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DAZN観戦 2020年J2リーグ第40節 ギラヴァンツ北九州vsジュビロ磐田

2020-12-16 16:20:48 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の北九州の記事はこちら(37節・岡山戦)
※前回の磐田の記事はこちら(35節・甲府戦)

来季への編成のニュースが飛び交う季節。
しかしそれに先んじて、マリノスからレンタルで所属していた椿が、レンタルバック・かつ再度のレンタル移籍でオーストラリアへと旅立ち。
最終戦を迎える前にチームを離れる事となりましたが、今季の経験を糧に飛躍の足掛かりを掴めたという事でしょう。

そんな椿とは裏腹に、現在連敗中、しかも2戦とも1-4の大敗というスコアで最後の3連戦を迎えた北九州。
特に前節・山口戦は、若いメンバーが多数を占めている故か、相手助っ人のパワーに圧倒されたという感じだったでしょうか。
その助っ人外国人に頼る事は物理的に不可能(0人)な北九州ですが、「終わり良ければ……」で今シーズンを閉められるか。

試合開始後、立ち上がりは相手の磐田が優勢に。
前半3分、大森・松本・伊藤がショートパスを繋ぎ左サイドを突破。
松本のクロスがクリアされたのち小川大貴が拾い、パスを受けた遠藤がミドルシュート。(ゴール右へ外れる)
遠藤中心のパスサッカーはこの日も健在でしたが、この日スタメンのGK杉本の存在もそれに拍車を掛け。
マリノス出身という事で、足元の巧さを活かしてショートパスを繋ぎ、ビルドアップに加わる動きを見せていました。

もちろん北九州も只でやられている訳では無く、7分には敵陣で加藤のパスカットから、佐藤亮がエリア手前でキープしたのちシュート。
GK杉本がセーブしてコーナーキックとなり、キッカー高橋大悟のニアサイドへのクロスをディサロ燦シルヴァーノが擦らし、エリア外で拾った藤原がシュートするも枠外に。
それでも磐田の圧力の前に、普段のようなビルドアップは中々展開出来ず。
普段は上がり目のサイドバックも、最終ラインでボールを持っている際は中々前にいけないという光景が目立ちました。

15分、磐田に決定機が訪れます。
山田→小川大→大森と中盤で繋ぎ、大森のエリア内へのスルーパスに山田が走り込むと、飛び出してきたGK永井の横を抜くシュートを放った山田。
しかし戻った北九州・生駒がゴール寸前でスライディングでクリア、まさに「かき出す」という表現がピッタリの足の動きを見せてピンチを防ぎました。

その後は一進一退の攻防が続き、飲水タイムを挟んで(25分)もその流れは変わらず。
ただボールポゼッションを底流に置くチーム同士ですが、監督交代・遠藤加入後の磐田は、裏狙いのスルーパスでフィニッシュに結び付ける事も多用するサッカー。
プレッシングの激しさで中々ビルドアップから好機に結び付かない展開では、磐田のスルーパスという選択肢が冴え渡り。
逆に北九州は、ディサロ狙いのロングパスによる攻撃を見せるも、相手の警戒もあり効果は薄く。
そのおかげか、前半も終盤戦を迎える36分以降は磐田が攻撃権を独占していく事となります。
43分、パスワークで左サイド奥に進入してから、尚もショートパスの連続で中央へ向かいエリア内へ。
そして山田がシュート、ブロックされたボールを大森が拾いさらにシュートするも、これもブロックされゴールならず。
結局絶好機はこの場面ぐらいで、スコアレスのまま前半終了となります。

磐田が若干押し気味といった前半でしたが、その内容は相変わらず攻守両面で激しくポジションを動かすサッカー。
連動性溢れる反面、体力面の消耗という不安が常に付き纏います。
そんな訳で、先にスコアを動かした方が大きく有利になりそうな試合だと感じました。

後半が始まると、現場レベルでもそれを感じ取っていたのか、一転して北九州が押し込んでいく展開となります。
最初の好機は相手の反則によるフリーキックから(福森のクロスを直接GK杉本抑える)でしたが、その直後の後半3分。
ディサロの戻しを受けた加藤が右サイドへロングパス、福森が受けてクロスを上げ、逆サイドへ流れるも永田が拾って再度クロス。
ディサロが合わせにいったこぼれ球を、藤原が豪快にシュートしますがボールは左ポストを直撃してしまい先制ならず。

絶好機を逃してしまい、ともに流れも失いかねない場面でしたが、その後CK攻勢に入ったのが幸いした北九州。
6分の右CK、キッカー福森が中央へクロスを上げると、ディサロが首を振ってヘディングシュート。
枠ギリギリを捉えたボールが左サイドネットに突き刺さり、技ありのヘディングで先制点を奪ったディサロ、エースストライカーの存在感を見せ付けました。

追う立場となってしまった磐田、8分という早い段階で交代カードを切ります。
ウィルス感染→クラブから謹慎の雌伏の時を経て、この日ベンチに復帰した小川航基を投入し(大森と交代)勝負を賭けにいきます。

その小川航の下にチャンスが訪れたのが13分。
山田の左サイドへのスルーパスから、走り込んだ伊藤がグラウンダーでクロス。
小川航はノーマークで、ワントラップからシュートしましたが、GK永井のセーブに阻まれます。
最初のシュートチャンスを逃してしまった小川航。

すると北九州が流れを持って攻撃。
16分、村松の浮き球でのスルーパスを受けた佐藤亮が中央へ送り、高橋大がエリア手前でキープしつつカットイン。
そしてシュートを放ち、ブロックに阻まれるも拾い直して再度シュート、しかしゴール上に外れてしまいます。
それでも尚攻勢を続けた北九州、17分には中盤で高橋大を中心にパスワーク、そして佐藤亮のスルーパスでディサロが裏を取って受けてエリア内に進入。
GK杉本の脇を抜くシュートを放ちゴール。
この日2得点目となり、再びチームメイトの祝福を浴びるディサロ。

以降も北九州の流れは止まらず。
19分には永田が敵陣左サイドでボール奪取、佐藤亮のパスを受けた高橋大がエリア内に進入するも、プレスバックしてきた藤川に倒されシュートは撃てず。
PKかと思われたものの笛は鳴らず、冷や汗モノの場面。

飲水タイム(25分)直後にも北九州の決定機。
28分、村松のロングパスを受けた高橋大が右サイドへスルーパス、走り込んだ佐藤亮からのクロスに頭から跳び込んだ永野。
綺麗に捉えたヘディングシュートが放たれましたが、ゴールバー直撃で惜しくもモノに出来ず。
3点目は奪えずも、実に楽しそうに、かつ伸び伸びとチャンスを作っている印象を受ける北九州の攻撃。

一方の磐田、29分のチャンス。
クリアボールを山田が拾い、左サイド奥へとドリブルで進入すると、カットインを見せた後グラウンダーでクロス。
これを小川航が合わせにいきましたが、シュートはまさかの空振りとなってしまいます。(その後逆サイドからクロスが上がるもモノに出来ず)
一連のゴタゴタを経て、そのプレーぶりも堅さが目立ち、何処と無く悲壮感が漂っている印象だったこの日の小川航。

その後反撃に転ずる磐田でしたが、両チームのエースが対称的な雰囲気とあっては凋落ぶりを止める事は叶わず。
2-0のまま終盤を迎え、42分の磐田の攻撃は松本が左サイドからクロス、クリアが中途半端となった所に山本康裕が走り込んでエリア内からシュートするもGK永井がセーブ。
45分には同じく左サイドから、伊藤のグラウンダーのクロスにニアサイドで上原が合わせると、ループ気味の軌道でゴールに向かったものの惜しくも右へと外れ。
北九州ゴールを脅かす事は脅かしますが、後一歩が足りず得点を奪えません。

その間に北九州サイドは、奮闘を続けたディサロが足を攣らせて途中交代。(佐藤颯汰が出場・44分)
担架で運ばれ退きますが、ほぼ満点だったこの日の結果もあり、悲壮感は見られず。
アディショナルタイムに入り、交代で入った佐藤颯のドリブルでの見せ場もあり、敵陣で逃げ切り体制に入る事に成功した北九州。
右コーナーで執拗にキープを続け時間を稼ぎます。

そして磐田に攻撃権が移るもシュートを撃たせず、そのまま試合終了。
無事に逃げ切り、実に6試合ぶりの勝利となりました。

試合から一日後、長らくクラブを支えてきた池元の引退を発表した北九州。
レジェンド的なベテランの決断は、一時代が終わった事とともに、来季に向けての編成も考えなければならないという事も痛感させます。
今季の好成績で他クラブの食指も容赦無さそうですが、果たしてこの日のような明るい雰囲気を、翌年も保つ事が出来るでしょうか。


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