「作っただけでも偉い」は褒め言葉か？

「作っただけでも偉い」と言われて喜ぶのはビギナーのうちだけ。

僅か３年にも満たないモデラー歴のYouTuberプラモっ子みゃー子ちゃんは、接写に耐え得る完成度の高いものを作るところまで伸びてきて、視聴者から驚嘆のコメントが届くまでになってきた。工作技術、センスの良さが効果を発揮しだしてきて、造形村１／３２震電を、何の文句も言わずにスラスラと組み上げた。「作っただけでも偉い」とか「作ったもん勝ち」とか言う隙も与えないほどの完成度である。

人様に見てもらうためのしっかりとした基本姿勢、技術ができているのだろう。

とあるモデラーにおいては、１０年も２０年もやっていてもまともな評価がもらえず、ある意味侮蔑を含んでいる言葉を投げかけられても誇大解釈、自己都合曲解に持ちこむ、一向に伸びない工作技術とは裏腹に優れた精神構造の持ち主のようだ。

イワシの目ん玉みたいな心眼しか持たない輩から、遠目で見て下されたものに喜んでいる時点で救えない。その場を想像すると、滑稽でしかない。

優れた作品、人を唸らせるような作品はもとより、丁寧に作られた作品に対して「作っただけでも偉い」とは、無礼極まりない口が裂けても言えない言葉である。

何処をどう褒めていいものか何も浮かばない時に、お決まり文句の「作った…」で片付ければ、面倒くさい事からも逃げられる。が、一過性の喜びを与えただけで、全く何の為にもならないものである。やっぱりこれでいいんだと妙な納得をして、同じ事を繰り返す。

言い訳に憶測、仕舞いにはメーカーの製品仕様に文句をつける。なら、初めから作らなければ腹の立つこともなかろうに。

作品展で恐る恐る出した作品に付したタイトルカードにメーカー名が記入されているのも、メーカーサイドとして迷惑なものだろう。まともな作りで仕上げてあればいいが、劣悪そのものの作例を展示してあれば観た人はそれが100％だから、メーカーとしては困惑するだろう。

普通に作ればやらんでもいい遠回りを頑張ったアピールし、下手の極みを晒す事に羞恥心を持たないメンヘラ要素に満ち満ちているようだ。

どんどん下手クソの上書きが堆積していってるのは自分でも解っているようで、なんの事はない、身上の吐け口に手を動かせば動かす程、恨みつらみの固まった醜いものに形成されていく。環境(家庭)が変わらない限り、のべつ幕なくゴミを量産するだけ。

環境は人を創る

人は物を作る

物は人に作られる

作られた物は人を表わす