先頭に立ってレースを引っ張るユキとチセノ。
3年前初開催の選考会で最初に飛び出す勇気をみせてくれたシオリが切り拓いた道を一心不乱に駆け抜ける。
まるで日本郵政Gの鈴木亜由子選手と関根花観選手みたいだなと思いながら、低学年の頃練習をみていた小っちゃな女の子たちはもう俺の手の届かない存在になっていくんだなと熱いレースの中でふと遠くなる心。
"それをさみしいと思うボクの気持ちがわがままなだけで…"
ヒヨリも何度も訪れた苦しい局面で一度も心は折れなかった。
決意メッセージに書いた"結果を受け入れる勇気"その意味するところ…弱気だった俺の言葉をも見透かしそれを思い切り跳ね返し次に控える男子とそしてこの僕に勇気を与えてくれる最高のレースだった。
男子は自信を胸にスタートラインに立てるところまで本当によく辿り着きました。
今年は中学生が強く全国大会の引率などで小学生の練習日数が例年と比べて少なく、ほんの一手、二手だけど強化が遅れてるなと感じていました。
それが選抜メンバーが決まってから日に日にタイムが縮まる実感があり、ラスト数週間での成長はまさに"神って"ました。
コウセイ、ソウ夏の800mの大会では入賞もできなかった二人がどうしてこんなにも堂々とライバル達に立ち向かう事ができたのだろう。
サポートに来てくれたたくさんの先輩たちと君達にあこがれる後輩たち。
きっと今までもそしてこれからも積み重ねていく選抜メンバーとしての誇りが力をくれたんだね。
そして果敢に先頭についたリンタロウ…その攻めの姿が後ろを走る二人をどんなに勇気づけただろう。
君たちなら本当の"奇跡"の世代になれるのかもしれないね。
勇気は波及する。
800m出場者は全員が積極的なレース。
ハルノスケ、ユウ金銀獲得で層の厚さを見せつける。
自己ベストが出なくて悔しそうなノナ、リクト、ショウタの目はアスリートのそれになっていた。
安定して14秒台で走れるようになってきたユサ&チアキも揃ってファイナリスト。
"三連覇"の価値が生まれるのはこれから。
コウキやアヤネ、トワも含めて全国大会経験者がチームに21人いる事になる。
宮川さん、平川さん、有薗さん、小林さんに見守られ花咲くその時を待つ3,4年生たちもたくさんいる。
そんな空気を吸いながら日々の練習をしていくチームの未来はきっと明るいのだろう。
みんな全国大会に連れて行ってくれてありがとう。
ここからは自分のためにそして