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B-scale fan's log

Since 2004.4.16

最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

ダンサー・イン・ザ・ダーク

2007年10月16日 | 海外映画 評価5
2000年 ラース・フォン・トリアー監督 ビョーク主演
    共演 カトリーヌ・ドヌーヴ、デヴィッド・モース

『移民女性のセルマは息子を育てながら工場で働いている。
 遺伝性の病で視力を失いつつある彼女だが周りの人は優しく、
 市民劇団のミュージカルに主役も決まっていた。
 彼女は父親への送金のため生活は苦しいと洩らしていたが、
 それはある目的のために貯金していたのだった・・・』

アイルランドの歌姫ビョークの主演作ミュージカル。
劇中の台詞で「悲しいミュージカルはない」とありますが、
あまりにも暗くて途中休憩を2度ほど。

新評価 5.0

ひとは何のために生きているのかを問うていますね。
ある夜に他人には漏らさないと約束して聞いた隣人の秘密。
その為に不幸に落ちていく彼女ですが、
優しくしてくれた隣人に報い、その人の家族の名誉を守り、
そして何より愛する息子の未来のために、
最善の方法と自分を犠牲にする。
悲しい結末も中途半端に描いていないのが素晴らしい。

救いのない映画に見えますが、そうじゃないでしょ。

ハイスクール・ミュージカル2

2007年10月15日 | 海外映画 評価5
2007年 ケニー・オルテガ監督
    出演 ザック・エフロン、ヴァネッサ・ハジェンズ、
    アシュリー・ティスデール、ルーカス・グラビール 他
『高校3年の夏休み。トロイに思いを寄せるシャーペイは、
 父親の経営するリゾート施設で彼をバイトに採用させ、
 財力にものをいわせ急接近を図るはずが、
 トロイのクラスメイトや恋人ガブリエラまで採用されてしまう。
 何とかトロイからガブリエラから引き離そうとシャーペイは・・・。』

ディズニーチャンネル・オリジナル「ハイスクール・ミュージカル」の続編。

新評価 5.0

まいりました。
物語の舞台は荒野に建つ水の豊かなリゾート施設で、
若い男女の健全な関係と青春の悩みを、
ホップなミュージカルに合わせて送り出す。
なんとも完璧な虚構の世界のハッピームービー。
世の苦労人が見たら畳をかきむしりたくなるような、
幸せがここに有ります。

正直、お世辞抜きで良い歌が多いのですが、
私的にはアシュリー・ティスデールが歌う
「ファービュラス」がピリリと利いていて◎。


マッチポイント

2007年10月09日 | 海外映画 評価5
2005年 ウディ・アレン監督
    出演 ジョナサン・リス・マイヤーズ、スカーレット・ヨハンソン、
    エミリー・モーティマー、マシュー・グード
『ロンドンのテニス・インストラクターのクリスは、
 会員制テニス倶楽部で上流階級のトムと親しくなり、
 彼の妹クロエに気に入られ、彼らの父の会社に転職する。
 妻となったクロエは早く妊娠することを望むが、
 彼の心はトムの婚約者で米国人のノラに惹かれていた・・・』

ウディ・アレン監督作品は初見です。
何だか理屈っぽくて退屈そうですから・・・。
だけどスカーレット・ヨハンソンに惹かれて鑑賞。

新評価 5.0

昼メロっぽいストーリーなのですが、
巧妙な台詞まわしに見事な場面展開。
BGMのオペラと共に
古き良き時代の映画を見るような感覚です。

ところで貧しいアイルランド人がテニスとオペラだけで、
イギリス上流社会に喰い込めるのか疑問ですが、
そこは主人公の強運と言うことで・・・と見ていると、
その後も彼は強運続きの人生で会社でも出世。
そして、え~そんな事までしても無事逃げおおせるの!?
と言うところで映画は終わりですが、強引さは有りません。

「リチャード3世」みたいな展開になるのかと思ってました。

ホテル・ルワンダ

2007年09月23日 | 海外映画 評価5
2004年 テリー・ジョージ監督 ドン・チードル主演
『1994年、アフリカ・ルワンダの首都にある
 高級ホテル「ミル・コリン・ホテル」の支配人ポールは、
 賄賂で築いた人脈でホテルを順調に運営していたが、
 国内で始まった民族紛争はやがて市民の虐殺に発展した。
 彼は家族と隣人を救うためにホテルに逃げ込み、
 迫害を受けた多くの人をホテルに収容するが。
 民兵はホテルを包囲し・・・。』

新評価 5.0

この物語は人を救える立場にいた人物が、成り行きとは言え、
命を守るために奔走した真実の物語です。
救えたのは約80万人の犠牲の中の僅か1268人だったとしても、
何もしないで傍観するよりは遥かに崇高な行為です。
全てが裏目に出て皆殺しに終わる可能性も有った訳ですから。

この映画は被害妄想にかられ自分の気に入らない
人間を排除しようとする自意識過剰な人物や、
とにかく勝ち馬に乗ろうとする風見鳥。
そんな人はこの映画を見るのは時間の無駄です。

少なくとも虐殺の国から逃げざるを得なかった、
白人ジャーナリストの様に、
「恥ずかしい」と言える勇気のある人が
見る価値があります。

こんな紛争での国連の無力さがよく描かれていますね。
結局、部族間の武力で事態を解決した訳ですか・・・。

ダイ・ハード4.0

2007年07月20日 | 海外映画 評価5
公開中 レン・ワイズマン監督
    主演 ブルース・ウィリス
    共演 ジャスティン・ロング 他

新評価 5.0 

ちょっと気分転換に何も考えないで良さそうな、
作品を選んだつもりでしたが、
よく監督を見ると『アンダーワールド』の人でしたね。
あの作品は暗くてややこしいんでした・・・。

と若干、心配して見はじめましたが、
本作はいつものダイハードの世界。
死なない刑事マクレーンがいつもの勧善懲悪に徹して、
悪い奴らを捕まえずに撃ち殺しています。
のちのち問題にならないのでしょうか。と余計な心配。

設定も簡単明瞭。ストーリーの先読み以前の問題。
なんでも操縦するし、戦闘機も操縦するのか!?と(笑)
いや~気分スッキリです。たまにはこんなのもいいです。

ダイハードといえば、いつも話の分かる協力者が居るのですが、
反対に話の分からない人の中に見覚えのある人が。
ST VOYのトゥヴォック(ティム・ラス)を発見。

でも『ロッキー』もそうでしたが、
奥さん(元妻)が出てこないのは何故なんでしょ?
まぁ娘のほうが華があって見る分にはいいのですが、
それでいいのかアメリカ映画?。

ラブ・アクチュアリー

2007年07月10日 | 海外映画 評価5
2003年 リチャード・カーティス監督
    出演 ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、
    エマ・トンプソン、アラン・リックマン、
    コリン・ファース、ローラ・リニー 他
『12月のロンドンを舞台に19人の男女が織り成す恋物語。』

また馴染みの散髪屋でDVDを貸してもらいました。
私の「ハッピーエンドの映画が見たい」のリクエストに、
店長のこのチョイス。さてさて・・・、

新評価 5.0

さすが名脚本家の初監督作はストーリーの処理が上手い。
ありそうで無さそうな恋話、でも過度の奇想天外に走らず、
どれかのエピソードにニアミスする人も多いのでは?
全員が必ずしもハッピーエンドではないですが、
大いに笑い、感動の出来る作品でした。
店長、ありがとうございます。

ところで日本だとこんな映画になっちゃいます。
日本映画の不得意分野のひとつですね。

それにしても豪華な出演陣でローワン・アトキンソンにビル・ナイ。
女優では今人気のキーラ・ナイトレイも出ていますが、
端役でデニース・リチャーズ、クラウディア・シファーが
出演していて、!!!でした。

太陽

2007年04月06日 | 海外映画 評価5
2005年 アレクサンドル・ソクーロフ監督
    イッセー尾形主演
    共演 ロバート・ドーソン、佐野史郎、桃井かおり
『1945年8月、東京の薄暗い地下壕で天皇裕仁は、
 大東亜戦争の終結を決意した。』

満足度 5.0

まず、この映画の監督はロシア人です。
そして物語は事実に脚色されています。
にもかかわらず、この説得力は何でしょうか?

一人の人間を現人神とたてまつる虚構の世界。
周りの人を信じて開戦を止めず、
周りの人が信じられなくり戦争を止めた天皇。
なぜ日本人にこんな映画が作れないのかと・・・。

ドリームガールズ

2007年02月22日 | 海外映画 評価5
公開中 ビル・コンドン監督
    ジェイミー・フォックス主演
    共演 ビヨンセ・ノウルズ、エディ・マーフィ、
       ジェニファー・ハドソン、
       アニカ・ノニ・ローズ、ダニー・グローヴァー 他

新評価 5.0

ミュージカルもブラック・ミュージックも苦手だし・・・、
と思いながらも劇場CMが良くて前売りを買ってました。
R&B自体は好きなんですよ。

時代背景はJFKの写真や公民権運動、ベトナムなどの台詞から
いつごろか想像がつき、その当時の黒人の立場に思いを巡らせると、
更に映画の奥が深くなるのですが、そんな事を抜きにしても、
充分に楽しめるエンターテイメントでした。
それにしても主役は誰?と思うくらい皆芸達者。

1番目に付くのは実力を持ちながらも、成功するためにグループから
はじかれてしまうエフィー(ジェニファー・ハドソン)。
その挫折からの立ち直りと、芯の強い姿はひとつのドラマですが、
彼女はあくまでも助演女優。

やはり主役は歌は少ないもののカーティス(ジェイミー・フォックス)。
当時は白人だけのものだったショービジネスにおいて、
黒人も対等の立場を得ようとして強引に、
かつ時代のニーズに合わせて変化していくものの、
成功と引き換えに強引さで周囲の友人を失っていく姿。
映画はやがて孤独になるであろう彼の姿までは描きませんが、
ショービジネスの光と影を体現する彼が主役でしょうね。

ビヨンセは正にブラックビューティー。
アニカはうつみ宮土理に似てません?
帰りに映画のサントラ盤まで買ってしまいました。

A.I.

2007年01月25日 | 海外映画 評価5
2001年 スティーヴン・スピルバーグ監督
    ハーレイ・ジョエル・オスメント主演
『未来。世界は人間の姿に似せられたロボットで満ちていた。
 しかし、それらには感情が備わっていなかった。
 ある日、ある博士が試作した感情をプログラムされたロボットは、
 少年の形に作られ不幸な夫婦のもとに送られた。
 少年は母親の愛情に包まれた生活を送るのだったが・・・。』

満足度 5.0

5.0以上にしたいのですが、皆の評判は悪いですね。
スピルバーグがメッセージ性の強い作品を作ると、
映画の評判が良くない気がしますが、
常に楽しく明るい映画しか作らないといけないのか、
ある意味、皆の期待が高すぎるのも大変です。

キューブリックが作るはずだった、この映画は、
人間が人間であるための条件を描いた秀作と思いますが、
どんより悲しい作風は、1回見ればもう気持ちいっぱいです。

プラダを着た悪魔

2006年11月29日 | 海外映画 評価5
公開中 デヴィッド・フランケル監督
    メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ主演

女性のためだけの映画じゃないでしょう。

新評価 5.0

予想以上に良い映画でした。ファッション業界の話ですが、
働いている人には共感できる部分が多いと思います。
確かに主人公の上司は要求の厳しい人ですが、
仕事については、ずば抜けて有能な人です。
私も一時そんな上司の下につき苦労しましたが、
「無能で横暴」な上司の下につくことを考えたら、
1億倍もマシで実りの有る時間と気づくはず。
それに同僚も優しい人ばかりで彼女は幸運です。

レディス・ディに見たので周りは女性だらけでした(汗)。