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TV観戦 第100回天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会決勝 川崎フロンターレvsガンバ大阪

2021-01-05 16:01:27 | サッカー視聴記(2020年以前)

<川崎スタメン> 4-1-2-3
GK チョンソンリョン
RSB 山村 CB ジェジエウ CB 谷口 LSB 旗手
DH 守田
IH 田中碧 IH 大島
RWG 家長 CF レアンドロ・ダミアン LWG 三苫

<G大阪スタメン> 3-4-2-1
GK 東口
RCB高尾 CCB三浦 LCBキムヨングォン
RWB 小野瀬 DH 山本 DH 矢島 LWB 藤春
IH 倉田 IH 宇佐美
FW パトリック

波乱は起こらなかった準々決勝以降、順当にJ1同士の対決に。
今季の直接対決は川崎がダブルで、特に2戦目は5-0の夢スコで優勝を確定させたという良い事尽くめであった川崎。
登里が故障離脱中というマイナスの要素はあっても、それを感じさせない面子なのは相変わらずで、準決勝では秋田を一蹴。(被シュートはたった1本だったそうな)
王者の貫禄を見せ、黄金時代の証でもある複数タイトルを掛けて挑む。

一方のガンバ、今季(といっても既に前年だが)の戦いぶりが「勝っている割に内容が良くない」という噂は聞いていたが、自分は大して試合を観ていないので詳細は不明。
準決勝では徳島相手に、川崎と同じく2-0での勝利を挙げたものの、支配率・シュート数共に後れを取っていた。
確かに下位カテゴリ相手にこれでは、本当に内容は良くないのかも。
試合前は4-4-2と予想されていたが、相手に合わせて来たのか3バックのフォーメーション。
高尾が右センターバックに入る、前年後半の基本フォーメーションを踏襲してリーグ戦のリベンジを図る。

・試合開始
ガンバが攻撃権を得るも、GK東口のフィードを受けようとしてパトリックと宇佐美が被ってしまうなど、リズムの悪さを感じさせるシーンが。
・前半2分 川崎・田中碧がエリア内からシュート
一方の川崎、ファーストシュートは右サイドで田中碧がポストプレイののち、スルーパスに走り込んでエリア内右から放つ。(ゴール左へ外れる)
尚も前半3分、ビルドアップから守田が右サイド裏へと走り込んでパスを受けてグラウンダーのクロス、三苫のスルーを経て中央に旗手が走り込みシュート体勢に。
三浦がブロックに入り撃てなかったが、早くもポジションチェンジを絡めて好機を演出した。
・前半6分 G大阪・パトリックがエリア内からシュート(オフサイド)
しかしセットプレーで決定機を作るガンバ。
左サイド・やや手前という位置から、宇佐美のクロスが中央へ入りディフェンスラインの裏を取ると、パトリックが合わせてヘディングシュート。
綺麗にゴールネットを突き刺したものの、オフサイドとなりノーゴール。
一発勝負のトーナメントでは、いくら良い試合をしたとしてもこの一発が怖い。
・前半8分 G大阪・倉田がシュート
無理目な倉田のロングシュート、当然枠外。
立ち上がりは比較的攻撃に出れていたガンバ、ここで無理に遠目から狙う必要は無かったはずで、以降の試合の流れを決定付けてしまう。
川崎の立ち上がりは、シュートを狙いつつも様子見という感じを受けた。
ビルドアップの際に2CBの間に降りる選手を適時入れ換え、アンカーの守田だけで無く田中碧・大島もその役を務める。
「ポジションチェンジで攻めまくるぞ」という意思表示にも見え、実際10分以降から怒涛の攻勢が始められる事に。
・前半15分 川崎・ダミアンがエリア内からシュート
そのMF3人のゆったりとした、かつ距離の近いパスワークから好機を作る川崎。
ギアチェンジは左サイドの旗手に送ったのち、リターンを受けた田中碧のパスを大島がフリックでエリア内へ。
これをダミアンが拾い、切り返しで三浦のスライディングをかわしシュートするも、GK東口がキャッチ。
・前半16分 川崎・三苫がシュート
肝を冷やしたガンバサイド、直後にビルドアップでのミスを三苫にカットされそのまま撃たれる。(ゴール右へ外れる)
この直後から、川崎は長めのパス(グラウンダー)を交えてのスタイルに変更。
今まではショートパスの連続で攻撃を作るのが目立っていただけに、ガンバはその変化への対応に四苦八苦。
・前半22分 川崎・ダミアンがエリア内からシュート
・同上   川崎・ダミアンがエリア内からシュート
パスの質を変えつつ、ダミアンへのロングボール一発で好機を作ったシーン。
前者はヘディングシュート(GK東口キャッチ)、後者は頭でトラップののち、得意のバイシクルシュートを狙う。(枠外)
・前半23分 飲水タイム
・前半26分 川崎・家長がエリア内からシュート
・前半28分 川崎・ダミアンがエリア内からシュート
尚も押し込んで攻める川崎、26分に決定機。
家長がエリア手前で中央へ流れつつのキープから、守田→田中碧→守田と渡ってエリア内右へ切り込み、守田の低いクロスに頭で合わせた家長。
しかしゴール左へと逸れてしまい先制ならず。
以降も家長が降りて来て大島が前に上がる、サイドバックの山根と旗手が中央に絞ってプレーするなど、激しくポジションチェンジを絡めて攻め上がる川崎。
・前半28分 G大阪・パトリックがエリア内からシュート
そんな状況下で、小野瀬の右からのクロスをヘディングシュート(ゴール右へ外れる)と、何とか一矢放ったガンバだが流れは変わる事無く。
・前半30分 川崎・ダミアンがエリア内からシュート
・前半33分 川崎・旗手がシュート
33分に初のコーナーキックを得た川崎、クリアボールを旗手がミドルシュート。(枠外)
この時のキッカーは大島だが、以降ここも適時入れ替える。
これ以降ガンバも攻撃を試みるが、その際にパトリックが山根との競り合いの中腕でチャージされ、倒れ込むシーンが。
・前半39分 川崎・家長がエリア内からシュート
守田のダミアンを狙った縦パスを、読み鋭く三浦がカット、しかしこぼれ球を家長が拾ってシュート。
二次攻撃も分厚い川崎。
・前半43分 川崎・三苫がエリア内からシュート
大島の敵陣でのパスカットから、左サイドをドリブルしカットイン、そのまま撃った三苫。(GK東口キャッチ)
直後再びパトリックが痛むシーンが発生し、着実にフラストレーションを貯めてしまっていたのか、アディショナルタイムに噴出。
ルーズボールを追い掛ける際に旗手にチャージしたパトリック、前半終了の笛の後に警告を貰う破目となるなど、一向に反撃ムードが沸かないガンバ。
・前半終了

・後半開始
前半のシュート数だけでも11対2と圧倒的な差が付いたが、後半が始まるとガンバは最早攻撃どころでは無くなる。
パスを遮断できず、カットに入れてもこぼれ球を拾われ継続されるの繰り返しで、アタッキングサードに進入されるのが当たり前という状態に。
・後半3分 川崎・大島がシュート
・後半4分 川崎・田中碧がCKから直接シュート?
パスワークから守田のドリブルを経て、ペナルティアークから放たれた大島のシュートは高尾のブロックでコースが変わり、ゴールバーに当たりゴール上へ。
そのCK、田中碧の蹴ったボールは巻く軌道でゴール上部を襲い、僅かに外れる事に。
・後半4分 川崎・三苫がエリア内からシュート(オフサイド)
・後半6分 川崎・旗手がエリア内からシュート
尚も短い周期でシュートを放つ川崎。
旗手のシュートの後、CKが4本続くなどひたすらガンバを押し込み続ける。
そして先制点のシーンが生まれる事に。
・後半10分 川崎先制 三苫がエリア内からシュート 1-0
守田がCBの右脇へ降りる形を取ったが、守田は使わずに左へ展開するジェジエウ、そして旗手が中央へロングパス。
合わせにいった大島、こぼれ球となるも自ら拾いダミアンへパス、これもカットに入られるがダミアンが拾い直す。
何度もディフェンスを受けても止まらない攻撃、そしてスルーパスが三苫へと通り、トラップでエリア内に入った三苫が右足でゴールに流し込む。
・後半13分 川崎・谷口がエリア内からシュート
・同上   川崎・守田がシュート
先制後も守りに入る事の無い川崎、多彩なパスを交えながら攻撃権を独占。
フリーキックから、キッカー田中碧のクロスを谷口が打点の高いヘディングシュートを放つが、GK東口のファインセーブでCKへ。
そのCK、クリアボールを守田がミドルシュート(枠外)と、キッチリシュートで終える。
・後半14分 川崎・田中碧がシュート
前半は半数近くがダミアンのシュートだったが、後半は多彩なシューターによるフィニッシュ。
これ以降、先制されてプレスに来るガンバをかわす意味合いか、最終ラインはお互い距離を広めに取ってパスを繋ぐようになる。
・後半18分 川崎・旗手がエリア内からシュート
家長のエリア内でのキープののち、横パスに走り込み撃つも枠外。
後半開始からここまで攻撃機会が皆無という惨状のガンバ、溜まらずフォーメーションを変更。
4-4-2へとシフトし、プレッシングで勝負を賭けにいく体制へ。
・後半22分 川崎・家長がエリア内からシュート
それでも最初は嵌らずに、21~22分に延々と川崎のパス回しを許す。
そして左サイドからの大島のクロスを、家長がファーサイドでジャンピングボレー、しかしジャストミートせずGK東口が抑える。
・後半24分 川崎・ダミアンがエリア内からシュート
後半初のシュートとなったダミアン、CKからヘディングシュートも枠外に。
・同上   飲水タイム
ブレイクを挟んだ事で、以降はガンバのプレスも有効に。
それでも川崎はボールを回す時間が続くが、28分についにガンバが攻撃。(矢島の裏へのロングパスに宇佐美走り込む→GKチョンソンリョン飛び出してクリア)
攻撃機会ゼロは何とここまで続いており、傍らから観ていて様々な感情が渦巻く状態にさせられたが、ともかくこれで反撃体制に。
後半29分 G大阪 藤春・山本→福田・渡邊に交代
このタイミングで2枚替えを敢行したガンバサイド、上げ潮ムードを高めにかかる。(倉田が左サイドハーフ→ボランチへ、宇佐美がFW→左SHへシフト)
以降ビルドアップによる主体的な攻撃体制を採ったガンバ。
後半31分 川崎・家長がシュート
後半33分 川崎・家長がシュート
それに対し、川崎はカウンターで冷水を浴びせる。
旗手のパスカットから素早く前線に送り、家長がエリア手前からグラウンダーでシュート。(GK東口セーブ)
その2分後にも、再びエリア手前からシュートした家長。(ゴール左へ外れる)
後半34分 川崎 ダミアン・三苫→小林・長谷川に交代
後半35分 G大阪 小野瀬→塚元に交代
時間も押し迫り、双方交代カードを切っていく展開に。
いずれも同ポジションでの交代。
後半37分 川崎・長谷川がエリア内からシュート
一旦はガンバディフェンスがクリアするも、倉田のトラップミスに反応した長谷川がシュート。(枠外)
繋ごうとしたのかクリアなのかハッキリしなかったシーン、混乱が窺えたものの、以降ようやくガンバの時間に。
同上   G大阪・パトリックがエリア内からシュート
ガンバのポゼッションといえば、宇佐美が積極的に降りて来てパスを受け、散らしていくイメージ。
しかしここでは宇佐美は関与せず、右から左へと展開され、左SBに入った福田がスルーパスに走り込んでクロス。
これをパトリックが頭で合わせたものの、GKチョンソンリョンがキャッチ。
後半38分 G大阪・渡邊がエリア内からシュート
ガンバが不利な状況なのは変わらずも、矢島のロングパスを収めたパトリックから泥臭く攻撃。
右サイドで今度は宇佐美もパスワークに絡み、倉田のファーサイドへのクロスを一旦はGKチョンソンリョンが抑えるも、着地の際にこぼしてパトリックが拾う。
そして中央へ横パスして渡邊がGK不在のゴールへ撃ったが、谷口のブロックに阻まれてしまった。
後半40分 G大阪・福田がエリア内からシュート→宇佐美がエリア内からシュート
尚も押し込むガンバ、パトリックも苦手なはずのポストワークを展開し、何が何でも点を挙げにいく姿勢を見せる。
そして渡邊がエリア内右へと切り込んでクロス、GKチョンソンリョンが右手を横に出して弾くも宇佐美が拾い、エリア内でパスを繋ぐ。
まずはエリア内左で福田が撃ち、守田が頭でブロックしたボールを宇佐美が中央からシュート、しかしチョンソンリョンがセーブで上へ逃れる。
後半40分 川崎 旗手→車屋に交代
CK前の守備側の交代だったが、さして影響は無かった。
後半43分 川崎・大島がシュート
尚も主体的な攻撃を見せるガンバだったが、ビルドアップを守田に奪われてピンチに。
大島がエリア手前からシュートを放つも、枠を捉えられず。
ATも迫り、以降はキムヨングォンのロングフィードを中心に、AT突入後は三浦を前線に上げての攻撃を余儀なくされる。
後半44分 川崎 大島→脇坂に交代
後半45分 G大阪・福田がエリア内からシュート
宇佐美がスルーパスに走り込む役となり、右サイドからクロス。
GKチョンソンリョンが弾いた所を走り込み、シュートしたもののふかしてしまう。
後は枠に決めるだけ、というガンバの攻勢なのだが……
後半AT 川崎・長谷川がエリア内からシュート
タイムアップが押し迫り白熱する中、観ていて自分が思わず憤慨してしまったシーン。
ガンバ陣内で空中戦ののち、家長がバイシクルでラフに前に送ったボールが、クリアミスを経てエリア内の小林の下へ。
焦ったGK東口(クリアミスを何とか残してグラウンド外に出ていた)が、小林からのバックパスを受けた長谷川に突進。
そして足からシュートを防ぎに行って長谷川と交錯。(シュートは放たれ枠外に)
戦闘意欲の高い東口だが、こうした頭に血を上らせたようなプレーは(敵味方問わず)不幸な結果を及ぼすので観たくないものであり、長谷川が無傷で良かった。
その後はラストプレーでFKを得たガンバ、キッカー宇佐美がエリア内にクロスを送るも、パトリックの折り返しをクリアされると試合終了の笛が。
試合終了 1-0 川崎勝利

最後はガンバの圧力に苦労したものの、勝利・優勝に辿り着く事に成功した川崎。
川崎のクオリティ溢れるサッカーもさる事ながら、それにぶつかる事で露呈したガンバの「内容の悪さ」の意味も対眼出来、とても有意義な視聴となりました。
川崎並びに鬼木達監督は、これで国内3冠全てを経験する事となり、誠に目出度い限り。
このサッカーに肩を並べるクラブは、果たして今年中に現れるでしょうか。


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