笑顔でバレー

バレーボールの指導のことについて

記事のタイトルを入力してください(必須)

2012-05-15 23:25:56 | Weblog

 先日の土、日は、自然体バレー塾in南幌 vol.3 南幌中男子バレー部強化練習会に参加させていただいた。体育館に着くと、南幌中男子バレー部の15人と主催された顧問の先生、草野先生、黒松内の先生と私という、いつもとは違うバレー塾で、私にとっては今までわからなかったことがわかった、とても充実した2日間だった。そして、バレーの勉強ができることの幸せをたくさん感じることができた。
 ウォーミングアップの後、アップをかねて、ネットを挟んで2対2から始まった。子ども達のぎこちない動きから、草野先生のわかりやすい心の話があった。
「足や手は動こうとしているけれども、心が動こうとしていない。ここに重たい荷物があって、5人か6人でないと持ち上げられないとする。1人じゃ無理だから、手を貸してくれと言われても、協力しようという気持ちがなかったら、手は動かない。協力しようという思いが手と足を連れてくる。いやだなあ、しんどいなあと思ったら、手も足もいかない。このボールを拾うぞ、打つぞという気持ちがなかったら、手も足もうまいこと動かない。」 そこから、もう一度スパイクのスィングの復習となった。そして、3対3、4対4になり、もう一度最初の2対2の練習の時には、スムーズな動きになり、ボールはつながっていた。明らかに子ども達の心が動いていた。2時間後、3時間後にうまくなっているということを目の当たりにした思いだった。そして、本音を言わずにうまくさせるということがどういうことかということが少しわかった。つまり、「AをさせたければBをさせろ」ということが具体的にどういうことかということを目の前で子ども達が変わっていくのを見て、実感させられた。

 今回は、チームをどう作り上げていくかというプロセスを見せていただいた。子ども達に答えがある。準備していたらだめ。子どもの不得意をマスターする。弱点を克服すること。2000本安打を達成した稲葉選手は、入団当初徹底して内角を打つ練習をしたことで外角も打てるようになったという。草野先生は、できた、できない、勝った、負けたの結果を見るのではなく、一緒に作り上げていく発想、作り上げていくプロセスが大切だとおっしゃっていた。その中で、1年生がボールの準備を怠り、上級生に取りに行かせる場面を見て、草野先生からの1年生に向かって話をされた。1年生は、小学生時代に全国に行っている子達である。その子達に向かって、全国に行ったけれども、小学校に何を残してきたかと聞いた。ヤクルト時代の野村監督が稲葉選手や宮本選手、真中選手に努力することを残されたことを話された。だから、これからは努力してきたことを残しなさい、そして1人前の1年生になりなさいともおっしゃっていた。子ども達は真剣に聞いていた。
 それから、法則として、ライトから打たれたボールに対して、レシーバーは右斜め45度方向に高めにボールを返すということをおっしゃっていた。いつも正面で対人している子達にとっては思うようにできない子達に繰り返し、練習に取り組ませていた。

 ブロックフォローを忘れた子どもを見て、「できることをさぼったら、できることもできなくなる。」「いい選手とは、スローモンションと再生ができることである。」「感覚で覚える。」「大まかな流れで覚える。」など、子ども達をどうしたらうまくさせるかというヒントをいっぱいいただいた密度の濃い今回のバレー塾だった。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 予想通り | トップ | 前進あるのみ »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事