笑顔でバレー

バレーボールの指導のことについて

コーチ

2011-08-23 19:29:42 | Weblog

 コーチのもともとの語源は、馬車、または馬車を操る易者である。
 英語で書くと、「coach」。馬車は、大切な人を、その人が行きたい所に送り届ける役割を果す。
 スポーツのコーチは、選手が成し遂げたいことを達成させるために存在する。

 昨日テレビを観ていると、水泳の平泳ぎの選手で中学生の渡部香生子さんのことが特集されていた。渡辺さんは、岩崎恭子2世と呼ばれるほどで、2011年ジャパン・オープン、50m、100m、200mの平泳ぎで優勝している。彼女は、平泳ぎは苦手だと松岡修造のインタビューで答えていた。もともとは、個人メドレーの選手だったそうだ。ところが、肩を痛めて、麻績隆二コーチが「肩の可動域が小さくて負担をかけずに練習できるから」と平泳ぎをやらせたそうである。そのときの足のキックがイカやたこのように非常にスムーズな足の運びだったそうである。それをコーチは従来のキックのやり方に変えなかった。
 私は、北島選手の平井コーチにしろ、この麻績コーチにしろ、とても素晴らしいコーチだと思う。とかく、指導者は選手のフォームが違うからと修正をすることが多いと思われる。ところが、選手一人一人の体のつくりは違う。理にかなった動きをしているか、無駄のない動きをしているかが大事なのだと思う。コーチは、選手が成し遂げたいことを達成させるために何ができるかを考える存在である。
 普通平泳ぎを200m泳ぐとプールから上がるのもやっとというくらい体力を消耗するそうである。ところが、渡辺選手は、200mを泳いでもまだ100mを同じ速さで泳げるという。それくらい、体に負担が少なく、かつ速い泳ぎができるということはきっと今までの常識を覆すくらい理にかなった体の動きをしているのだと思う。

 塾頭は、バレー塾で大半の時間を理にかなったスパイクフォームの指導にさいていると感じる。それは、あまりにも故障者が多い現実があるからだと思う。何本打っても、体に負担のない、そして体力の消耗の少ない、故障しないフォームがある。ところが、バレーの指導書にはそういうことは書かれておらず、従来通りのことが書かれていることが多い。
 指導者は、体のつくり、筋肉の動きなど人間の体のことと、心のことを常に勉強していかなければならないと感じる。また、そいいう勉強は本当におもしろいし、楽しい。日々努力。

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