陶芸工房 朝

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モネの絵みたいな空でした

2017年09月13日 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日の夕方(6時頃)、自転車でお使いに行った帰り道、ふと振り返ると、空が、あかね色と群青色と黄ばく色と墨色とを重ねたような、驚くべき色あいを呈していました。秋の夕暮れのひととき、誰かが空の上から魔法の杖を振るったような空です。

 

 

 秋になって、太陽の光の角度が長くなると、光が大気を通過する距離も長くなって、その時に不思議な色のシフォニーが生まれるのだそうです。 しばらく、見事な自然のショウに見惚れていましたが、なんだかこんな色の空を見たような気がして、ふと、モネの「夕日」の絵を思い出しました。

  

 

 モネが1872年にフランスのとある港町で描いたとされるこの絵は、後に「印象」と名づけられて印象派の先駆けとなった作品ですが、最初は、いつ頃どこで描かれたものかも分からず、 題名も「日の出」という説と「日の入」という説とがあったそうです。が、まさしく色のシンフォニーといえそうな作品です。  (後に、美術館が学術的な調査をした結果、太陽の位置、潮位、天候などをもとに1872年11月13日7時35分頃の風景を描いた可能性が高い、と発表されたとのこと。写真共にウイキペキアより)

 もしかすると、ヨーロッパとアジアでは、夕日の色も、日の出の色も、多少は違うのかもしれないけれど、大自然の色の魔術師が生み出すこの神秘的な太陽の光りの魔術  に魅せられるのは、洋の東西を問ず同じなのだと思ったのでした。