天狗

こっちも別にアッサリ読んじゃったんですが・・・

「天狗」成定春彦　光文社カッパノベルス

サイバー・カルト・ホラーって言われても。
まあ、天狗の降臨？を願う怪しい方々が暗躍。
そこの教祖？の美少年が女占い師や女子大生を操り、
生贄に捧げよう、と。

んで、大御所の大学教授を脅し、天狗がなんたら
と噂を広め、さらになんか変だと気付いた助教授や
大学生兄妹がさらわれた妹の友人を救うため、連中の
企みはなんじゃい、と。

変な力とかも別にそんなに出てこないし、
美少年の淫靡な魅力とか、わけのわからん怪力とか
まあウイルスメールが出てくるとか。

そんなもんでね。
これは菊池秀行さんみたいな小説をよりソフトにした
感じなのか？
怪しい雰囲気とかは好きなんですが、どうにも
普通過ぎて。

だけどそれがいいかな、とも思ったんですが。
もっと怖くしても良かったかも。
まあ、ラストも「あららら・・・」って感じで。
嫌いでは無いんですけどねえ。