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DAZN観戦 2021年J2リーグ第34節 ザスパクサツ群馬vs京都サンガFC

2021-10-21 16:19:58 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の群馬の記事はこちら(31節・千葉戦、0-1)
※前回の京都の記事はこちら(32節・長崎戦、0-2)

現在首位である磐田は目下10戦無敗中で、それを追う京都。
こちらは過去10戦で2敗しているものの、甲府・長崎と上位に属しているクラブであり、安定度には変わりなく。
中下位の、特に下位で残留争いを演じる事となっているクラブにとって、この時期に2強と当たるのは厳しい以外の何物でもありません。
この日の群馬も例外では無く、個の力と組織力をふんだんに押し付けてくる京都相手に、いかにして勝ち点を得ていくか。

強風がピッチ上に吹く中、キックオフを告げる笛が鳴り響き。
群馬はこの日前半を向かい風の中で戦う事を強いられ、序盤の3節・琉球戦を思い出すような状況となり。
そしてキックオフからのフィードが直接左タッチラインを割るという、あの試合で頻発したシーンが生まれてしまいました。

そんな風を考慮しての立ち回りを強いられた相手に対し、京都は持ち味を生かして攻勢に。
果敢なプレッシングによるボール奪取を絡めつつ、攻撃権を支配。
前半7分には福岡が左サイドでのパスカットから前進し、カットインでエリア内に進入。
ディフェンスに阻まれ倒されるも、クリアボールを拾って攻撃継続し、以降クロス→クリアの繰り返し。
4度目のクロスがクリアされてやっと攻撃が途切れましたが、京都の圧力に対して凌ぎを強いられた群馬。
以降も押し込まれざるを得ない予感がありありで、そんな状況の中どう戦っていくかが問われる試合となりました。
しかし直後の8分、クリアボールを収めた久保田から左サイドを前進し、久保田のクロスに北川が合わせヘディングシュート。(枠外)
前掛かりになり易い京都の隙を突く攻撃で、フィニッシュまで辿り着けるかどうかがカギでしょうか。

その後も京都の攻勢は止まず、押し込んでいる証拠であるコーナーキックを数多獲得。
13分から立て続けに3本CKが続き、その最中2本目の攻撃で三沢がミドルシュート(ブロック)。
3本目からはエリア内で三沢がシュート(ブロック)、尚も繋いで飯田がミドルシュート。(枠外)
16分には群馬・久保田の反則によるフリーキックから、クロスがクリアされた後CKが2本続き。
1本目で白井がエリア内からシュート(ブロック)、2本目で飯田がミドルシュート(枠外)とフィニッシュを重ねていきます。
押し込む事で後方から上がる余裕も生まれ、ヨルディ・バイスのオーバーラップも冴え渡り。
21分にはエリア周辺でのパスワークにバイスも加わり、左ハーフレーンからミドルシュートを炸裂させたバイス。(ブロックに当たりゴール上へ外れる)

24分に飲水タイムが挟まれ、その直前に反則を受けていた群馬(京都・松田に警告)、自陣からのFKでしたが放り込みを選択。
これはシュートに繋がらず、以降も京都の前線での守備に対し、逆風の中でもロングパスを使わざるを得ない状況と攻撃でも苦戦を強いられます。

京都の猛攻を浴びる中、37分には藤井ロングパス→北川落とす→大前スルーパスという流れで、抜け出した田中を京都・白井が倒してしまい反則・警告。
この右サイドからのFK、キッカー大前のクロスを畑尾がヘディングシュートするも、競った京都・麻田がブロックして枠外に。
隙を突く事で京都サイドも、綻びが表われ始めて来たでしょうか。

尚も京都は、41分に三沢の右奥からのマイナスのクロスをピーター・ウタカが合わせシュート。(ブロック)
直後には川﨑が右ハーフレーンを前進してミドルシュート(GK清水慶記キャッチ)と、群馬ゴールを脅かし。
しかしペースが続く事で、綻びに気付き辛い状況となってしまっていたのか。
44分、群馬の攻撃を京都・飯田が奪って切るも、GKへのバックパスに対し大前が詰めにいき。
そしてスライディングしたGK若原のキックをカットした大前、そのまま無人のゴールにシュートを転がし、先制点をゲット。
京都の攻撃に入る瞬間を突いた格好となり、試合内容に反して群馬がリードを奪いました。

思いがけない形でリードを許してしまった京都、直後に同点にすべく反撃。
左サイドでウタカも交えて長らくパスを繋ぎ、エリア内左を突いた松田が左へヒールパス、さらにダイレクトでウタカが中央へ。
二転三転するパスワークを経て飯田がシュートするもブロックに阻まれ、こぼれ球をエリア内でウタカが拾うも撃てず。
群馬ディフェンスを揺さぶるも、結局前半は無得点のまま終える事となります。

選手交代が早いという今季の京都(というより曺貴裁(チョウキジェ)監督がか)の印象ですが、ハーフタイムでは動かず。
シュート数で大幅に上回りを見せていたため、好循環を維持すべくの選択をしたものの、後半はピッチが左右逆。
一転して追い風となった群馬、ロングボール主体の攻撃で押し込む入りとなり。
敵陣深めでプレーが切れると、岩上にロングスローをさせる選択も躊躇無く行い、好機を作っていきます。

流れを得たかに見えましたが、すぐさま反撃体制に入る京都。
その後半5分、右サイドで三沢のロングパスを中央でウタカが収め、一旦左サイドに叩くも白井の戻しを受けたウタカ。
そしてエリア手前左から果敢にミドルシュートを放つと、ブロックを掻い潜った末にゴール左隅へと突き刺さり。
ウタカに一瞬のスキも与えてはいけないという同点弾となりました。

尚も9分の京都、右サイドから福岡の低いクロスが入ると、武田のスルーを経て中央のウタカへ。
これをシュートにいったウタカでしたが、ミートせずとなり命拾いの格好となった群馬。
その後は10分に大前が、逆にやり返すようなミドルシュートを放った(ゴール右へ外れる)のち、ウタカへのチェックを厳しくして構える守備体制に入ります。

しかしこういう展開になると、自身を囮にしてのプレーも冴え渡るのがウタカ。
15分には群馬・大前が倒れていたのもあり遅攻でパスを回し、右サイドから中央へ回ったのち武田が縦パス。
これを受けたウタカがエリア内へパスを送り、狭い局面で尚も繋いだのちエリア内左から松田がシュート。
完全に崩したものの、ゴール寸前で群馬・小島が頭でブロックして勝ち越しならず。
直後のCKでも、二次攻撃でウタカのポストプレイを経てバイスがミドルシュートを放つ(ゴール左へ外れる)など、ウタカの脇を活かしてのフィニッシュを連発した京都。

追い付かれた事で劣勢になるのは避けられなかった群馬ですが、過激な攻撃を浴びたのを受けて先にベンチも動き。
北川・久保田→青木・加藤へと交代し、立て直しを図ります。

以降は粘り強く守り京都もシュートを撃てずに推移。
そんな中、24分にGK清水慶のロングフィードから好機、青木が京都・麻田を反則気味に振り切って抜け出して受け。
そしてカットインから低いクロスを入れた青木でしたが、ニアに走り込んだ大前は落としを選択して繋がらず、京都に拾われてしまいます。
京都の攻撃は熾烈なため、こうした撃てる局面ではなるべくシンプルに撃ちにいってフィニッシュで終わらなければ、失点の危機もそれだけ高くなってしまう。
そんな事を考えさせられましたが、幸いここでは京都の攻撃は好機に繋がらず、直後に飲水タイムに入ります。
明ける際に京都サイドも動き、三沢→荒木へと交代。(松田が左ウイング→右WGへシフト)

登録上は左WGに入った荒木ですが、投入直後は右サイドの組み立てに関与。
27分、武田のスルーパスに走り込んだ荒木が右からマイナスのクロスを入れるも、走り込んだ武田が合わせたシュートは大きくふかしてしまいます。
決定機を逃し、思わず頭を抱えた武田。
その後も30分にCKからの二次攻撃で、武田のミドルシュートが火を吹くもGK清水慶がセーブ。

京都の火力に晒される群馬でしたが、攻勢故の気の緩みは後半も時々見られ。
32分にGK清水慶のフィードを麻田がクリアミスし、拾った大前のパスを受けた田中がエリア内右を突いてシュート。(ブロック)
長らく攻め込む京都と、その前掛かりの姿勢を突かんとする群馬という図式が完全に出来上がり、時間が進んでいきます。

37分には右サイドでの細かいパスワークを経て、中央で荒木がエリア手前からシュートするも再度GK清水慶がセーブ。
ウタカを抑えられつつあった京都、他の選手がフィニッシュを重ねていきましたが、こじ開けるには後一歩といった展開。
38分に切り札のイスマイラを投入(福岡と交代、松田が中盤にシフト?)と、終盤でのジョーカーとして起用してきた曺氏。

群馬陣内での展開の連続で、バイスも上がりっぱなしという印象の終盤戦。
39分にはそのバイスの左からのクロス、こぼれ球をウタカのポストプレイを経て荒木がシュートするも枠を捉えられず。
その姿勢を突くように、群馬も縦パス攻勢で好機を作る場面が増えていき、オープンな展開になりつつありアディショナルタイムを迎えます。(40分に群馬は田中→進に交代)

そのATの最中に、両サイド同時に最後の選手交代。(京都=松田→李、群馬=大前→白石)
すると京都のミスからまたも群馬に好機が訪れます。
GK若原のトラップミスをエリア内左で進が拾い左へパス、白石が飛び出してきた若原をかわすもディフェンスに遭いCKに。
その左CKからの二次攻撃で、岩上のクロスが跳ね返された所を、中央で拾った白石がシュート。
GK若原のダイブを抜くも、ゴールバーを直撃してしまい跳ね返り。
決めていれば……という感情が、直後の反則の際の遅延行為(笛の後に加藤がボールを蹴る・警告)に現れていたような群馬サイド。

最後は京都がCKを得るもモノに出来ず、試合は1-1のまま引き分けに。
既に磐田が引き分けていたため、優勝するには是が非でも勝ちたかった京都。
残留のための勝ち点1は得たものの、以降も上位クラブとの対戦が目白押しという日程を強いられる群馬。
勝ち点2が惜しいという感情を双方に齎した試合となりました。

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