陶芸工房 朝

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彼岸

2006年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム

 彼岸花が咲き始めました。

_013 暑さ、寒さも 「彼岸」まで。

その折り返し点のシンボルみたいな「ヒガンバナ」ですが、今年は、彼岸より一週間も早く咲き始めています。

 「彼岸」とは、もともと「こちらの岸」に対する「あちらの岸」ですから、仏教でいう、いわゆる「悟りの世界」「仏の世界」のことなのでしょう。

_015  仏教の「彼岸」に到達するためには、「六波羅密」なるものがあり、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧 の六の徳を積まなければならないのだそうです。

 京都に「六波羅蜜寺」という有名なお寺があります。平家に関係の深い寺ということで、学生時代に拝観したことがありますが、そこにある空也上人の像は、唱えた「南無阿弥陀仏」の六音が、口から飛び出すように作られていて、「南無阿弥陀仏」を唱えれば、いつかは「彼岸」に到達できると信じていた民衆の信仰が伺われます。

 ちなみに、マンジュシャゲとも呼ばれるこの花、日本には自生しておらず、中国からの帰化植物とのこと、でももうすっかり日本の花ですね。