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B-scale fan's log

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最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

おっぱいバレー

2011年02月22日 | 日本映画 評価3
2008年 羽住英一郎監督
    出演 綾瀬はるか、青木崇高、仲村トオル 他
『赴任した中学校で男子バレーボール部の顧問になった女性教師。
 ところが部員は5人しかいなくて試合は不可能。
 ある日彼女は、やる気のない部員たちに試合に勝ったら、
 おっぱいを見せると何故か約束をしてしまう。』

新評価 3.0

なんともキャッチーなタイトルに、
見せてくれるのが綾瀬はるかと来た日にゃあ。
でも、「そんな訳あるないでしょう。』と鑑賞は後回し。
だいたい展開は読めますから。

まだまだ日本に余裕も隙もあった時代。
と言うよりか雑念だらけだった70年代の九州が舞台に、
どの程度か知りませんが実話がベース。
真面目な現代ではこの設定は無理ですよね。

序盤から「先生は“どうてい”が好きです。」に大爆笑。
綾瀬はるかが先生なら本当に言いそうなセリフです。
その後も引っかかりなくテンポよく物語は進み、
懐かしのヒット曲をがんがんと流れていきます。

ほんと、今に比べると昔はいい加減と言うか、
おおらかと言うべきか。
でも昔はおっぱい1つを見るのも大変だったのも事実。
やはり中学生が必死になるのも仕方なしか(笑)。

大洗にも星はふるなり

2011年02月20日 | 日本映画 評価3
2009年 福田雄一監督
    出演 山田孝之、山本裕典、ムロツヨシ、
    小柳友、白石隼也、安田顕、佐藤二朗、
    戸田恵梨香 他
『真冬の浜辺に残された海の家に6人の男たちが集まった。
 彼らは夏のバイトで一緒だった女性に呼び出されたのだ。
 男たちは口々に「彼女の本命は自分」と言い張るが、
 そこに現れた弁護士が彼らの説を退けていく・・・。』

新評価 3.0

とりあえず及第点は出しますが、どこかしら残念感が漂う。
おおかた舞台劇を映画化にしたように見えますが、
この手の映画に多い、映画にした理由が見えない作品。
これではカメラの位置もアングルも編集も関係がない。
どこかの小舞台を定点カメラで撮っても同じ出来では?

山田孝之ファンなら見るべき。
戸田恵梨香ファンはパスしても大丈夫。

人間失格

2011年02月15日 | 日本映画 評価3
2009年 荒戸源次郎監督
    出演 生田斗真、伊勢谷友介、寺島しのぶ、
    石原さとみ、小池栄子、坂井真紀、森田剛、
    石橋蓮司、室井滋、大楠道代、三田佳子 他
『大正末期の地方の裕福な家に生まれ育った青年は絵がうまく、
 絵を学ぶために東京に出てきたが遊び人と知り合い、
 酒や女におぼれる放蕩生活を送るようになって、
 才能を開花させることなく徐々に衰弱していく。』

新評価 3.0

映像的には時に耽美的なシーンがあるものの、
物語はどうしようもない屑人間の物語で正直退屈。
酒と女と、最後は麻薬にまで溺れて、
まさに「生まれてスイマセン」状態。

でも主役の生田斗真は演技はよかった。
並み居る各年代の女優陣を従えてのなかなかの演技。
悲しむべきは何故か濡れ場がなかったことかな。
あれば別物の映画が作れただろうに。

そんな濡れ場を排しながらもつき合う女性が、
どんどん年かさを増していくにつれ、
主人公が肉体的にも精神的にも衰えていく様を描く。
それはそれでいい演出でしたけど退屈でした。

ところで映画を見ていて思い出したことが、
主人公の親友で会うたびに「5円貸してくれ」という男。
私も返す気のない、そんな寸借詐欺な人を知っていて、
今はすっぱりと縁を切りました。

あちこちで同じことをしているとあとで聞きましたが、
東の人も迷惑をこうむっていないかな?
映画の中で親友が主人公に最後に言った捨て台詞。
大丈夫。互いに同じ気持ちだろうから。

アイデン&ティティ

2011年02月10日 | 日本映画 評価3
2003年 田口トモロヲ監督
    出演 峯田和伸、麻生久美子、中村獅童、
    大森南朋、マギー、コタニキンヤ、
    岸部四郎 他
『4人組ロックバンドSPEED WAYはバンド・ブームに乗って、
 デビューを果たし曲もヒットし順調だったが、
 2曲目の方針で苦しんでいた。“売れる歌”がいいのか、
 “歌いたい歌”か、それはバンドの存亡にかかわる問題で。 』

新評価 3.0

なんとなく見ちゃいましたが、思いっきり内省的な映画。
何かを作っている人なら必ず突き当たる問題。
自分の創作物をすごいと言われたいが、自己満足で大丈夫か。
あざとく人気取りを狙うのか、そんな自分が恥ずかしくないのか。

自分みたいな趣味でちっぽけな模型を作っていても、
その迷いはありました。確かにあの作品は上手いけど、
みんなで同じ雑誌見て、同じものを作ってどうするの?
人と同じで安心?人と違ったら不安?

天性で皆に受け入れられるものを作れる人はいいのですが、
人の目を気にして作るのって結構しんどい。
それを仕事にするミュージシャンはもっと大変。
売れないと次の歌が出せないのだから。

うれたい、儲けたい、そして、もてたい、それは自分の方法で。
かくして主人公はボブ・ディランの幻覚を見るまでに、
悩み思いつめて破滅への道を歩みはじめるのですが、
そこで現れるのが菩薩さまのような彼女。

どうも話が大人になりきれない大人の物語系だと思ったら、
やはり脚本は宮藤官九郎。
彼も大杉連記者や、岸部四郎社長みたいな、
屑な大人に嫌な思いをさせられたのかと変に同情。

プール

2010年10月27日 | 日本映画 評価3
2009年 大森美香監督
    出演 小林聡美、加瀬亮、伽奈、
    シッテイチャイ・コンピラ、もたいまさこ 他
『卒業間近の女子大生はタイで働く母を訪ねる。
 4年前、祖母に彼女を預けて旅立った母は、
 小さなホテルで他の日本人らと静かに暮している。
 そこにはタイ人の少年も同居しており・・・。』

新評価 3.0

この出演者なので荻上監督と思って見ていたら、
なんか雰囲気が違う?あれ、違う女性監督だ。
なんだか設定パクリにも見えますが、
まぁ、スローライフの映画です。

高校生の娘を放り出してタイで暮らす母親は、
自分がやりたいように生きれば良いのだと、
再会した娘に告げる。その理屈は分かりますけど、
今時な考え方じゃないよなっと。

結局、母の理屈は分ってもらえずに娘は帰国、
離れていても親子であることは変わり無い。
その事が旅の収穫みたいな終わり方だけど、
癒しのない物語になっていませんかね。

MW-ムウ-

2010年10月23日 | 日本映画 評価3
2009年 岩本仁志監督
    出演 玉木宏、山田孝之、石田ゆり子、
    石橋凌 他
『16年前、ある島で住民が全員失踪する事件が発生。
 それは米軍による事件だったが政府は真相を闇に。
 しかし、二人の少年が島から逃げ延びていて、
 成人した青年の一人は冷酷な犯罪者となって、
 政府に真相の公表を迫ろうと計画を立てていた。』

新評価 3.0

手塚治のダークな原作漫画の映画化。
テレビで序章的な物語も有りましたが、
なんとか壮大に描こうと挑んだ意欲やよし。
ダークな玉木宏も嫌いじゃありません。

よその映画評では散々なのは知っていましたが、
どう贔屓目に見ても、それは本当でした。
番宣で映像化困難とかあおっていたのは、
実は失敗を自分たちで認めていたのか?と。

何がまずいと言えば、序章を合わせて、
五時間近い時間をもちいながら、
主人公の人物像が描ききれていないし、
海外ロケのパートが長くてバランスが悪い。

頑張って撮ったから切れなかったのか。
それに親友との関係、間柄もどうにも不透明。
もっと語りづらい部分が有るんでしょ?
悪い玉木宏が格好良いだけで終わったのは残念。

のだめカンタービレ 最終楽章 前編

2010年10月22日 | 日本映画 評価3
2009年 武内英樹監督
    出演 上野樹里、玉木宏、山田優、
    ウエンツ瑛士、ベッキー、福士誠治、
    なだぎ武、竹中直人 他
『パリに来た千秋はオーケストラの指揮者に就任。
 しかし、そこは弱小オケで団員はやる気がない。
 一方、音楽学校で練習に励むのだめだったが、
 そんな彼女の目の前にライバルが・・・。  』

新評価 3.0

後編の劇場公開前にTVで前編を見たのですが、
CMが入って落ち着いて見れなかったので、
今回、改めて前編を通しで鑑賞。
ちゃんと見たので初レビューです。

人気テレビシリーズが何度かのスペシャルを経て、
前編と後編の映画化に。
テレビの乗りそのままの楽しいつくりは、
映画でも十二分に生きてます。

ドラマとして見るなら若者が希望に夢を抱き、
共に手を取り合って前に進む仲間がいる。
本当に素晴らしい物語ですし、
これがTV SPなら演出も出演者も文句無し。

でもTV SPの時点でパリロケはやっているし
テレビみたいなコンパクトな撮りだし、
劇場でお金取っていいレベルじゃないよ。
フジはお金儲けが過ぎるな。

みたまを継ぐもの

2010年08月08日 | 日本映画 評価3
公開中 松田雄行監督
    出演 大柴隼人、森田このみ 他
『就職をしたものの激しい業務についていけずに、
 社会からドロップ・アウトした25歳の青年。
 ある日、祖母から叔父の供養を頼まれて、
 恋人と嫌々に靖国神社を訪ねるが・・・。』

新評価 3.0

靖国神社の遊就館で鑑賞です。
落ち込んだ若者が戦没者の御霊に触れ心機一転。
ってな単純なお話ではなかったのですが、
恋人の女性がぶっ飛んだ設定のお話でしたね~。

恋人は父親の事業失敗で一家離散となり、
今は叔父の家で仮暮らしの真奈美さん。
障害者施設で明るく働いているが、
落ち込んだときは特攻隊員の遺書を読む一面が。

彼らの苦労に比べれば私の苦労なんて・・・と。
でも比較対象として相手が大きすぎませんか?
遺書を読むと勇気が沸いてくる彼女は怖すぎです。
本棚に特攻本ばかり、青年にも読めと勧めます。

ところが今どきの青年はすぐには感化されません。
彼の一番の悩みは再就職活動なのですから。
青年の父親は冷酷な企業戦士。人より業績が第一。
最初は尊敬していたが、だんだん疑問が沸いてくる。

人を命を粗末にして何のための金儲けかと。
そこで再び特攻隊員の遺書に若者は戻ってくる。
父親が恋人に「変なとこに引き込んだのはお前か」と、
怒り出すのは普通と思いますが違うのかな。

物語はニュートラルに持って行きたいからか、
右姿勢なのに、左にかぶれたりと危なかっしく、
低予算からくる映像の悪さもあったりして酷く、
途中退席の人もちらほら居ましたね。

私は評価は2→1→2、でも映画は最後まで見なきゃ。
なんとか最後はまとめたので3としました。
彼女が「ミリおた」ならぬ「ミタマおた」ではね。
あんな娘は絶対居ないでしょう?

劇場版ポケットモンスター2010

2010年07月18日 | 日本映画 評価3
公開中 湯山邦彦監督

新評価 3.0

『ダイヤモンド&パール 幻影の覇者ゾロアーク』
去年でこのシリーズも終わりと思っていたら、
今年こそが最後らしく、やもえずお付き合い。
来年からの新シリーズは行かないぞ、と。

物語は未来を見透すと言われる企業オーナーが悪役。
彼は昔にポケモンのパワーを盗み街を崩壊させ、
そして再びパワーを得るために再興された街に。
他のポケモンの弱みを握って利用し、
自らが握るメディアを利用して情報操作。

そんな子供でも分かる悪党に対抗するのは、
主人公達とフリージャーナリスト。
久しぶりにさとし達がメインに活躍ですが、
悪事を暴く術は隠し撮りだったりします。

結局、マスコミを握る傲慢な男を罰するには、
“すっぱ抜き”ですか。
失った力を取り戻そうとするのは見苦しいね。

ウルトラミラクルラブストーリー

2010年07月12日 | 日本映画 評価3
2009年 横浜聡子監督
    出演 松山ケンイチ、麻生久美子、ARATA、
    藤田弓子、原田芳雄、渡辺美佐子 他
『津軽の町で畑仕事で生活をする多動性障害の若者。
 そんな彼が東京から町に来た保育師の女性に一目ぼれ。
 しかし彼女が津軽の町来た目的は霊能者を頼ってのことで、
 事故で死んだ彼氏のまだ見つからない頭を探すためだった。』

新評価 3.0 (微妙)

なかなか過激な状況設定に加えて、
登場人物が麻生久美子以外の全員が津軽弁。
字幕で標準語が出るかと思ったら、そこも津軽弁。
まるまるの不思議ワールド出現に注目です。

恋を知らない若者が彼女のために行う必死な努力。
それは農薬のシャワーを浴びること。
農薬が効いている間だけ彼は普通に近づけるのです。
なんて滅茶苦茶な努力。本当なら文字通り必死です。

と思ったら若者は農薬が原因で死んじゃいます。
でも次のシーンは動いています。心臓は止まったままで。
それじゃゾンビじゃないですか?
でも、それがきっかけで彼は彼女と同居することに。

それなら死んだ甲斐があったというものです。かね?
そして若者は散歩中に彼女の死んだ彼氏と道でばったり。
首のない彼氏と友達になり、その証に靴を貰うことに。
この首なしの役者は、たぶん手の感じからARATAかな?

最後は不思議ハッピーエンドかと思わせといて、
バーンときますか・・・。
しかもまだ終わらないし・・・。
なかなかのビックリ映画でした。

ヘリコプターでの農薬散布シーンがありましたが、
自分で忘れていたけど、昔にそんな仕事もしたな~。