陶芸工房 朝

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ニューイヤー・コンサート 2024

2024年01月05日 | 日記・エッセイ・コラム

  初春はワルツに乗って晴やかに

娘がサントリーホールのニューイヤーコンサートのチケットをプレゼントしてくれた。病がちだった昨年を「さっぱりと払い落とすように・・・」という想いが伝わってきて、ありがたく頂戴した。

舞台に、盛装した50名ほどのウイーン・フイルのメンバーが登場すると、明るく軽やかなワルツの調べが流れ始める。

舞台はあっという間にウイーンの舞踏会の雰囲気になってリズムに乗って自然に体が動きだす、三拍子のワルツはまさに踊るための音楽だ。

 

ウイーンでニュー・イヤーコンサートが始まったのは、ナチス・ドイツ占領下の1938年のことだった。ウイーン出身の指揮者クレメンス・クライスがヨハンシュトラウスのワルツやポルカを集めたコンサートを開催した、占領下で鬱々とするウイーンの人々を鼓舞するためだったのだろう。独特な楽器や奏法を受け継いだ伝統形成を守ってのこのコンサートは、そのまま続けられて、今では新しい年の恒例の番組として世界90ケ国に報道されているという。カラヤンを初めとした著名なマイストロが指揮をしており、日本人では小澤征爾が指揮をしている。

 

アンコールには約束があって、3曲アンコール曲が続いた後のラデーキー行進曲では会場の手拍子が求められ、オーケストラと指揮者と聴衆とが一体となって盛況の内にコンサートは終了する。気分はすっかり晴やかなお正月気分だ。  

 

      

トラデイショナルなこの舞台は、音楽と伝統を深く愛する民族の文化を強く感じさせずにはおかない。

さあ今年も頑張ろ・・・・、明るい気持ちが体の奥深くから湧き上がってくる。