「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

メディアの支配者 上下

2009年07月21日 | book
これがすごい読み応えですよ。
半端ないですよ。
CIA秘録の後に読んだんですけど、いや日本にもこんなに凄い丹念に調べるジャーナリストがいるんだな、と。
本当読み始めるとかなり止まらないですよ。

いや、そらあ、俺もメディアの端っこで食っている人間ではありますけど、いやもう全然別世界の話に感じてしまうわ…まあ、底辺の下っ端にとっちゃ雲の上で何が起きても知らんわけですが。

フジサンケイグループの誕生とかつてのオーナー鹿内家の内情を描いています。
いや、たぶん「なんでニッポン放送がライブドアに買収されそうに」とか「フジサンケイのクーデーター」とかの話がメインになるはずなんですよ。だけどその原因を求めてもう戦時中の話まで出てくるんですから。さらに財界や労働争議やら怒涛のごとく歴史の裏話が出まくり。

元ライブドアの堀江さんにもインタビューしているのですが、その話が霞みます。このフジサンケイグループってなんじゃ?という話は凄い濃い。そりゃあ堀江さん自身がブログでメディア関係者は読め、というのがわかりますよ。

そして産経新聞が、いや新聞業界がいかに脆弱な状態か、というのがわかり、フジテレビと産経新聞というあまりにも雰囲気が違い過ぎるのはなぜなのか、というのもこの本を読むとすっきりしますよー

日枝さんにもインタビューしてるってのが凄い。
俺、絶対あの人の前に立ちたくないよw
怖過ぎるでしょ、あの人。
テレビに頻繁に出てたときは笑顔を見せてましたけど、それが凄みがあってね。
堀江さんはあの人に立ち向かっちゃうんだもんなあ。そりゃあ敵も多くなるよなあ・・・

ともかく門外漢が読めば実に面白い。
週刊誌の裏話系記事を1年間毎号読むより、この本をじっくり読んだほうがはるかに「おもしれー」って思えるよ。

メディアの支配者〈上〉 (講談社文庫)
中川 一徳
講談社

このアイテムの詳細を見る
メディアの支配者〈下〉 (講談社文庫)
中川 一徳
講談社

このアイテムの詳細を見る


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿