イスラエル軍 ガザを完全封鎖

　ガザのカルニ検問所で13日に起きたパレスチナ武装3勢力によるイスラエル人に対する自爆攻撃を受けて、イスラエル政府は14日、ガザとイスラエル、そしてエジプトを結ぶ3箇所の検問所を全て閉鎖しました。
　これらの検問所はガザの住民にとっては生活物資を運び入れたり、西岸地区やエジプトに出かける「生命線」です。つまり、ガザの住民は、東京23区より少し広い地域に封鎖された状況に追い込まれたことになります。国際法で禁じられている「集団処罰」にあたることは間違いありません。
　イスラエルとしては、今回の攻撃が、単独グループによるものではなく、ハマース、人民抵抗委員会、そして、ファタハの武装組織「アル・アクサ殉教者旅団」という3つのグループの共同作戦だったことに警戒を強めており、それら3つのグループの活動を支持又は看過する住民も“同罪”とする考え方なのでしょう。
　封鎖した状況の中で、これからイスラエル軍は“テロリスト狩り”を行なうはずです。いや、私のところに入っている情報ではすでに始まっています。国際的な監視の目が届かないところでイスラエル占領軍がこれから何を行なうのか、私は非常に心配です。