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TV観戦 2020YBCルヴァンカップ プライムステージ決勝 柏レイソルvsFC東京

2021-01-06 16:43:59 | サッカー視聴記(2020年以前)

<柏スタメン> 4-2-3-1
GK キムスンギュ
RSB 川口 CB 大南 CB 山下 LSB 古賀
DH ヒシャルジソン DH 大谷
RSH クリスティアーノ CH 江坂 LSH 瀬川
FW オルンガ

<FC東京スタメン> 4-1-2-3
GK 波多野
RSB 中村帆高 CB 渡辺 CB ジョアン・オマリ LSB 小川
DH 森重
IH 東 IH 安部
RWG 原 CF 永井 LWG レアンドロ

延期の影響で、既に翌シーズンの体勢作りに邁進する中で開催される事となった決勝戦、一発勝負の意味合いが一層強まった感があり。
それでもFC東京側は、ACLの最中に相手の蛮行でディエゴ・オリヴェイラを故障で欠き、爪痕の残るメンバー構成に。

これまで1度この大会を制している柏と、2度制しているFC東京の戦い。
現在指揮を執るネルシーニョ監督の、第一期政権時の安定期に制した柏。(2013年)
しかしこの年は、シーズン途中でネルシーニョ氏が辞任表明→のちに撤回(実際にヘッドコーチ・井原正巳氏が代行した事もあった)という騒動もあり、安定しているのかどうか不透明な一年だった。(リーグ戦は10位)

一方FC東京も、2度目に制した際(2009年)は、その翌年(2010年)にJ2降格となってしまうなど縁起はあまり良くない。
最初に制したのは2004年で、この際の決勝戦は序盤で退場者を出し数的不利となり、後は耐えに耐えてスコアレス→PK戦で勝利という内容。
逆に準決勝では、数的有利の中でヴェルディとの死闘(3-0から追い付かれるも勝ち越して勝利)を強いられるなど、浮き沈みの激しさの末の栄冠となった。
今季はACLも含めた超過密日程だったが、割と安定した一年を送り、その締めくくりを綺麗に終われるか。

・試合開始
どちらもロングカウンター狙いのチームのためか、蹴り合いに見えてしまうシーンも散見。
前半1分 FC東京・レアンドロがエリア内からシュート
クリアボールを直接安部がシュートにいったが当たり損ね、こぼれたボールをシュートしたレアンドロ。(枠外)
前半4分 FC東京・中村帆がシュート
その後は左サイドで、小川の上がりを絡めつつ押し込むFC東京。
シュートシーンは、その小川のクロスがクリアされたボールを、ダイレクトでミドルシュートにいった中村帆。(枠外)
相手のクリアを狙いにいくという、一つの形が徹底されていたような立ち上がり。
前半6分 柏・オルンガがエリア内からシュート
立ち上がりのFC東京の攻勢が終わり、以降柏もやり返す。
早速古賀の左サイド手前からのクロスから、怪物・オルンガのヘッドが生まれたシーン。(枠外)
この後は右サイドでクリスティアーノを軸に、川口の上がりも絡めつつ好機を作る。
11分、オルンガとの競り合いでセンターバック・渡辺が肩を痛めてしまい、長らく倒れ込む場面を作ってしまうもプレイに復帰。
前半16分 FC東京先制 レアンドロがエリア内からシュート 0-1
その渡辺の根性が利いたか、先に点をもぎ取ったのはFC東京。
左サイドで小川のクリアが直接レアンドロに渡ると、個人技を発揮するレアンドロ、左サイドからエリア内に進入しカットイン。
そして中央やや左寄りからシュートを放ちゴール右へと突き刺す。
何度も使っていた左サイドからという形にもなり、幸先の良いスタートを見せた。
前半20分 柏・オルンガがエリア内からシュート
追う立場となった柏、ビルドアップを強いられる場面も生まれ始め。
瀬川と江坂がポジションチェンジする工夫も見られる中、セットプレー(コーナーキック)から再びオルンガのヘッド。(枠外)
一方FC東京は裏狙いのロングパスを多用し、無理はしない中であわよくば追加点を狙う、という思考を見せ始める。
前半23分 飲水タイム
ブレイクの後、最初の好機はFC東京のセットプレー(左サイドで距離のあるFK・26分)、キッカー・レアンドロのクロスがGKとDFの間に入るも味方には合わず。
前半29分 柏・瀬川がシュート
次に柏のセットプレー、ほぼ中盤からのFK(キッカーはクリスティアーノ)だったが、エリア内へオルンガを狙うロビング→クリアボールを瀬川が直接シュート。(枠外)
FC東京が見せていた形とそっくりなフィニッシュを見せる。
柏は大谷がCBの左脇へ降りる形のビルドアップを見せるものの、それが効果的とは言い難く。
前半33分 FC東京・永井がエリア内からシュート
アンカーの森重を中心に左サイドで作り、レアンドロに繋げにいくもクリアされ、中央で東が拾う。
東はエリア内へのロビングを選択、これがスルーパスのようになり、抜け出した永井の頭に合ったがGKキムスンギュがキャッチ。
直後の柏も、右サイド手前からのクリスティアーノのクロスを、エリア内でオルンガが足で収めにいったが囲まれて撃てず。
前半38分 FC東京・東がシュート
再び左からのFKを得、レアンドロのクロスが入るもクリア、東が今度は直接ミドル。(GKキムスンギュセーブ)
やはりこの姿勢は徹底している。
前半40分 柏・江坂がエリア内からシュート
相手陣内で左右を揺さぶったのち、大谷がエリア内へミドルパス。
そしてオルンガのポストプレイを受けた江坂がエリア内に入っての一撃。(枠外)
その後柏はサイドからのクロス、FC東京はクロスを上げずに中央も絡めつつの攻撃で一進一退。
そして柏がCKを得る。
前半45分 柏同点 瀬川がエリア内からシュート 1-1
そのCK、クリスティアーノが蹴ったクロスはオルンガに合うも、ヘディングは上空へ。
しかしこれがゴール上を襲い、GK波多野が触ってゴールバーに当たり、ゴール前にこぼれたボールをいち早く瀬川が詰めた。
最高の時間帯で追いついた柏。
前半AT FC東京・安部がシュート
最後はセットプレー、やはり左からのFKでレアンドロがエリア内に上げる。
クリアボールを、やはり安部がシュートとお馴染みの形が発動したが、枠を捉えられず。
前半終了

後半開始
共に交代無く後半が始まるも、東が足を痛め倒れ込むシーンが。
長期離脱に悩まされた東だけにヒヤリとしたが、プレイは続行。
後半4分 柏・瀬川がエリア内からシュート
立ち上がりはロングパスを絡めての攻撃を展開する柏。
長いボールを出した瀬川自身が、オルンガからリターンを受けてエリア内へ進入、ディフェンスに入られるもその流れでブロックする形でのシュートとなった。(渡辺がブロックで防ぐ)
直後には柏サイドも、ヒシャルジソンが痛んで倒れ込み1分程試合が止まる。
バチバチとやりあう真剣勝負の様相は高まりを見せる。
後半8分 FC東京・永井がシュート
オマリの裏へのロングパスに、走り込んだのは東。
そして彼の戻しを受けた永井が、エリア手前でカットインしてシュートするもゴール左に外れた。
後半11分 柏・江坂がエリア内からシュート
大南のパスカットから攻撃、敵陣で半円状態から左右にパスを散らすという基本形。
そして右から川口のクロスが入ると、ファーサイドで江坂がヘディングシュート。
オルンガを囮としたような恰好だったが、GK波多野にキャッチされる。
後半14分 柏・川口がシュート
ここから柏の時間となり、13分には左サイドをスルーパスで突破、古賀のクロスがニアに入りクリスティアーノが合わせにいくもクリア。
直後のCK、クリスティアーノはサインプレーを選択し、エリア外中央へ挙げられたボールを川口がボレーシュート。(ゴール上に外れる)
押し気味となった所でこの変化での一発は効くはずだったが、モノに出来ず終わる。
後半16分 柏・大谷がシュート
このミドルシュート(GK波多野キャッチ)で柏のターンは終了。
キャプテンを務める大谷もすっかり大ベテランの域で、柏を支える一途な男。
後半21分 FC東京・レアンドロがFKを直接シュート
レアンドロがエリア手前中央でキープする所を、ヒシャルジソンに倒されて反則。
自ら得たFKを自ら狙う形となり、2分程間合いの時間が掛かる重大な場面ともなった。
そして放たれたレアンドロのキック、ゴール右を襲ったもののポスト、それも右上角に当たり外れる。
後半22分 FC東京 原・東→アダイウトン・三田に交代
後半も半ば、ジョーカー投入というべく動いたFC東京。
この後レアンドロがCFのような位置取り、ないしはアダイウトン左SHという感じの2トップと言えなくも無い布陣に。
後半24分 飲水タイム
後半26分 柏・江坂がシュート?
ブレイクを挟み、積極的にいきたい時間帯。
最初の好機を得た柏だが、オルンガのポストプレイを受けた江坂、ドリブルで前進。
しかし次に彼の足から放たれたボールはスルーパスかシュートか迷ったようなボールとなり、GK波多野がキャッチと、積極的な思考が逆に仇となったような場面。
後半27分 FC東京・永井がシュート
その直後、GKのロングフィード→落とし(アダイウトン)という単純な攻撃から好機。
レアンドロのドリブルを経て放った永井のシュートだが、ゴール上へ外れてしまう。
お互い最初の好機でフィニッシュを狙い、そしてここで可能性のあった側に勝利の女神が舞い込む事に。
後半29分 FC東京勝ち越し アダイウトンがエリア内からシュート 1-2
左サイドに全体を寄せてパスを回した後、最後方のオマリからロングパス。
レアンドロを狙ったボールは跳ね返されるも、永井が落としたボールがエリア内へ入り、そこに走り込むアダイウトン。
そして左足を素早く伸ばしシュート、ゴール右へ突き刺さる。
途中出場のアダイウトン、見事なジョーカーぶりを発揮し勝利へ前進したFC東京。
後半33分 柏 大谷・瀬川・江坂→三原・神谷・呉屋に交代
再びリードを許した柏、3枚替えで反撃を試みる。
後半36分 FC東京・レアンドロがシュート
しかしその後はカウンターを狙うFC東京。
少ないタッチ数でも前線のタレントに渡れば、それだけで脅威を作れる攻撃を見せる
対する柏、呉屋がFWに入る4-4-2の形へとシフトし、呉屋と神谷という「J2の主力」のホットラインで好機を作る場面もあったが得点は生まれず。
後半40分 柏・クリスティアーノがエリア内からシュート
守りを固める相手に対し攻めるという図式を覆した唯一のシーン。
ヒシャルジソンのパスカットからクリスティアーノに渡り、右ハーフレーンをドリブルで前進、エリア内に進入しシュート。
しかしここもGK波多野が正面でキャッチ、ショートカウンターも実らず。
後半41分 柏 ヒシャルジソン→仲間に交代
再び元J2戦士が投入される。(神谷がボランチにシフト)
後半43分 柏・オルンガがエリア内からシュート
交代選手で若さと勢いを加えにかかったが、時間も進み、エリア内へクロスを上げての紛れに期待するしか無くなったような柏。
左サイドから古賀のクロスがファーサイドへ上がり、オルンガは合わせにいきディフェンス2人を引き付けつつ、GK波多野の飛び出しを抑制するかのような動き。
誰も合わせられずバウンドしたボールを、クリスティアーノと共に合わせにいき、後ろ向きでのキックとなったオルンガが蹴る。
これがループシュートとなりGK不在のゴールに向かったが、渡辺にクリアされてしまい、紛れが起こったもののモノに出来なかった。
FC東京は肝を冷やしたものの、以降は落ち着いて逃げ切り体勢にシフト、45分には永井が左サイド奥でボールキープ。
後半45分 FC東京 永井→内田に交代
直後にお役御免となった永井、以降明白な4-4-2(アダイウトン・レアンドロの2トップ)の形となる。
AT突入後も、安部が左コーナー付近でキープするシーンを作るなど時間を使っていくFC東京。
柏の攻撃を凌ぎつつ、相手陣内奥へとスルーパス出し、繋がらずともやり直しをさせるFC東京の姿勢。
結局ATでシュートを放つ事は無かった柏、そして試合終了の笛が。
試合終了 1-2 FC東京勝利

優勝に辿り着いたFC東京、これで3度目の栄冠。
辛いシーズン(どのクラブもそうですが)となったものの、締めくくるに相応しい結果を手にし、「終わり良ければ……」を地でいく一日でした。

そして翌日、一挙21人と契約更新というニュースが発表されたFC東京。
慌ただしくオフに突入したような印象(まあ事前に決定済みだったのでしょうが)ですが、来季の離陸に向けてどんな動きを見せるのか。
前回優勝時の翌年の二の舞を演じるのは避けたい所でしょう。


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