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B-scale fan's log

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最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

なくもんか

2009年11月18日 | 日本映画 評価3
公開中 水田伸生監督 阿部サダヲ主演
    出演 瑛太、竹内結子、塚本高史、
    伊原剛志、いしだあゆみ 他

新評価 3.0

「舞妓 Haaaan!!!」の監督・脚本・主演トリオが再集結。
前作が意外と良かったのでフラリと鑑賞。
またハチャメチャ映画かと思えば前半だけで、
意外と後半はしっとりムードに。
でも2時間超えはちょっと蛇足的だったかも。

産まれ別れた兄弟の再会と兄弟愛がテーマですが、
兄はとことん外面がいいがジキルとハイド的な性格。
兄の妻は人生経験の豊富さから来るクールで勝気な性格。
弟は育ちの不幸から鬱屈した性格の人気お笑いタレント。
弟の漫才の相方は自分の才能不足に悩む天才肌?。

物語の軸を4つも置きながら話を散らばらせずに、
後半に向けて収束させていく展開のうまさ。
でも沖縄まで行く必要があったのかな・・・。
スポンサーの意向だろうか?
それとも南の島で遊びたかったのか?

TV放送が心配なほどのシモネタもあるものの、
それ以外でも笑いとしみじみのある映画でした。
それと、こんな役の竹内結子はいいな~。
あんな性格がきまって見えました。

やわらかい生活

2009年10月29日 | 日本映画 評価3
2005年 廣木隆一監督
    出演 寺島しのぶ、豊川悦司、松岡俊介、
    田口トモロヲ、妻夫木聡 他
『両親の事故死からうつ病になってしまった女性。
 一流企業も依願退職し無職の日々のなか、
 引っ越した蒲田の町で出会う4人の男性。
 彼らもそれなりにダメ人間ばかりで・・・。』

新評価 3.0

見てから主人公の躁鬱病の設定に気づく。
私もまわりにそんな人がいましたが、
励ませば落ち込む。ほっとけば寂しがる。
疑い深くなったり、攻撃性が高まったりと、
なんどか痛い思いをさせられました。

そんな事を思いだしながら見ていると、
まさにこの女性もそんなタイプ。
悪いのは本人でなく病気と分かっていても、
つらく当たられるとカチンと来るし、
あれじゃ周りから人が居なくなるわな。

そんな女性に絡む4人のダメ男。
妻と別居中の幼馴染、痴漢、同じ躁鬱病のやくざ、
EDの大学の同級生で地方議員の卵。
何が健常で何が病気か分からなくなってきますが、
完璧な人間なんて居ないのです。

自分が気楽に生きれる場所を見つけて下さいな。

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~

2009年10月28日 | 日本映画 評価3
公開中 根岸吉太郎監督
    出演 松たか子、浅野忠信、室井滋、
    伊武雅刀、妻夫木聡、堤真一 他

新評価 3.0

なんとも愛すべきダメ男の物語。
あの敗戦直後に文筆で食える才能を持ち、
美しい妻と子供があり、これまた美しい愛人も。
ある部分あこがれるところも有ります。

そして自分は自堕落に浮気をしているのに、
妻に自分が愛されているか心配で心配で、
逃げ出すための自殺も自分1人では心細い。
なんともダメダメぶり。

原作作者の太宰治も破滅型の天才で、
入水自殺するんですよね・・・。
ゆえに最後の台詞・カットは意味深。
「私たちは生けていさえすれば良いのですよ。」

“Being Fleet”って言葉も有りますからね。

シャカリキ!

2009年10月24日 | 日本映画 評価3
2008年 大野伸介監督
    出演 遠藤雄弥、中村優一、鈴木裕樹、
    南沢奈央、中越典子、柄本明、原田泰造 他
『自転車で坂を上ることが好きで負けず嫌いの高校生。
 ある日、自分より早い他校の高校生に出会い、
 彼に勝つために自転車部に入るが、
 クラブは成績が悪く廃部になってしまう・・・』

新評価 3.0

曽田正人の同名人気コミックを実写映画化。
読んだこと無いので、その比較は避けますが、
なんとも映画は微妙な出来栄え。
とりあえず兄ちゃん姉ちゃんたちは地味。
顔立ちもさることながら演技自体も。

そんなのを見る映画じゃないと言うにしても、
自転車ロードレースを知っている人が、
100人に2人も居ない日本でこの企画は危険。
結局、脚本自体も無難に落ちてますが、
それじゃ他のスポーツものの焼き直しだよね?

変に漫画のビックネーム(だけ)を借りて、
原作ファンにたたかれるなら、
オリジナルで競輪学校の青春物語でも作れば?
それじゃスポンサーが集められない?
なかなか難しいね。

とりあえず嫌いじゃない出来かなっと。

火天の城

2009年10月03日 | 日本映画 評価3
公開中 田中光敏監督
    出演 西田敏行、福田沙紀、椎名桔平、
    大竹しのぶ、他

新評価 3.0

あまり知らない監督さんですが、
脚本も撮影もしっかりとした作品でした。
余分なシーンも少なかったし、
ゲスト出演で豪華な俳優をちらしてますが、
チョイ役で無駄使いしていないのも好感。
ただ力量のない芸人を使うのはどうなのか。
スポンサーさんの横槍?

ところでヒロインの福田沙紀。最近出番が多く、
昔の上戸彩(同じ事務所)的な扱いを受けてますね。
一瞬の表情がキーラ・ナイトレイに似ていますが、
将来は大女優になれるのか。

物語はエンタメ系じゃないので、
見て楽しいジャンルではないですが、
丁寧な作りなので見て損はない映画。
個人的には映画の中で城山から見た景色が、
昔、安土城跡に行った時に見た景色と同じで感慨。
今は下は田んぼばかりで湖も遠くなっていますが、
あんな感じでしたね。

ハッピーフライト

2009年09月07日 | 日本映画 評価3
2008年 矢口史靖監督
    出演 田辺誠一、綾瀬はるか、時任三郎、
    吹石一恵、寺島しのぶ 他
『羽田空港発ホノルル空港行きの全日空のジャンボ機。
 機長昇格試験中で固くなっている副操縦士や、
 国際線初乗務で緊張のCAや、いろいろな乗客を乗せ、
 空へと舞い上がるが・・・』

新評価 3.0

業界の内幕ものの映画は実情とかけ離れていたり、
この手の恋物語はいいやと敬遠していましたが、
全然違うお話だったのですね失礼しました。
てっきり田辺誠一と綾瀬はるかが、と思っていたら、
会話すらしていませんでしたね。

フライトには多くの人々の協力が必要ですが、
それぞれの部署の意見や縄張りやプライドで、
必ずしも仲が良好と言うわけではなく、
また同じ部署の中でも出来る人もいれば、
出来ない人もいますが、足りない所は助け合い、
強いところは相乗効果で更に強くと、
大げさに上手く業界内幕を扱った映画でしたね。

ANAの顧客サービスの標語は、
「あんしん・あったか・あかるく元気!」です。
映画のドジな社員で少し心配になるかも?ですが、
この標語が上手く伝わってくる映画です。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦

2009年09月06日 | 日本映画 評価3
2002年 原恵一監督
『しんのすけは自宅の庭の地中から文箱を見つける。
 中にはしんのすけが書いた手紙が入っているが、
 自分で書いた覚えがない。
 次に気がつくと戦国時代にタイムスリップしていた。』

新評価 3.0

普段からアニメはあまり見ないのですが、
某映画掲示板では「大人も泣ける」と評価が高いし、
実写版も近日公開と言うことで見てみました。

しんちゃんなのでタイムトリップが適当なのはご愛嬌。
まず感心したのが最初の合戦シーン。
田舎の守護・地頭の辺りの戦いなので小規模ながら、
鉄砲、槍、弓の運用の仕方がリアル。
子供向けのアニメですよね?
このリアルさは後半の城攻めでも同様。LORみたいだ。

物語の核と成るしんのすけの家族の団結力と、
戦国時代の死生感や身分の差など、
しんちゃんならではの笑いもありますが、
物語自体は結構シビア。

子供向けのアニメですよね?と思っていたので、
最後の井尻又兵衛の武運は予想外。
どうやってハッピーエンドにするのか考えていたので、
不意をつかれました。
まぁ大人が泣くほどではないにしても、
大人が見ても大丈夫なくらいかな。

あかね空

2009年09月03日 | 日本映画 評価3
2006年 浜本正機監督
    出演 内野聖陽、中谷美紀、中村梅雀、
    石橋蓮司、岩下志麻 他
『京都から江戸にやってきた豆腐職人の若者。
 まじめな性格で周囲の協力も得て、
 商売も順調に伸びていく。
 一方、そんな彼を妬ましく見る同業者も。』

新評価 3.0

時代劇なのに侍が出てこない珍しい物語。
豆腐職人や長屋の人たち。あとは博打屋の親分。
やすっぽいCGの青空や江戸の橋(永代橋)が、
物語とは別に白けさせ、冒頭でがっくり。

職人の奥さん役の中谷美紀の30,40代での演技は
見るべきものありますが、10代の役は見た目に厳しい。
主役の内野聖陽は、以前見たNHK大河での演技が、
「中学生日記」の様で敬遠していましたが、
本作でみる彼は意外と自然で好感度UP
でも2役の博打屋の親分の姿かたちは・・・。

人情ものなら悪い奴が居ないと話にならないので、
本作では同業者で嫌味なおっさんが出てきます。
職人なら味で勝負すればいいものも、
汚い手でライバルを落としいれようと画策しますが、
それは博打屋の親分があきれてしまうほど下劣。
時として一般人のほうが恐ろしい典型です。

山桜

2009年07月28日 | 日本映画 評価3
2008年 篠原哲雄監督 田中麗奈主演
    出演 篠田三郎、檀ふみ、富司純子、
    村井国夫、東山紀之 他
『江戸時代、不幸な結婚生活に耐える一人の若妻。
 彼女には別の縁談話もあったのだが縁なく、
 位は低いが裕福な家に嫁いだのだったが、
 夫は私腹を肥やす藩の重臣に取りいるような男で、
 殿が留守の藩内で農民は飢える一方だった。』

新評価 3.0

なにかとお気に入りの篠原監督ですが、
本作もやっつけ仕事な雰囲気がやや有って、
原作がそうなのか結論のない結末の映画。
想像は膨らみますが、もやもや感が残ります。

物語は多くの示唆に富んでおり、
権力の使い方を間違うどころか酔っている人間。
金を支配するどころか金に支配されている人間。
私もそんな輩の何人か見たことがあります。

周りには、そんな輩を止める立場の人間もいますが、
この映画では誰も責任を取りたがらず、
いや輩のほうの行動力が強すぎ言いくるめられて、
藩は輩と取り巻きのやりたい放題。

結局、正義感溢れる若い武士が行動を起こすが、
今度は若い武士の処分を誰も決めれない始末。
殿様が江戸から戻るまで処分保留とは、
いい年した男達が情けないたらありゃしない。

若妻の嫁ぎ先の主は拠り所を失い血相を変えて、
「いい風が止んでしまった」と下種な発言をし、
若い武士をそしるものだから、
今まで我慢していた若妻に愛想をつかされる始末。

若い武士の母は「事件以来、誰も来なくなった」と
飄々と嘆くものの、
そんな付き合いなら無い方が清々するというもの。
どんな時でも付き合ってくれるのが友人ですよ。

とは言え、いきなり切り殺すのもなぁ・・・。

劇場版ポケットモンスター

2009年07月27日 | 日本映画 評価3
公開中 湯山邦彦監督

新評価 3.0

相変わらずの長いタイトル
『劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール
 アルセウス 超克(ちょうこく)の時空へ』を、
またまた子供のエスコート役で鑑賞。

ついにダイヤモンド&パールも最終章らしいです。
今までのディアルガ、パルキア、ギラティナの
神々の戦いの謎が解けて個人的にはすっきり。
子供でも分かる勧善懲悪のストーリーと、
人間臭い神様アルセウスも悪くなかったです。

今回は人気俳優が下手な声優を演じることなく、
ひっかかりなく見れたのも好印象の一因。
しょこたんが当てるギザみみピチューも許容範囲。
反対に彼女が歌う懐かしさを感じさせる、
テーマソングは良かったですね。