らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

盛夏の尾瀬へ~至仏山と燧ケ岳を望む縦走~

2013年08月21日 | 縦走

お盆休みを利用して尾瀬へ2泊3日テント泊縦走に行った。
尾瀬と言えば広大な湿原を思い起こさせるが、未だかつて行ったことはない。
また、東北地方最高峰の燧ケ岳と至仏山もぜひ一度見てみたい。
我々は期待とお楽しみいっぱいの尾瀬探勝へと出発する。

8/14 自宅~沼田~鳩待峠~山ノ鼻

沼田からバスで2時間かかって、ようやく鳩待峠に着いたのは14時半。
ここは標高1591m、ちょうど上高地と同じくらいだ。うん、涼しい。
出発前は日中気温37℃とやらの猛暑でぐったりしていたので、この爽やかな気候が心地よすぎる。
準備体操をして、今日の目的地である山ノ鼻を目指す。


木道を歩くこと約1時間、立派な至仏山荘が見えてきた。
この山荘周辺が山ノ鼻テント場である。お盆だが、意外と空いている。
幕営代一人800円を支払い、テント設営。水場やトイレも清潔で使いやすい。


せっかくなので、一周約30分の尾瀬植物研究見本園を散策する。
夕方近い時間帯のせいか、誰も歩いていない。
至仏山に続く登山道があり、その穏やかな山容を望むことができる。


リンドウとクルマユリ。
高山植物の花盛りは7月でほとんど終わっているが、それでも所々花を見ることはできる。


静かな尾瀬の初日は過ぎていく。

8/15山ノ鼻~下田代十字路~沼尻~尾瀬沼

朝6時起床、8時出発。
至仏山を背に、尾瀬ケ原へ続く木道を入っていく。お盆休みであるが今日も人は少ない。
竜宮小屋を過ぎると、もうその先は福島県であることを示す表示がある。
なんだかとても遠いところに来たのだなぁ、と妙に実感。


木道の先には、燧ケ岳が真正面に望める。
至仏山の穏やかな山容とは対照で、こちらはゴツゴツしたかたちの山のようだ。


下田代十字路は6軒の山小屋とテント場があり、ちょっとした村に見える。
テント場は、こちらの方が小屋から少し離れた場所にあるので雰囲気がよさそうだ。
いずれにしても、山奥とは思えぬこの立派な施設群に驚かされる。
尾瀬の年間入山者数がいかに多いものであるのかを伺える。


下田代十字路から沼尻休憩所の間はひたすら木道を歩く。
長時間の木道歩きで、そろそろ土の登山道が恋しくなってくる。
湿原地帯なのだから仕方ないのだが・・・
この後、雲行が怪しくなり雷がゴロゴロ鳴り出す。一雨来るか?


14時尾瀬沼ヒュッテ到着。ここで、テントの受付をしてから奥のテント場へ移動。
じつはここのテント場、予約制(!) そうとは知らず、フツーにいつも通り適当な場所を見つけて・・・
ではナイのだ。ちゃんと、受付で番号札をもらい指定された場所で張らねばならない。
我々はたまたま空いていたからラッキーだったが予約一杯のときはどうすれば・・・?
一張りずつ区画整備された木のテラス上にテント設営してしばらくすると夕立になる。


8/16 尾瀬沼~三平峠~一の瀬~大清水
 
5時起床。今朝も気持ちよい快晴である。木漏れ日で木道が光って見える。
よくぞ、毎日晴れてくれた。夏山で合羽を一度も着ることがないなんて珍しいことだ。
尾瀬沼から燧ケ岳の雄姿を望むため、散歩へ出かける。


真っ青な空の下、燧ケ岳が目の前に大きく見える。
早朝の湿原地帯の幻想的な光景にしばらく時間を忘れるくらい見惚る。
最終日にして、この夏尾瀬に来たことを心底良かったと感じる。

この日本にはまだまだ知らない素晴らしい絶景があるものだ。
これからも山登りを続けながら、未知への感動を探し続けたい。