー

2009年01月20日 | 日本映画 評価3
2006年 中村義洋監督 濱田岳主演
    出演 瑛太、関めぐみ、松田龍平、大塚寧々
『大学入学のため仙台に引っ越してきた椎名は、
 隣人から同じアパートに住む孤独なブータン人に
 広辞苑を贈るため本屋を襲う計画を持ちかけられ、
 一度は断るのだが・・・。』

新評価 3.0 (よく出来た話)

洋画でよくある、色々しこんだ疑問の種が、
最後に全部つながり納得するたぐいの物語。
物語の構成がうますぎて、
映画にだまされるより先に感心して、おしまい。
スピード感が足りないかな。

完結しない復讐や、すっきりしない結末など、
嫌いな要素が多かったです。

松ヶ根乱射事件

2009年01月20日 | 日本映画 評価3
2006年 山下敦弘監督
    出演 新井浩文、山中崇、川越美和、
    木村祐一、三浦友和、キムラ緑子、烏丸せつこ
『1990年頃、雪の積もった地方の町の道路で、
 赤いコートの女性のひき逃げ死体が発見されるが、
 検死の最中にその女性は生き返り立ち去る。
 後にその女性は町でひき逃げ犯に出会い・・・』

新評価 3.0 (重い)

犯罪映画と思ってみていたのですが、
地方の村社会にありがちな異常な世界を
描いているコメディらしいのですが、
なんだか重くて笑いどころは不明。

都会で隣人が誰か知らない異常さが上げられますが、
地方は自分が知っている以上に他人に知られ、
不満を爆発させたくても出来ない。
そんな重苦しさが面白さなのでしょうか?

「ゆれる」同様に、地方都市の閉塞感を扱った作品は
よく分かりません。
そうそう、この作品も木村祐一が怪演です。

青空のルーレット

2009年01月14日 | 日本映画 評価3
2007年 西谷真一監督
    出演 塩谷瞬、貫地谷しほり、嶋尾康史
『東京でビルの窓拭きをしている人たち。
 彼らはミュージシャンや作家を目指す人たちで、
 夢のために今は窓拭きで生活の糧を得ていた。』

新評価 3.0 (割と好きです)

70年台に中村雅俊がやっていたかのような。
いまどき珍しい青春賛歌映画。
努力が格好悪いと思っている奴には、
決してうけないような映画です。

プロットは“あざとい”ところが多いですが、
愚直な映画に複雑な設定はいらないと、
監督は思ってしているのでしょうね。
そうじゃないならかなり熱い人です。

しかし会社はよく予算をつける勇気があったな。

東京少女

2009年01月11日 | 日本映画 評価3
2008年 小中和哉監督 夏帆主演
    出演 佐野和真、福永マリカ、
    秋本奈緒美、近藤芳正
『女子高生の未歩は、ある日母に再婚相手を紹介され、
 動揺した彼女は携帯電話を落としてしまう。
 失くした自分の携帯に電話をすると、
 明治時代の夏目漱石の門下生にかかってしまう。』

実のところ夏帆はあまり興味がないのですが、
「東京少年」と対になっているこちらも鑑賞。
これがなかなか、

新評価 3.0 (いい線行ってます。)

さしづめジャンルはSFラブファンタジーで、
粗は無いわけではないですが、
お婆さんのエピソードを含めて、
脚本と構成が上手く出来ているので、
普通に見れました。
ちょっとビターなハッピーエンドをいいですね。

監督は最近のウルトラマンシリーズを
よく撮っている人でしたか。
そんな意味で映像も手堅いかな。

陰日向に咲く

2008年12月17日 | 日本映画 評価3
2008年 平川雄一朗監督
    出演 岡田准一、宮崎あおい、伊藤淳史、
    平山あや、西田敏行、塚本高史、三浦友和
『台風の近づく東京。パチンコにはまり借金だらけのシンヤは、
 過去の父親との仲たがいから助けを求められずにおり、
 ある日、浅草で母親の知人をさがす寿子という女性と出会う。
 一方、ホームレスのモーゼに近づく1人の男がいた。』

新評価 3.0 (もうひと工夫を)

劇団ひとりの小説が原作。
色んな人物の人生が終盤に向けて収束していく、
あまり日本にはない、
というより日本人には苦手ではないかと、
個人的には思っているジャンルの映画。
そう都合よく他人の人生とリンクしませんが、
そこは映画だからこそです。

映画という時間の制約か、
簡単に感動を狙いすぎなのか、
人物が薄く完成度はいまひとつながら、
一部で酷評されるほどはひどくないです。

三年身籠る

2008年12月17日 | 日本映画 評価3
2005年 唯野未歩子監督 中島知子主演
    出演 西島秀俊、木内みどり、
    奥田恵梨華、塩見三省
『女系家族の長女夫婦は出産日が近いのに、
 夫は愛人がいて頼りない。
 やがて出産日になっても子供が産まれず、
 妹の彼氏の産婦人科医に診てもらうことに。』

新評価 3.0 (もうひと工夫を)

いかにも女性監督らしい静かな作り。
オセロの黒いほうの中島知子も意外な役どころで、
丁寧に見せてくれて、同じ女性監督でも
「ゆれる」の西川美和監督より好印象。
話が面白いかは別にして、いい雰囲気の映画です。

ただし妹の役どころはイライラきますね。

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

2008年12月12日 | 日本映画 評価3
2007年 北村拓司監督 
    出演 市原隼人、関めぐみ、浅利陽介、三浦春馬
『目標も無く、もちろん勉強もやる気の無い高校生の陽介は、
 ライバルとする仲間の同級生がいたが、
 彼はバイクの事故で格好良く消えてしまった。
 彼に追いつくために陽介は、とりあえず万引きをしてみた。』

新評価 3.0 (嫌いじゃない)

その後は何故かチェーンソー男と毎晩戦っている
女子高生と出会い、助けるうちに恋に落ちるなんて、
普通の青春ドラマではもちろん無いのですが、
なぜかこの時代の焦燥感や閉塞感を巧く表していて、
非常に好印象。
結局チェーンソー男は2人の男女の心の闇との戦いを
表しているのですよね?違うかな??

市原隼人はこんないい加減男の役が多いのですが、
どの映画みても腹が立つくらいハマってます。
このキャスティングで映画が面白くなってます。

ちーちゃんは悠久の向こう

2008年11月22日 | 日本映画 評価3
2007年 兼重淳監督 
    出演 仲里依紗、林遣都、高橋由真
『ちーちゃんとモンちゃんはいつも一緒の幼馴染で、
 高校に入った今も同じにクラスにいた。
 モンちゃんは母親が家出し、父親が酒浸りとなり、
 家に帰るのが嫌で部活で居残りをしていたが、
 それがきっかけで憧れの先輩と急接近となり・・・。』

新評価 3.0 (嫌いじゃない)

学園ラブストーリーと思って見ていましたが、
途中からややオカルトちっくに、
それにしても林遣都がモテモテだなぁと見ていたら、
ラスト近くで驚きの急展開。
そこまでの疑問がすべてスッキリ解けるのですが、
先輩の女の子は少しかわいそうかな。

若い役者ばかりでやや演技の粗が気になるのが、
評価の別れどころ。

北の零年

2008年11月16日 | 日本映画 評価3
2004年 行定勲監督 吉永小百合主演
    出演 渡辺謙、豊川悦司、柳葉敏郎、
    石田ゆり子、 香川照之、石原さとみ、
    大後寿々花
『幕末の徳島でのお家騒動から北海道へ移住した、
 稲田家の先発隊と第1陣は、
 北の大地の開拓に悪戦苦闘の日々を、
 殿様の本隊の到着まで耐え忍んでいたが・・・。』
 
新評価 3.0 (物語が微妙)

途中から主役が渡辺謙から吉永小百合に代わったようで、
開拓団の苦難の話から、
帰らぬ夫を待つ妻と娘の苦労に軸が変更。
女性賛歌というか吉永小百合賛歌のような物語。

間違いなく手間と金がかかった大作で、
意外性のある展開はあきがこない。
いや意外過ぎて突込みが入りますが、
ストーリーがわかりやすく、
一昔前の映画らしさにあふれています。

でも吉永小百合の年齢設定には無理が・・・。
推定30代でしょ?気になる人は気になるかも。
でも行定監督の映像とカメラワークは美しく、
そこだけでも見ていて良いです。