日本の名城・古城 城撮り物語

全国各地の名城・古城の現況を写真でレポートします。

備中松山城の巻 日本で一番高い現存天守の山城

2015-09-28 16:21:00 | 中国
ネットで大手旅行会社の「1泊2日備中松山城・岡山城・竹田城跡・姫路城」という格安ツアーを見つけました。団体旅行で古城へいくのは本意ではないが、備中松山城と竹田城は交通が不便な場所にある山城なので、関東からいくのは結構大変です。
個人でいこうと思い何度か計画を立てましたが、時間とコストを考えるとどうも納得がいかない。迷っていて先延ばしするより、不本意でも決行することが大事と思い、団体旅行への参加を決めました。

岡山空港で観光バスに乗車。地元のしもでんバスにお世話になりました。「しもでん」というとあまりいい語感ではありませんが、かつての鉄道会社・下津井電鉄のバスなのです。

高梁市の市街地の駐車場に到着し、そこで小型バスに乗り換えて備中松山城へ向かいます。ちなみに備中松山城は高梁市にあり、伯備線の備中高梁駅が最寄り駅です。備中高梁の町は古い城下町で「男はつらいよ」のロケも行われました。



小型バスで城山中腹のふいご峠駐車場に到着し、ここからは徒歩です。松山城は臥牛山という標高430mの山頂に水野氏によって造られた山城です。



上太鼓丸櫓跡からの眺望。高梁市街を見渡せます。





大手門付近

二の平櫓跡


現存の土塀。国指定重要文化財です。


松山城では天守をはじめ二重櫓と三の平櫓東土塀が国指定重要文化財です。




二の丸跡に到着。天守と本丸南御門の櫓。天守は水野氏が築き現在に至る重要文化財ですが、南御門と両側の櫓は復元された物です。

二の丸は山城としてはかなり広いスペースです。



天守の北側にある二重櫓。これも国指定重要文化財です。巨大な岩盤の上に造られています。

天守北側の後曲輪

本丸から見る二層二階の天守。外観は三層に見えます。



天守内部

天守からの眺望

本丸跡

天守の唐破風と石落とし

本丸東御門(復元)

本丸土塀

天守の千鳥破風

現在の松山城の北に標高470mの大松山があり、そこに中世の山城、大松山城の城跡があります。




備中松山城は十分満足でした。松山城は愛媛県にもあり、そちらは伊予松山城といいます。実は関東にも松山城はあります。現在の東松山市にあった城で、区別する場合は比企松山城といえばいいでしょうか。
松山城は竹田城とならび「天空の城」として知られています。ポスターにあるような雲海に浮かぶ姿は城の北西の松山城展望台から撮影できます。私も挑戦したいとは思いますが、雲海を撮影できるのは冬の日の早朝限定ですからかなりハードルが高いです。