高円寺エトワール通りにあったジャズ喫茶です。
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間口は狭く奥行きの長い、それこそ鰻の寝床というのがぴったりのジャズ喫茶。
坊主頭のいかついマスターとすらり背が高く、長い髪のお姉さんがいました。店内はかなりうす暗く、文庫本の文字を読むのがやっとというくらい。
いつもターンテーブルにのっていたのは、そのころのジャズ喫茶ではかなりの頻度でかけられていたこれ、
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ダラー・ブランドのアフリカン・ピアノとキース・ジャレットのフェイシング・ユー。
どちらもピアノのソロで暗いジャズ喫茶にはよく似合っていました。スイングは全くしない、でもジャズだという事は感じられる、そういう音でした。ほかによく鳴らされていたのは、
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ケニー・ドリューとペデルセンのデュオ、Hush-a-Byeという曲はこのアルバムで一躍有名となりました。それと前に紹介したクリフ・ジョーダンのイン・ザ・ワールドです。
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これがターンテーブルにのると、マスターがそばに寄って来て「あなたの好きなやつかけましたよ。」と側に来て言っていくのでした。ボビー・ジャスパーいいですよね。
ある夜は懐具合が良かったのでなんの酒だったか、何杯もお替りしてほろ酔い気分で会計に行ったところ、マスターがにこりとして「今日は売り上げに協力してもらってありがとうね。」と言ったのを昨日のことのように覚えています。
マスター、近年ホームページやっているのも見かけましたし、「B級ジャズ名盤迷路101」という本に寄稿しているのも見かけました。
高円寺には他にもまだあったようですが、よく行ったのはもう一軒 HOT HOUSE というジャズ喫茶。駅のすぐ近く、
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ここはaltec A7がドスンと置かれていて抜けるような音を出していました。
HOT HOUSE といえばこのA7のイメージが浮かびます。初めて行った時は確か、チャーリー・パーカーのアルト・サックスが宙を舞っていたと思います。
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(画像はAmazonより)
地元にかつてあったジャズ喫茶でも開店の日に入ったらこのaltec A7でジャズをガンガン鳴らしていて毎日通う羽目になりました。自分では自宅のオーディオはたいして気にしていないし、住宅地なのでそんなに大きな音では聴けません。でも防音がしっかりした部屋があればこういった設備で大音量で聴きたいですね。
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