浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

内戦前夜?

2006年10月03日 | Weblog
 ガザで2日間にわたってハマースとアル・アクサ旅団が武力衝突を繰り返し、これまでに12人が死亡、10人が負傷した。ガザ各地で両派における銃撃戦が続いており、一般民衆は外出を控え、商店の多くがシャッターを閉めたままで現地の状況は「内戦前夜」の様相を呈している。

 ロイター通信(英)によると、アッバース大統領の支持母体である「アル・ファタハ」の軍事部門である「アル・アクサ旅団」は同通信社にハマースの指導者数名の殺害を警告してきたという。

 長年にわたり、与党の立場に立っていたファタハの面々は、今年初めの選挙での敗北が未だに受け入れられず、特にアル・アクサ旅団は、「ハマースのクーデター」という捉え方をして、これまでにも再三、ハマースに対して敵対行動を行なってきた。

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