鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

船の模型を見に行く・酒田海洋センター

2022年02月20日 | 兎糞録

 急に船の模型を見たくなって酒田海洋センターまで。酒田海洋センターは1971(昭和46)年の開館ですからかなり古いですね。以前は展望台もあったのですが老朽化のため展望台だけ取り壊されました。眺めは良かったんですけどね、一番いい所が無くなったのであとは船の模型を見るくらいしかなくなってしまったのですが。その船の模型も小さな部屋に押し込められてしまいました。以前のような面白さは皆無となっています。まあそれでもこんなものが置いてあります。

 「丸やりべいさ」ではありません。「さいべりや丸」です。

 こういう小さな船も好きです。

 戦艦模型を専門に作られている方には突っ込みどころもあるでしょうけれど、

 重巡洋艦鳥海ですね。どうしても鳥海と名付けられたものに目が行きます。

 知人に北太平洋ラインに長年乗っていた方がいますけど、海が大荒れの時はほんとに怖かったそうです。新米の頃は工具の名前も覚えていません、レンチを持ってこいと言われてスパナを持っていくと怒声とともに頭めがけて投げ返されたそうですからそっちの方が怖かったと。船に乗っている間はお金を使うことがありませんのでたまに上陸すると超散財したとか。その記憶のせいで、陸に上がってからの勤務先で初めての給料をその日のうちに使ってしまった、なんてこともあったといっていました。

 スキューバダイビングと違い港内で潜水作業するときの潜水服です。子供の頃は酒田港内でよく見ました。

 この海洋センターのお隣には魚屋さんが店を並べていて観光客がたくさん来るのですが、子供の頃の記憶にある魚河岸のさわやかな潮の香りはせず、生臭さだけが漂ってきます。あくまでもこちらの感覚ですので、臭くなんかないと言われればそれまでですが。その理由はわかりましたが営業妨害と言われると困るので書きません。そういう時はもう少し港の先へ行って本物の船を見ていると鼻腔が潮の香りに満たされます。たまに船の燃料重油の香りと船のあちこちに何層にも塗られたペンキの香りも混じってきますが、海水浴場とはまた違った香りが記憶を呼び起こしてくれます。山の土の香りとまた違う心地よさです。


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