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DAZN観戦 2023~24AFCチャンピオンズリーグ グループH第3節 浙江FCvsヴァンフォーレ甲府

2023-10-27 18:14:10 | サッカー視聴記(2023年その他)

<両軍スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 甲府の直近は39節(長崎戦、1-1)で、蓮川・小林・飯島の3人が継続してスタメン。
  • 浙江のメンバー表記はyahooスポーツナビに準拠。

甲府ベンチメンバー=GK山内 松田 山本 エドゥアルド・マンシャ 荒木 長谷川 松本孝平 クリスティアーノ 内藤

前回のACLの記事=2節・甲府vsブリーラム(1-0)


再び海外遠征となった甲府、今度の旅先(?)は中国・浙江省。
しかし浙江のホームスタジアムである黄龍スポーツセンターは、他のイベント開催のため使用不可という状況。
よって、そこからかなり距離のある(放送席の談では、約70㎞との事)湖州オリンピックスポーツセンターでの試合となりました。

浙江は、過去に元日本代表監督・岡田武史氏が監督を務めた(2012~13年)というクラブ。
そのルートからJ3・今治と業務提携を結ぶなど、日本とは浅からぬ縁があり。
今回が2度目のACL出場と、未だ発展途上といった所でしょうか。
そんな国際戦の経験不足からか、連敗スタートとなった今大会ですが、ホームでの戦いで何とか浮上の足掛かりを掴みたい状況。
なお前年蔚山でACLに出場していたレオナルドが、レンタルで在籍中であり。

試合開始から、その意気込みとともに押し込む浙江。
早々の前半3分に得た左コーナーキック(キッカーはリーティシャン)から、ニアへのクロスをアンドリヤシェビッチが脚で合わせ。
これがこぼれた所を、拾ったクアシが追撃のシュートを放ちますがここは神谷がブロックで防ぎ。
すると甲府がカウンターに持ち込んだものの、ドリブルで左サイド奥を突いた鳥海の戻しが飯島に繋がらずに終わり。

この日も過去2戦同様、相手のポゼッションに対して前線がどうディフェンスをするかがキーとなる甲府。
しかし浙江は、甲府がハイプレスに来た所でロングパスを使い、前線のフィジカルを活かしてそれを確保。
すると甲府の後方は必然的に薄くなるので、間延びした状態から素早く戻らなければならないという、まどろっこしい守備を強いられていた感がありました。
綺麗に繋がらずとも、遠距離アウェイに臨んできた相手を疲弊させる事に趣を置いていたでしょうか。

甲府は8分敵陣左サイド深めでジェトゥリオがボール奪取(その後ウタカへの中央のパスがカットされる)と、ハイプレスの成果は見られましたが、それを確実に決める事が出来ず。
そして与えたくなかった先制点を奪われたのが9分、再びCKから。
キッカー・リーティシャンの中央ややファー寄りのクロスを、センターバックのポッシニョロが合わせヘディングシュート。
小林のブロックでやや方向が変わったのもあり、GKウッドのダイブも届かずゴール右へと突き刺さります。

今大会初めて追い掛ける立場となった甲府。
12分にパスミスをジェトゥリオが拾ってショートカウンター、左サイド奥を突いてカットインからマイナスのクロスと、一人でゴールへの道筋を作り上げ。
しかし中央で合わせたウタカのシュートはジャストミートせず、GKジャオボーがキャッチ。
その後も、リトリートはしない浙江に対し縦に速い前進でチャンスを作らんとします。
一方の前線の守備も、しっかり嵌めてサイドに追いやり、タッチに出させてスローインを得るというシーンも多く見られ。

しかし時間が進むと、浙江も前線のマンパワーを活かして裏を突くというサッカーをやり始め。
26分にクリアボールをリーティシャンがヘッドで前に送ると、そのボールを走り込んだアンドリヤシェビッチがさらに裏へ浮き球を送り、ムシェクウィが走って受けるというやり方でアタッキングサードへ運び。(その後ボールキープから左へ展開、ユェシンのクロスがクリアされCKに)
33分には縦パスをカットしたアンドリヤシェビッチが素早く浮き球を送り、走り込んだリーティシャンがさらに裏へ落とした所にムシェクウィが走り込むという同様の攻め手。
そして今度はエリア内からダイレクトでシュートにいくムシェクウィ、ここも神谷がブロックで何とか防ぎ。
次第に圧力に押される形となっていく甲府ディフェンス。

それでも34分に決定機が訪れ、左サイドから小林が斜めの縦パスを送ると、手前で受けにいった飯島がスルーしてウタカが抜け出して受けるという願っても無い状況に。
そのままGKと一対一に持ち込んだウタカでしたが、放たれたシュートはGKジャオボーにセーブされモノに出来ません。

早めに追い付かんと応戦体勢を見せる甲府ですが、逆に守備ではその意識が仇となる事も。
43分甲府の攻撃を切った浙江が左サイドから前進、クアシ→ジャンジャチーのスペースへのパスを、林田が前に出て防ぎにいくも果たせずに繋がれ。
そしてユェシンがポケットへスルーパス、走り込んだムシェクウィにまたもシュートを打たれましたが、GKウッドがキャッチして防ぎます。
前からいく⇔後ろで守るの使い分けで、奔走されている状況を払拭出来ず。
45分には浙江の右CK、ショートコーナーを経てのクロスをクリアするも、その後パスミスで直にシュートチャンスを与えてしまう事態に。(リーティシャンがダイレクトでシュートも枠外)
頭の中も掻き回されているように映り、展開以上に劣勢という印象を受けました。

結局1-0のまま前半が終わり。
甲府はハーフタイムで、飯島→クリスティアーノへと交代。
前節は契約関係上で出場禁止だったクリスティアーノ(長崎からのレンタル)を、後半頭から起用し反撃の狼煙とします。(右SHに入り、鳥海がトップ下に回る)

浙江のキックオフで始まると、いきなり浮き球のパスをムシェクウィが収めてポストプレイ、受けたクアシがミドルシュート(ブロックに当たりGKウッドがキャッチ)とマンパワーを前面に押し出す攻撃。

一方の甲府はその直後、敵陣でクリスティアーノのカットからショートカウンターに持ち込み、ウタカのポストプレイを受けた品田が右ハーフレーンでから前進する好機に。
しかしエリア手前でリーティシャンのプレスバックでこぼされると、そのまま交錯した事で足を痛めて倒れ込んでしまう品田。
反則とはならず、ボール確保した浙江もプレーは続けずにすぐラインアウトを選択。
この試合はどうにも主審の判定が緩い面が見られました(この場面ではこぼれた後の交錯だったので反則無しは妥当ではある)が、粗いと噂される特定東アジアのクラブでも、流石に紳士的な対応を採り。

それでも、一旦ピッチ外に出て復帰となった品田は、ピッチに戻るもすぐさま再び倒れ込み続行不可能に。
早くも2人目の途中交代を強いられた甲府、山本が代わって出場します。

前半同様、浙江のパワーある攻撃を受けながら、何とか反撃の道筋を見出すという立ち回りの甲府。
後半8分に小林の縦パスを受けたウタカ、ジェトゥリオへパスを送るも彼がオフサイドの位置だったため、中央に流れるジェトゥリオを尻目に自ら走って拾い直し。
そして左ポケットを突いてそのジェトゥリオへ横パスと、偶発的ながら絶好機が生まれたものの、前方へややズレてしまい撃てず。

交代策の結果、甲府は守備面で苦戦の色が濃くなったでしょうか。
浙江はチョンジンの多彩な動きが絶妙で、彼を捕まえられずに中継を許して前進されるシーンが膨らみ始め。

そして13分、最終ラインからの組み立てから、敵陣でチョンジンを中心に繋ぐ浙江。
そこから一瞬のスキを突きアンドリヤシェビッチが中央で持ち運び、エリア内へスルーパスを送ると、例によって走り込むのはムシェクウィ。
GKウッドが前に出るのを見てのループシュートで、ゴールネットを揺らして追加点を齎します。
痛い失点となった甲府、キックオフの前にウタカ・鳥海→長谷川・荒木へと2枚替え。

ウタカの抜けた1トップにはクリスティアーノが入り、攻め手を探す甲府。
2点差となっても浙江は守備重視の姿勢は採らず、その後も度々ゴールを脅かされながらも、その隙を突いて持ち運び。
それでも劣勢を打開できず、25分にはポッシニョロに一気にエリア内右へロングパスを通され、受けたチョンジンの横パスからクアシがシュート。
これを神谷が顔面ブロックで防ぐという具合に、際どい凌ぎが尚も必須な状態。

そして27分に最後の交代を敢行する甲府ベンチ、ジェトゥリオ→内藤へと交代。
それとともに、ベテラン・山本が入ったドイスボランチが緩いと判断したか、その山本を中央とした3バックへシフトして荒木がボランチへ。
FWはクリスティアーノ・内藤の2トップなので、長谷川をトップ下とした3-4-1-2という布陣だったでしょうか。(放送席では、蓮川右サイドバック・関口右SHの4-4-2と言っていた)

浙江が最初のカードに手を付ける前に、全ての交代策を行う事となった甲府。
それでもこれ以降ペースを握り、山本も最終ラインからのロングフィードにより好機を生み出し貢献していきます。
30分中央の長谷川に縦パスを打ち込み、左への展開を選択すると小林がカットインで左ポケット奥からクロス。
シュートとも取れそうなグラウンダーでのボール、GKジャオボーが弾いた所、エリア外で拾った林田がジャンジャチーに倒され。
今度は反則の笛が鳴り、エリアからすぐ手前という絶好の位置での直接フリーキックとなります。
これをモノにするべくキッカーはクリスティアーノが務めたものの、放たれた直接シュートはあろう事か、壁の前に位置取っていた小林に当たってしまい跳ね返り。
そしてその小林が倒れ込んで治療を受けるという具合に、消化不良に終わってしまいます。(小林は一旦ピッチ外→復帰)

小林が復帰した直後の浙江の攻撃。(33分)
カウンター気味に持ち運び、ムシェクウィのポストワークを挟んで前進したチョンジンが右ポケットへのスルーパスを送ると、今度はクアシが走り込んでシュート。
3点目かと思われたこのシュートは右ポストを直撃と、命拾いとなった甲府。
直後にようやく最初のカードを使う浙江、Jリーグに馴染み深い存在のレオナルドを投入します。(ムシェクウィと交代、同時にクアシ→ヤオジュンシェンに交代)

GKウッドが、ボール保持の際にエリアラインを踏んだとして浙江サイドがハンドをアピールする事2度と、細かな判定の面でかなり緩いという印象のこの日の主審。(キムジョンヒョク氏)
36分、2人掛かり(山本・林田)のスライディングでリーティシャンを倒しながらボールを奪う甲府、これも反則となはらずショートカウンターに。
拾った関口が中央からミドルシュートを放つも、左ゴールポストを叩いてしまい惜しくも決まらず。

終盤を迎えても、41分に決定機(レオナルドのスルーパスを受けたアンドリヤシェビッチがエリア内からシュート、ブロック)を作ったように尚も攻める気満載の浙江。
それを突きたい甲府、44分に右サイドから山本縦パス→林田スルーで素早く奥を突くと、関口がスライディングで繋いでエリア内へ。
これをクリスティアーノがダイレクトでシュートしますが、ゴール左へ外れとどうしてもモノに出来ず。

アディショナルタイムも目前という所で、浙江はリーティシャン→ワンヤンへと交代。
時間も押し迫り、尚も浙江にカウンター気味に決定機を作られる(ロングパスをレオナルドがエリア内で受けてのキープから、アンドリヤシェビッチがシュート、枠外)などしながら諦めずに攻める甲府。

最終盤、クリスティアーノの浮き球パスを受けにいった内藤が、ポッシニョロに倒されて反則・警告。
これで再びエリアから直ぐ手前の直接FKとなりましたが、これにより目安の時間も迫り。
先程のキックから、クリスティアーノはキッカーの位置には行かず長谷川が蹴り。
そして放たれた直接シュート、カーブが掛かってゴール左を襲ったものの、GKジャオボーのファインセーブで防がれます。

結局最後までこじ開けられず、2-0のまま試合終了。
依然として勝ち点4で2位はキープした甲府ですが、他グループの2位チームが既に勝ち点6を確保しているのが多く。
予選突破は難しくなったものの、今後のホームゲームで巻き返したい所でしょう。

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