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B-scale fan's log

Since 2004.4.16

最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

茄子 スーツケースの渡り鳥

2010年07月10日 | 日本映画 評価3
2007年 高坂希太郎監督

『誰からも愛されたレーサーが自殺した、
友人の死に悲しむ間もなく日本に来た彼だが。
自身のキャリアも終わりに近づいており、
彼の同僚は引退を決意していた。』

新評価 3.0

昨日見たアニメの続編。
年に一度、宇都宮に世界の有力選手が来て、
日本の選手と競うそうで、舞台はそのレース。
そんなこと知っている人は少ないよ。

序盤の亡くなった選手はマルコ・パンターニがモデル?
人生をロード・レースにかけてきた男達が、
友人の死、キャリアの限界で人生の岐路に悩む。
しかしペダルを踏む足を止めぬとはロマンだね。

ジブリものに居がちな元気な女子キャラは、
最後のご飯シーンのためにいるのかい?

茄子 アンダルシアの夏

2010年07月09日 | 日本映画 評価3
2003年 高坂希太郎監督

『自転車レースチーム・パオパオ、
現在もスペインのグランツールに参戦中。
レースで転戦の中、ある選手の兄が結婚式を挙げたが、
花嫁は選手の元恋人で、レースは式場の横を通る。』

新評価 3.0

ジブリ系監督による自転車レース・アニメ。
この監督もロード・レースをたしなむそうで、
映画のなかは専門用語に専門知識だらけ。
何故「逃げ集団」が「後方集団」に吸収されるかなんて、
知らない人が見ても分からないだろうな。

ちょっとルパン三世っぽい絵は良かったけど、
CGは動きがぎこちなく感じたなぁ。
兄弟愛や郷土愛のロマンを感じさせる設定も、
嫌いじゃないけど、もう一歩欲しかった。
なぜ兄に恋人を奪われたのかよく分からないし。

忌野清志郎の自転車唱歌はこの映画からか。

eiko[エイコ]

2010年07月01日 | 日本映画 評価3
2003年 加門幾生監督
    麻生久美子主演
    出演 沢田研二、阿部サダヲ、玉山鉄二、
    南果歩、大杉漣、袴田吉彦 他

『だまされ易くインチキ商品を買わされたり、
 好きな人に貢がされて借金が膨らんだOL。
 挙句に給料が滞納していた会社は社長が夜逃げ。
 自宅アパートには取立屋がいて戻れなくなり・・・。』

新評価 3.0

こんな映画が上映されていたなんて知らなかったけれど、
麻生久美子主演なのでとりあえず鑑賞。
また「インスタント沼」よろしく不幸な環境の彼女。
美人だけど不幸な役多すぎませんか?

人の善意を信じやすい。他人の願いを断れない。
そういう自覚のある人は是非見て欲しいですね。
私は見ていてイラッと来ました。
あんた騙されてるよって。

でも幸せは信じることから得ることができる。
武田鉄矢の歌みたいだけど、それもまた真実です。
だけど騙す奴らは突然あらわれ巧みですからね。
私も信じて大丈夫かなと思う案件がいくつか・・・。

物語はよくある悪い奴が改心するストーリー。
でも私の知っている周りでは改心はないな~。
たまの善意はあったとしても。
寂しいけれど、これは真実ではないのかもね。

ジュリーが老人の役とは寂しいなぁ。

アウトレイジ

2010年06月15日 | 日本映画 評価3
公開中 北野武監督
    出演 ビートたけし、椎名桔平、加瀬亮、
    三浦友和、國村隼、杉本哲太、塚本高史、
    中野英雄、石橋蓮司、小日向文世、北村総一朗 他

新評価 3.0

なんともリアリティーのないヤクザ映画でした。
親分が傘下の組員をあんなに相討ちさせたら、
今後の組織の統制が取れなくなるでしょう。
で、考えるとシェイクスピアもどきですか。

頭のおかしい王様が部下に殺しあいをさせ、
それを見て楽しんでいるみたいな。
それを日本のヤクザの様式で撮りましたと。
怖いというより、エグイ感じの映画でしたね。

もともと争うつもりのない仲間内の組織が、
親分の命令で無理に戦わさせられる。
なので抗争は戸惑いながら段階的に拡大。
「やっちゃっていいんですか」「戦争になりますよ」

まどろっこしい映画です。
あれでは出てくる全員が悪人でなく道化です。
恐怖と笑いの融合は見事でしたが、
欲を言うと、もう少し笑えても良かったかな。

『国に諫める臣あればその国必ずやすく、
家に諫める子あればその家必ずただし。』
三浦友和の役はこれじゃないですよね。
誰の言葉でしたっけ?まぁ知らないほうが普通か。

告白

2010年06月11日 | 日本映画 評価3
公開中 中島哲也監督
    出演 松たか子、岡田将生、木村佳乃 他

新評価 3.0

愛娘が教え子に殺された。法律は未成年を罰さない。
ゆえに教師は自ら手を下すことなく間接的に、
罪の意識のない彼らに真の反省を促す。
なんだか「ひとりスパイ大作戦」みたい。

私の常識では教師の行動は全然過激じゃない。
当たり前の権利とすら感じましたが、
皆さんはそうじゃないみたいですね。
善悪の基準がずれているのはどっちなんだか。

映画自体はいつもの中島監督クオリティで、
松たか子も良い演技をしていてます。
ちゃんとしているが、でも何か物足りないみたいな。
私には当たり前だから?道徳心が足りませんかね。

精神が歪んで育った殺人犯が更正出来るかなんて、
他人の医者や親にも分かるわけがない。
当人と神のみぞ知る世界です。
子供の心を歪ませた母親が因果を受けるのも上手い。

だいたい「他人に認められたい、誉められたい」
なんて贅沢をいう奴が最近多すぎる気が。
自分より凄い人は山ほどいるのだから、
簡単に自分に陽が当たるなんて思うなと。

まして目立つための殺人なんて手段と目的があべこべ。
海援隊の「母に捧げるバラード」じゃないけれど、
「一度でも思うたら、はよ死ね。」・・・なんてね。
「スパイ大作戦」なら誰も死なないんだけどなぁ。

西の魔女が死んだ

2010年05月23日 | 日本映画 評価3
2008年 長崎俊一監督
    出演 サチ・パーカー、高橋真悠、
    りょう、大森南朋、高橋克実、
    木村祐一 他
『中学に入って登校拒否になったクゥオーターの少女は、
 イギリス人の祖母が暮らす田舎町で過ごすことなった。
 祖母は自らを「西の魔女」と名乗り、
 孫に魔女の見習いとして修行をほどこしていく。』

新評価 3.0 

友達との馴れ合いや、予定調和が嫌になってから、
周りと距離が開き始め、登校自体が嫌になった少女。
ハーフの母親は血統ゆえ仕方ないと諦め、
単身赴任中の父親は自分の責任を感じてしまい、
イギリス人のお婆さんは優しく迎えてくれる。

この物語での魔女とは比喩的な例えであって、
異国の田舎で暮らすお婆さんは生きるための知恵や、
規則正しい生活の必要をそれとなく示唆してくれる。
その結果として生きる力を取り戻した少女は、
家族と一緒にお婆さんから遠く離れた町に戻る。

少女が再びお婆さんと会ったのは、
数年後にお婆さんが亡くなった時だった。
と、なんとも静かな物語で、
それがよくも有り、悪くもあり。
お婆さんの「I KNOW」の台詞に全て集約されています。

重力ピエロ

2010年05月14日 | 日本映画 評価3
2009年 森淳一監督
    出演 加瀬亮、岡田将生、小日向文世、
    吉高由里子、渡部篤郎、鈴木京香 他
『役所を退職した父、大学で遺伝子研究をする兄、
 絵の才能がある弟、母親は数年前に自動車事故死。
 そんな家族が暮らす仙台の町では、
 最近、連続放火事件が発生しており、
 現場の近くには謎の落書きが残されていた・・・。』

新評価 3.0 (あまく)

原作がベストセラーということで期待もしたが、
やはり伊坂幸太郎の作品はあわないなぁ。
「アヒルと鴨とコインロッカー」は凝りすぎだったが、
この作品は役柄の設定で先が読めた上に、
性格的に合わない要素が多すぎて・・・。

あのピエロのように笑っていられたら、
いつか重力すら気にならなくなる。
そんな父の言葉はどこに行ったのでしょう?
結局、笑っていられなかった兄弟の犯した罪は、
末期ガンの父親が背負ったのかな。

偶然三連続で出演作を見た岡田将生。
今回は性格的に難しい役どころでしたが、
やはり難しかったみたいでした。

のだめカンタービレ 最終楽章 後編

2010年04月20日 | 日本映画 評価3
公開中 川村泰祐監督
    上野樹里主演
    出演 玉木宏、竹中直人、ウエンツ瑛士、
    ベッキー、山田優、福士誠治、吉瀬美智子、
    水川あさみ、小出恵介、瑛太、伊武雅刀 他

新評価 3.0

前編はおそらく後編の公開直前にTVで見れるから劇場はパス。
案の定、土曜の夜に見れましたがCMって面倒。
でも元々がTVのドラマなんだし、まぁいいか。
と前編をTVで予習してから後編を劇場で鑑賞。
でも映画にするような物語かなぁ。
改編時のスペシャルでいいような・・・。

で後編はこちらが勝手に期待していたほどは良くは無く。
おそらく、のだめファンしか高評価しないのでは?
わたしはのだめファンなので、とりあえず○ですが、
前編ほどの良さがなく音楽(クラッシック)ばかりが先走り。
この漫画を映像化した利点は漫画では分からなかった名曲を、
聴覚で訴えられるところに有ったのですが、
今回の後編は音の洪水のようで何か違う気がします。

後編のストーリーが玉木宏のナレーションで進むのも稚拙。
ここで監督を見てみると前編と監督が違う。
脚本の人は同じだけど、それで前後編に統一感が無いかも。
ドラマ時で若手だったメインキャストの面々は今や主役級に成長で、
このキャストで失敗するほうが難しいが、
のだめの大看板に頼っている印象で正直いまいち。

こちらが期待を膨らましすぎていただけですが、
ユーモラスな部分がなくなって苦悩のシーンばかり。
のだめはそんな物語ではなかったはずだけど・・・。
TVドラマ版の最終回越えの感動は欲しかったなと。
劇場版ポスターの「FIN?」は何か意味ありげだなぁ。
漫画のほうも唐突な終わり方だったし・・・。

禅 ZEN

2010年03月25日 | 日本映画 評価3
2008年 高橋伴明監督 中村勘太郎主演
    出演 内田有紀、藤原竜也、テイ龍進、
    高良健吾、安居剣一郎、村上淳曹 他
『洞宗の開祖の鎌倉時代の僧、道元禅師の生涯を描く。
 「只管打坐(しかんたざ)」の悟りをひらき、
 中国での修行より帰国した道元禅師。
 京の都で新しい教えを広めようとするが・・・』

新評価 3.0

内田有紀が出ているし、ちょっと知的好奇心から鑑賞。
伝記なので面白いとか言うような話ではなく、
ただ真面目な方だったのだな~っと。
ちょっと興醒めだったCGには目を瞑りましょう。

道元禅師の教えや執権との問答は正直難しく、
ほとんど何を言っているのかさっぱり・・・。
ただ坐って自然体でいなさいとか、
現世こそが極楽浄土って事なんでしょうか?

旧勢力の狭量さがみっともない。

映画ドラえもん のび太の人魚大海戦

2010年03月08日 | 日本映画 評価3
公開中 楠葉宏三監督

新評価 3.0

ようやく過去数年続いたリメイクでない、
劇場オリジナル作品が出ました。
ここ数年くどかったメッセージ性が薄くなり、
小さな子供が単純に楽しめる仕上げです。

でもストーリーの流れを大事にしすぎて、
こまかいところの説明無視や矛盾が多く、
大人の映画ならご都合主義と言われますが、
まぁ子供のアニメですからねぇ。

昔のは大人もそれなりにだった気が・・・。