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現代音楽の世界

2011-06-08 23:53:10 | 日々のアート鑑賞
先日、知人の紹介で現代音楽のコンサートへ行ってきたのですが、
シュールで面白かったです。


ロビーに演奏の楽譜が置かれていたので、拝見したのですが、
全てが無調性。4分の2.5拍子なども当たり前の世界。

これを演奏する人は凄いなぁ・・と漠然と思い描いていたのですが、
実際に演奏を聴いて、想像以上に凄かった。

聴いたというより、観た、という感じですが、

ある、チェロの独奏曲。
第一楽章の激しい演奏で、弓が切れる、切れる。
しまいには本体の弦も切れるし、駒の下で演奏するし、
そのパフォーマンスが、なぜかおかしくて笑いを必死にこらえていたのですが、

最後には、弓を両手に1本ずつ持ち、2本同時演奏。
もちろん、指で弦を押さえられないので、開放弦での演奏だったのですが、
最後は、アゴで弦を押しての演奏でした。(@_@)

この場面に、隣の隣に座っていたMさんが思わず声を出して笑う。
私も本当に可笑しくて、でもコンサートで笑っていいのか分からず、
必死で抑えて、抑えて・・(笑)

演奏後は、その熱演にブラボーと声掛けたくなりました。

多分、数百万はするであろう楽器を
そこまで痛めながら演奏する熱意って、一体何ものだろう。(笑)
現代音楽の作曲家Kさんに聞いてみたのですが、上手くはぐらかされ(?)ました。作曲家さん自身が凄いキャラクターをお持ちだということは、分かりました。(笑)


でも、全体に無調性で表現したかった何かを感じることが出来ました。
感情的なもの、生命の動き・・
あるときは、ささやかで、
またあるときは、核分裂のような激しさでした。
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