その国造りのお話は本当のことなの? そう聞かれたら・・・・
ずっと昔のそのまた昔、まだ文字がなかった頃、語り継ぎたい大切な出来事は、
口から口へと伝えられてきたの。
飛びぬけた記憶力を持った人が、そのお話を記憶して次の世代に語り、またその次の世代がまた次に語る、そうやって「天地の創造」から「天孫降臨」までの長い長い日本の歴史の物語は、今の時代にまで語り継がれてきたの、本当のことかどうかは別にしてね。
ほら、 この海と向こうに見える島々を見てごらん、何だか神さまががそれを創ったように思えない?
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「古事記」が編纂されたのは712年のことです。
古事記は、第40代の天武天皇(673~686)が、日本の歴史を一冊の本にまとめようと編纂したもので、その中のイザナキ・イザナミの誕生からアマテラス大御神の誕生までの物語と初代神武天皇から応神天皇までの天皇家の系譜や神話や伝説は、稗田阿礼という語り部が伝承したものとされています。
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それにしても、この淡路の地には、古事記の神様たちが確かにいたのです。
この赤い鳥居が「オノコロ島神社」の大鳥居!21.7メートルもあるんだって・・。
こちらが、国うみの親の伊弉諾(イザナキ)の神社の鳥居。
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伊弉諾神社には七五三を祝う家族の姿があり、おのころ島神社には、観光バスがきていました。
日本人の心の中に、神話の世界が息づいているためなのでしょうか?
淡路島という特殊な風土が、それらの神話を守り育てているせいなのでしょうか?
物語の世界だと思っていた神々が、今もそこに生きて活躍していることに、驚かされたのでした。