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B-scale fan's log

Since 2004.4.16

最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

チルソクの夏

2009年07月08日 | 日本映画 評価3
2003年 佐々部清監督 水谷妃里主演
    出演 上野樹里、桂亜沙美、三村恭代、
    淳評、山本譲二、高樹澪
『1977年夏。下関と韓国釜山の高校は姉妹都市の親善事業として、
 毎年、陸上大会を開催しており、その年は釜山での開催だった。
 日本の高飛びの女子陸上部員は、そこで出会った同じ競技の
 釜山の選手と恋におち、来年の七夕に再び会う約束をして、
 文通を始めるが周囲の大人はこの恋に反対する。
 3人の親友は彼女の恋を実らせようと応援をするが・・・』

新評価 3.0

上野樹里の主要出演作で見逃していた1作。
しかも監督は佐々部清なので見たかった作品。
相変わらず派手さはないけれど心に響く演出なのと、
本作は1977年と78年当時の懐かしさにあふれています。

甲斐バンドに山口百恵、ピンクレディの流行曲。
「なごり雪」のイルカは本人の出演までも。
上野樹里はデートで高倉健の映画を見に行くし、
お父さんの山本譲二は「津軽海峡冬景色」をうなります。

そんな時代を背景に4人の仲良し陸上部員が、
高2の七夕からの1年間で進んだ恋や遅れた初恋。
大学進学や家庭環境の貧しさがあったりするなか、
高3の七夕に下関で再会できるのか。

歴史的・政治的な思想の押し付けは薄いながらも、
高校生の互いの両親が交際に反対する理由が、
分かるようで有ったり無かったり。
しかし男子高校生の夢が前向きで素晴らしかった。

“流し歌手”の山本譲二の雰囲気が印象的なので、
本格的に役者やらないのかと期待。
任侠作品以外で見てみたいな。

ハーフェズ ペルシャの詩(うた)

2009年05月27日 | 日本映画 評価3
2007年 アボルファズル・ジャリリ監督
    メヒディ・モラディ主演
    出演 麻生久美子、メヒディ・ネガーバン
『苦労してコーランの朗読者の資格を得た若者。
 しかし大師の娘の詩の家庭教師に任命され、
 彼女と視線を交し合ったことが宗教的な罪となり、
 資格を剥奪される・・・。』

新評価 3.0 (難しい)

イランの映画です。
イラン映画は質が高いと聞いていますが、
興味は有りません。
見たのは麻生久美子が出ているから。

この映画に出てくるイランは田舎町で、
神の意思と古老の言葉が重い力を持ち、
中世の生活を継続している人たち。
近代化はされてなくても文化レベルは高そう。

制約が多く出来ないことの多い国でも、
それぞれの形でラブストーリーは存在する。
文化が違いすぎて理解は難しいですが、
誰もが分からない映画でも見る価値はあります。

ところでイランにとってチベットは
身近な外国なんだと知りました。

Sweet Rain 死神の精度

2009年05月12日 | 日本映画 評価3
2007年 筧昌也監督 金城武主演
    出演 小西真奈美、富司純子、
    光石研、石田卓也
『死神という職業の男性。上司の指示に従って、
 対象となる人間に近づき7日の間で観察し、
 その生き死にを判定する。今回の対象は若いOL。
 ある雨の日に彼は彼女に近づく。』

新評価 3.0 (おちついた良作)

雨男の設定で太陽を見たことのない死神。
その設定のためか最初は画面が暗くて、
観難かったものの、いつの間にか物語の
落ちついた世界に引き込まれてしまいました。

物語は3つのオムニバス形式と思わせながら、
実は時間をそれぞれずらしながら、
人物が互いにリンクしている上手い設定。
死神に時間なんて関係ないですから。

とびっきりの感動はないものの、
そこそこの満足感が得られる作品でした。 

ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE

2009年04月21日 | 日本映画 評価3
2008年 マッコイ斉藤監督 要潤主演
    出演 大村学、高橋真唯、小木博明、
    なぎら健壱、板尾創路、カルーセル麻紀
『ミュージシャン志望の普通の若者は入った芸能人養成所で、
 無理やり「ふえ科」に入れられてしまう。
 しかし突然の「ふえ科」は廃止の危機に直面し、
 講師のジャガーとともに無謀な金策に挑むことに。』

新評価 3.0 (微妙ながら)

一昨年の冬に東京に長期出張の際に、
ラゾーナ川崎の映画館で観ようか迷った作品。
かなり地雷系の予感でしたが、
実際は最悪というほど悪くはない。

原作は知らないせいも有るのでしょうが、
こんな脱力系の映像も嫌いじゃないです。
だけど人様から金を取れる映画じゃないですし、
キャストを見て楽しむ以外の良さはなし。

やじきた道中 てれすこ

2009年03月16日 | 日本映画 評価3
2007年 平山秀幸監督
    出演 中村勘三郎、柄本明、小泉今日子
『とうが立ち引退を決意した品川の花魁お喜乃。
 あめ職人の弥次さんの助けを借りて金策をするも、
 面倒になって足抜けを決意する。
 偶然居合わせた歌舞伎役者の喜多さんも引き込んで・・・』

新評価 3.0 (粋だね)

弥次さん喜多さんの物語は読んだことが無いので、
どこまで創作が分かりませんし、
落語のネタも結構交じっている気がします。
爆笑どころはないですがしゃれの効いた笑いが豊富。

演技力に疑問の余地の無い名男優2人に、
すっかり女優になったキョンキョン。
意外と見劣りのしない演技力で、啖呵を切るシーンは、
「少女に何が起ったか」の野川雪を彷彿させます。

作品時間も短いしサラッと見るには◎。

人のセックスを笑うな

2009年03月10日 | 日本映画 評価3
2007年 井口奈己監督
    出演 永作博美、松山ケンイチ、蒼井優
『美術大学に通う19歳の青年は、女性講師にモデルの依頼をされ、
 彼女のアトリエに行くと裸にされ童貞を失ってしまう。
 青年は講師と交際を嬉しそうに男女の親友に話すが、
 彼に思いを寄せる女友達は複雑な思い。
 やがて講師は39歳で歳の離れた夫が居ると分かったりと・・・』

新評価 3.0 (長い)

タイトルから想像するような艶っぽいシーンはなく、
どちらかと言うと色気には欠け、
なんでこんなタイトルになったのか疑問。
別タイトルの「人の恋愛を笑うな」が正解です。

映像はとんでもなく引きの長まわしが多くて、
とんでもなく退屈。しかも2時間越えの作品。
そんな中に懐かしさや、羨ましさに触れるところが有り、
そこが完全なダメ映画じゃない理由。

映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史

2009年03月09日 | 日本映画 評価3
公開中 腰繁男監督

新評価 3.0 (修正値)

日曜も仕事でしたが、午前中の時間を作って、
朝一回目を鑑賞。劇場は子供と保護者でほぼ満席。
今回もリメイクで元子供として既知の物語に不満ながら、
子供は初めて新鮮に見るのだしまぁ良いか。

一度は見たような物語は随所に違いがありますが、
子供の動員に関係なさそうなゲスト声優で、
物語の流れに引っかかりを作るのはどうなのか?
せめて適正テストしてからにして欲しい。

と、大人目線で評価するのは違うか。
子供の目でドラえもんは鑑賞すれば良いのです。

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

2009年03月06日 | 日本映画 評価3
2007年 吉田大八監督 佐藤江梨子主演
    出演 佐津川愛美、永瀬正敏、永作博美
『両親が亡くなり葬式のため田舎に帰った女性。
 彼女は東京で芽の出ない女優だが自意識過剰で、
 女優として成功しないのを妹のせいしていたぶる。
 そんな横柄な彼女に一家は狂いはじめる。』

新評価 3.0 (ちと長い)

とにかく売れない女優のわがままが突出していますが、
よく見れば、この家族全員が自分大好き人間の集まりで、
これじゃ家の中がまとまらないのは無理がない。
と言うか、この映画も抑圧された村生活ものですか?

売れない女優を演じるサトリエがはまり過ぎていて、
あまり笑えない状態なのですが、
たぶんサトリエ自体はあんな女性では無い筈なので、
うまく演技にはまっているなと感心(違うのか?)。

結局タイトルの意味がよく分からないのですが、
まぁいいか。
テンポが悪くのか長く感じたので、
編集で90分位にしたほうが良いかも。

少年メリケンサック

2009年02月19日 | 日本映画 評価3
公開中 宮藤官九郎監督 宮崎あおい主演
    出演 木村祐一、勝地涼、田口トモロヲ、
    三宅弘城、ピエール瀧、峯田和伸、
    ユースケ・サンタマリア、佐藤浩市

新評価 3.0 (もの足りない)

クドカン監督なので見るかどうか躊躇して、
掲示板を見てみると、やはり好き嫌いが出るようで、
まぁ2時間程空いた時間が有ったので、
ふらりと見に行ってみました。

前のラリって作ったとしか思えない監督作
「真夜中の弥次さん喜多さん」と比べて正道。
相変わらずネタの引き出しが多いです。
下ネタが多いとかの声も有るようですが、
これで言うような潔癖症な人は、
大人計画系は見ないほうが良いのでは?

残念なのは宮崎あおいの弾けかたが足りない事。
と言うより弾けた演技をしているだけ。
佐藤浩市はめーいっぱい弾けているのに、
こちらが絡むのはクールな役のキム兄ぃ。
歯車が上手くかみ合っていない。

勝地涼がまたカマっぽい役で笑えましたが、
TELYA役の田辺誠一には爆笑。
はじめは阿部サダヲと思いましたよ。

cherry pie チェリーパイ

2009年02月14日 | 日本映画 評価3
2006年 井上春生監督 北川景子主演
    出演 江口のりこ、原田夏希、白井晃、
    肘井美佳、岡田浩暉
『最近チェリーパイがうまく作れず悩む女性パティシエに、
 ある日、電話が入り事故で亡くなった先輩パティシエが、
 チェリー農園に預けた物を引き取りに来て欲しい言われ、
 その先輩との思い出がよみがえる。』

新評価 3.0 (いいね)

女性好みと思われるしっとりとした物語。
今回の北川景子はメイク控え目の垢抜けない役どころ。
他にも色んなタイプの美しい女優が出てきますが、
脇役の女優の物語は全て必要だったのかな?
80分の作品ならもっと話の密度を上げたほうが良いかも。

興味深かったのはカット割りとカメラワーク。
この監督の作品を見るのは初めてですが、
なかなか面白かったので他の作品も見てみよう。