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横山幸雄ショパン・ピアノソロ全166曲コンサート~第4部

2010-05-06 18:03:49 | 日々のアート鑑賞
●第四部 21:15~24:30(全29曲)
Part 1 21:15~22:15
138.ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
139.ノクターン第14番 嬰ヘ短調 Op.48-2
140.マズルカ第30番 ト長調 Op.50-1
141.マズルカ第31番 変イ長調 Op.50-2
142.マズルカ第32番 嬰ハ短調 Op.50-3
143.即興曲第3番 変ト長調 Op.51
144.バラード第4番 ヘ短調 Op.52
145.ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53「英雄」
146.スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
[15分休憩]
Part 2 22:30~23:30
147.ノクターン第15番 ヘ短調 Op.55-1
148.ノクターン第16番 変ホ長調 Op.55-2
149.マズルカ第33番 ロ長調 Op.56-1
150.マズルカ第34番 ハ長調 Op.56-2
151.マズルカ第35番 ハ短調 Op.56-3
152.マズルカ第36番 イ短調 Op.59-1
153.マズルカ第37番 変イ長調 Op.59-2
154.マズルカ第38番 嬰ヘ短調 Op.59-3
155.子守唄 変ニ長調 Op.57
156.ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58 第1楽章、変ホ長調 第2楽章、ロ長調 第3楽章、ロ短調 第4楽章
[15分休憩]
Part 3 23:45~24:30
157.舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
158.ノクターン第17番 ロ長調 Op.62-1
159.ノクターン第18番 ホ長調 Op.62-2
160.マズルカ第39番 ロ長調 Op.63-1
161.マズルカ第40番 ヘ短調 Op.63-2
162.マズルカ第41番 嬰ハ短調 Op.63-3
163.ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64-1「小犬のワルツ」
164.ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
165.ワルツ第8番 変イ長調 Op.64-3
166.ポロネーズ第7番 変イ長調「幻想」 Op.61

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この4部が一日で一番ドラマチックな内容でした。

ショパン後期の作品で埋め尽くされた曲の数々は
どれも名曲ぞろいで、聴きごたえのあるものばかり。

この4部の内容だけでコンサートをしたとしても、
かなり濃いものになると思います。


そして、横山幸雄さんも、益々盛り上がり
熱演を披露してくれました。
既に夜の10時を過ぎても、演奏のグレードが下がることなく
しかも全て暗譜であり、曲順も把握していないと出来ない演奏会。

凄いです。

個人的に好きなのは
バラード第4番や舟歌、幻想ポロネーズなど。

特に、大トリ曲の幻想ポロネーズは、
出だしからエピローグに相応しい感じです。

終わりが近付いたことを悟ったような落ち着いた曲風で始まり、
しばらくすると過去を思い出したように激しく
ドラマチックなメロディーを奏でて、
最後に至高の流れに入ってゆく。
まるで、死に際に今までの人生を回顧しているような曲に感じるのです。

そして、最後の最後になって至福で身体が満たされたかのごとく
爆発的な歓喜を歌い上げるような盛り上がりを見せ、
様々なことがあったであろうこの人生が、
今終わりを告げようとして振り返ったときに
全ては「幻想」だったと曲名で表されているようで、
何とも言えない美しさ、清々しさを感じてしまいます。

この曲を聴きながら旅立てたらいいなぁ~(笑)などと
曲に浸っているうちに、このロングランコンサートが終わりました。


皆でスタンディングオベーション!です。


そのまま舞台上でギネス認定式が行われ、
またコンサートを聴きにきていた
作曲家 三枝成彰さん
指揮者 大友直人さん
俳優 辰巳琢郎さん
アコーディオン奏者 COBAさん
アナウンサー 軽部真一さんが
舞台に呼ばれてコメントされました。


『Most pieces of music performed by a solo artist in 24 hours』
(24時間でもっとも多い曲数を1人で弾いたアーティスト)のカテゴリーで
ギネス認定されたとのこと。

聴衆の私たちは
24時間でもっとも多い曲数を聴いた観客ですね。


結局、隣の席の方も、前の方も、通路を挟んで隣の方も、
朝から最後まで、だれも帰りませんでした(笑)。
段々4部も終わりに近づくと
お互いにお疲れさま、という連帯感のようなものが出てきて
「腰が痛くなった」とか「横山さんは凄い汗だ」とか
他愛のない会話をするようになっていました。


思ったより疲れがありませんでした。
それは、1時間ごとの休憩があったことも事実ですが、
何より横山幸雄さんの演奏技巧が素晴らしいので
退屈することが全く無かったからですね。

もう一度、このコンサート開催します、と言われたら
間違いなく行くような気がします(笑)

本当に素晴らしいコンサートでした。
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