浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

アッバース氏 ハマースと交渉

2005年01月19日 | Weblog
 イスラエルのシャロン首相から「テロを止めさせない限り話し合いに応じない」と“三行半”を突きつけられて焦ったアッバース・パレスチナ自治政府大統領は18日、ガザ入りしてハマースの幹部と会談、説得工作に入りました。
 会談の内容は入手できていませんが、恐らく自爆攻撃を含む過激な作戦の停止を呼びかけていると思われます。会談の数時間前にも自爆攻撃が行なわれ、数名の死傷者が出ています。
 会議を終えて会場から出てきたアッバース氏の表情は明るかったと聞いていますが、ハマースが攻撃停止の見返りに何か要求を出したことは明らかで、その内容が思っていたものよりも大した事がなかったのでホッとしたのか、それとも「笑うしかない」ほど両者間の溝が深かったのかどちらかでしょう。

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