笑顔でバレー

バレーボールの指導のことについて

「ハイ」

2009-12-17 23:33:12 | Weblog
 きょうの練習では、「躾の三原則」について話した。
 まず、朝起きて家の人に「おはよう」のあいさつをしているかどうか聞いてみた。ほとんどの子があいさつをしているようだった。
 次に、家の人に呼ばれたら、「ハイ」と返事ができているかどうか聞くと、半数以下の子ができていないようだった。ある子は、「あ~」とか返事をしていないという答えが返ってきた。
 最後に、家で脱いだ靴をそろえているかを聞くと、全員そろえていると答えていた。

 そこで、「ハイ」という返事をしようと話した。「ハイ」ということは素直になれる、反抗を抑える、相手が気持ちよくなれるということ。とにかく、だまされたと思ってやってみようと話した。

 きょうの練習の中で、2チームに分けて乱打をさせた。しばらくして、子供たちはミスした子やチームの中で励まし合うなど、いろいろな声をかけ合っていた。しかし、声をかけられたり、励ましを受けている子はうなずいていることが多かった。そこで、みんなを集合させた。
 みんなから、声をかけられたら「ハイ」と大きな声で返事をしようと話した。黙っていたり、うなずくだけでは励ましくれている人に対して失礼なことだとも話した。また、「ハイ」と大きな声で返事をすることで、弱気な自分を吐き出し、気持ちも切り替えられることも話した。そして、乱打を続けさせた。「ハイ」「ハイ」という返事がコート内を飛び交っていた。
 乱打の終盤に、もう一度集合させた。ここから、一つ一つのプレーに集中することや自分たちで素直にプレーすること、粘り負けないことを話した。ブロックカバーを3年生が見事にしていた。

 「ハイ」と返事をすることは、人との関係をよくすることや距離を縮める言葉であることも話した。そして、バレーの時だけでなく、家でもどこでも「ハイ」と返事をすることでどんどん自分がきれいになっていくことも話した。
 「ハイ」という返事だけだが、子供たちは大きく変わっていくような気がする。日々努力。
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根気よく

2009-12-16 21:57:40 | Weblog
 きょうの練習では、大根抜きをやってみた。
 私が体育館に着いたときには、サーブ練習も終わり、後半のメニューに移っていた。切りのいいところで、一人ずつボールを持たせて、コーディネーショントレーニングを行った後に大根抜きをさせてみた。
 3人1組になり、一人がうつ伏せになり、他の2人はうつ伏せの人の足首をつかむ。そして、うつ伏せになっている人は他の組のうつぶせになっている人とお互い手首をつかみ合う。合図と共に引っ張り合って、自分の方へ相手を引っ張り込めたら勝ちというゲームである。子供たちは、きゃーきゃー言いながら、何度も繰り返していた。
 メニューの合間にこういうお楽しみを入れることで、雰囲気やモチベーションはグンと上がるように思われる。

 ここのところ、フェイントの対応を中心に落下点に入ることやボールをゆっくり上げることを徹底させている。実践練習でそれを生かしているかというとそこまで至っていないのが現状であるが、繰り返していく中で練習メニューとのつながりを意識してほしいと思う。
 それから、アタッカーが、フェイントとプッシュの使い分けがうまくできていないことがフェイントばかりでつなぐ練習をしているときにわかった。ネットから離れたトスでもフェイントで返そうとして、ネットにかけてしまっている。そういうときには、プッシュで対応するように言うとつながりが少し出てきた。
 攻撃にしても守備にしても、うまくいかない要因は必ずある。そこをどうすればいいのかを子供たちに問いながら、考えさせるようにしている。そして、わかったら、繰り返しの反復練習をさせて、自分のものにしてほしいと思う。
 とにかく、時間はかかるけれども、根気よく、子供を育てていきたい。日々努力。
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宝物

2009-12-15 23:00:38 | Weblog
 北海道新聞の夕刊十勝帯広版に十勝人というコラムがある。十勝で活躍している人たちをクローズアップしている記事である。先日、何気なく夕刊を見ていたら、知っている人が載っていた。ウエストのS監督である。
 見出しは『全国切符「子どもたちの成果」』
 バレーボールの指導者になって24年の監督である。「スポーツを通して、挫折を乗り越える強さを身につけてほしい」「負けたら監督の責任、勝ったらあなたたちの成果、と子どもたちに伝えています」などのコメントが書かれていた。
 以前にもこのブログで書いたが、私とS監督は私が教員になった頃から、ずっと接してもらっている。S監督とバレーボールのことを話すと楽しいし、学ぶことがたくさんある。
 S監督は、研究熱心でとにかくバレーボールに関してたいへんどん欲である。勝負にこだわる姿勢は私などとてもかなわない。だからこそ、全国にも行けたのだと思う。そして、週4回の練習のチームでも全国で通用するということを証明したいとも語っていたことを思い出す。子どもの練習量などのいろいろな面でバランス感覚を大事にされていることを感じる。
 
 先日の全道の高校の新人大会に行ったときに、かって教えた子のお父さんやお母さんとも話をすることができた。そして、バレーボールのことをたくさん話すことができて楽しいひとときを過ごすことができた。懐かしいと同時に私自身がバレーをやってよかったと思えた瞬間だった。バレーボールを通じて、いろいろな人と関係がもて、続いていることを感じた。
 一つのことをがんばっているとたくさんの宝物、財産が増えていくように思う。
 子供たちには、スポーツを通して、特にバレーボールを通して、たくさんの宝物が増やしていけるような指導を心がけたいと思っている。日々努力。
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フェイントへの対応

2009-12-14 23:09:03 | Weblog
 きょうの練習では、昨日の高校の全道新人大会で帯広南商が試合前にやっていた練習を取り入れてみた。それは、フェイントの対応の練習で、2列に並んで、ボールに触ったら後列に行くというのを繰り返していく練習である。しっかりボールの落下点に入ることやカエルのように足を深く沈み込んでゆっくり上げることを目的とした。
 子供たちは、どうしても高い位置でフェイントを処理しようとする。そのために、小さく上がってしまうことが多い。それが、余裕のないつながりになってしまう。また、落下点にしっかり入って待つぐらいでないと膝をついてしまい、ネットを超えてしまう場合も多い。これは、普段のレシーブ練習でいかに膝を使っているか、面を作っているかなど日頃の取り組みがこういう場面でもよく表れていると思う。基本ができている子はこういう練習にも対応ができるが、基本ができていない、レシーブが苦手な子ほど、難しいようである。 
 後半は、先週同様、AとBのチームのメンバーを混成にして、乱打を中心に実践練習を繰り返した。繰り返していく中で、昨日の高校の新人戦で感じたことを話した。それは、ラリーで粘り負けないようにしようということ。特に、パスアタックやフェイントでつなぐ練習の場合、ラリーが続くことが多い。その際に、粘り負けないことが試合を有利に進めることにつながることを話した。その後の練習では、つなぎの声もよく出ていたが、まだまだやらされている感じである。また、ねらいをもったプレーができていないことが多い。相手のいやがるところをしつこく攻めることなどができず、相手の正面へ返していることが多かった。もっと1点を取ることにどん欲になってほしいと思った。日々努力。
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高校新人大会

2009-12-13 23:58:24 | Weblog
 きょうは、全道の高校の新人大会が帯広で行われていたので観に行った。私が観に行ったのは、ちょうど準決勝、3位決定戦、決勝だった。
 帯広勢では、女子が帯広南商、男子が白樺学園が決勝に駒を進めていた。どちらも惜しくも準優勝だった。
 レベルの高い高校生の試合を観て感じたことは、試合の流れをどうつかむかということだった。決勝戦は、どちらも力的には大差はないように思われた。ただし、ラリーからの展開でどうねばって得点につなげていくかがカギを握っているように思えた。それから、早い試合展開において、どれだけ正対できるか、動きの切り替えを早くするかなども感じた。
 いずれにしても、今教えている子供たちが、こういう大きな舞台で活躍している姿を見てみたいと強く思った。そのためにも、子供たちの動き、正しい身体の使い方を身につけさせたいと強く思った。 日々努力。
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自己評価は上がったかな?

2009-12-10 22:20:42 | Weblog
 きのうの練習では、どういう練習をするのか、子供たちにはっきり伝えてから練習をした。まずは、様々なモーションバランストレーニングやコーディネーショントレーニングを行った。久しぶりにやったメニューもあり、できる子が増えてきているし、3年生も以前から比べるとずいぶんできるようになってきている。
 その後、バウンドバックパス、様々なオーバーやアンダーのレシーブ、そして、サーブレシーブの練習を行った。サーブレシーブでは、落下点に入ることを意識させた。すると3年生はいい形で入っている子も中にはいた。
 最後の方は、実践形式の練習を行った。チーム分けは、AとBという分け方ではなく、AとBを混合にした形で、ブロックとレシーブ中心のチームと攻撃中心のチームに分けた。乱打形式で最初行ったが、動きがぎこちなかったので、パスアタックでつなげることから始めて、軟打で打ち返してつなげる練習を行った。両コートともセッターが大きなポイントになっていることに気づいた。切り替えの動作が遅いために落下点に入るのが遅いのである。そのため、トスが安定しないのでアタッカーが苦しい打ち方になっていることが多かった。
 5年生の子が、一本だけ味方の子のサーブレシーブをはじいたのをカバーしてつなげていた。練習の中で、がんばってみようと思ったことができるようになったことを実感できているようだった。その子は、日頃プレーにむらがあるので、「やればできるよ」「あきらめないでプレーしようね」とほめてあげた。少しは自己評価が上がったかな?日々努力。
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目標はOK

2009-12-09 23:22:01 | Weblog
 きょうの練習で、子供たちに目標を立てたかどうか聞いてみた。
 Aチームは、「試合を楽しんで、バイキングをおいしく食べられるようにする」
 Bチームは、「見ている人も相手のチームも笑っちゃう(笑顔になれる)ようなプレーをして、おなかをすかせるようにがんばる」ということだった。
 私は、子供たちにOKを出した。十分楽しめる目標だと思った。
 今度の大会が終わった後に後援会の方々が子供たちを焼き肉バイキングに招待することになっている。そのため、子供たちはこのような目標を立てたのだと思う。いつもなら、ただバイキングで食事をして終わりである。今回は、おいしく食べられるかどうか、おなかをすかせられるかどうかである。
 練習中、私は子供たちのプレーでミスがあったときやもっと高いレベルでプレーしてほしいときにそのことをずばり指摘するのではなく、「そんなんじゃあ、焼き肉はたべられないわあ」とか、「焼き肉はお預け!」とか、いいプレーのときは「焼き肉食べられるよ」などと声をかけた。そのたびに笑いがおこった。
 目標に向かって、練習をする。この一見簡単そうで実は意外に難しいものである。だいたいいつもの練習では技術的なことを習得することに大きなウエイトがおかれている場合が多い。しかし、それではつまらないし、やりがいもない。だからといって、大会で優勝するという目標は具体的であるが、大きすぎる面もある。目標を持たせることは簡単だが、それが実態に合っていなかったり、達成できなさそうな大きすぎる目標、評価のしにくい目標だと、ただ目標を立てるだけで終わってしまう。私自身、子供たちに立てさせるだけで終わってしまったり、大きな目標だけで終わってしまっていたと反省する。そして、その設定があやふやだったり、実現することが限りなく不可能に近かったりするような目標だったことが、今年度の戦いにもつながっているように思える。
 今回のようにもっと子供たちが目標に向かってがんばれるような目標を立てさせればよかった思っている。わくわくしそうな目標、過程を大切にできる目標、そんな目標設定が大切なんだと思う。今度の練習、そして大会がとても楽しみである。日々努力。
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楽しい目標

2009-12-08 23:01:29 | Weblog
 先日、帯広にも雪が降った。そして、雪かきを息子とした。今回の雪は重くて雪かきをするのもひと苦労だった。息子は、「雪かきが終わったら、3キロくらいやせるかな」とか「朝ご飯がおいしく食べられるなあ」などと言って、遊び半分、雪かきを半分でせっせと手伝ってくれた。 
 そんな息子から、ものすごくヒントをもらったように思う。それは、目標は楽しい目標のほうがいいということ。先日、少年団の子たちに今度の大会での目標を考えさせた。すると、「正対をしっかりする」とか「あわてずゆっくりあげる」などといった目標だった。私は、不満だった。つまらない。私の練習中に言っていることをそのまま目標にしてしまっている。考えが浅い。そういう目標は、毎回の練習でがんばる目標であること。そういうことを通して、どういう目標で大会で臨むかということを話した。そして、息子の話を引き合いにして、楽しい目標、みんなが心を一つになれる目標を明日の練習まで考えるように話した。どういう目標を立てるか楽しみである。映画の「おっぱいバレー」は、極端な例だが、目標を立ててがんばるかいう点では言い得ているかもしれない。
 とにかく、私が納得しなければ何度でも考えてもらおうと思っている。それは、安易にバレーボールをしてほしくないし、バレーボールに真っ直ぐに向き合ってほしいと思っているからである。日々努力。
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躾の三原則

2009-12-08 00:04:39 | Weblog
 先日の草野塾頭のブログに中に興味深い文章があったので紹介する。
『勝ちを焦るな!天(神様)を味方にしろ!
 そのためには次の三つのことをやること。
 森信三先生の「躾の三原則」である。
 1、朝起きて、親に「おはよう」と挨拶すること
 2、親に呼ばれたら「ハイ」と返事すること
 3、脱いだ履物は揃えること』
 勝たせてもらえる資格ということについて書かれていた。
 私は、正しいことをやっているときっと神様は見ていてくれていると信じている。誰かが見ていなくても、自分を信じ、子供を信じて、前を向いて進むだけである。「躾の三原則」は当たり前のことではあるが、できていない子が多い。当たり前のことを自然に素直にできること。いつでも、どこでもこの躾の三原則ができたら、素敵な人になるだろうな。そんな子供たちを育てていきたい。日々努力。
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自己肯定感

2009-12-04 23:11:17 | Weblog
 自分に自信をもってほしい。そういう気持ちをどう子供に伝えるか、そうなるために、どう練習をするかはとても難しい。
 先日の大会後の反省を5年生にはノートに書いて提出させた。ある子のノートの内容が気になった。「声は、出てたか、出てなかったかはわからないけど出したつもりでいます」など、あいまいな表現が多かった。たぶん、自信がないのだと思う。
 きょうの練習でも、その子はミスをするとその後も消極的なプレーでミスを続けていた。自信のなさが、プレーに表れていた。フロントのレフトからバックのレフトに変えて、サーブレシーブを中心にとることで積極的になってほしいと思った。その子を見ているととらなければならないボールを人に任せたり、ただ見ていることが多く見られた。そのボールは取るんだよと自分の取るべきボールの範囲を教えた。すると、前に落ちるボールを突っ込んで上げていた。後で、やればできることを話した。がんばればできるんだから、その気持ちを持ち続けてプレーしようと話した。技術的な面もあるがメンタルな面も大きい。ほめること、その子のできるプレーを引き出すことが少しできたかもしれない。
 自信を持たせること、それは自分で自分を認められること、それでいいんだとありのままの自分を受け入れられることなのかもしれない。そして、それは一人ではできないことだと思う。第三者がそのプレーでOKだよと肯定することだと思う。つまり、自己肯定感を高められるようにすることだと思う。そのお手伝いをするのが、指導者の役割。日々努力。
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