浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

アッバース議長暗殺未遂

2004年11月15日 | Weblog
 ガザ地区で14日に行なわれた「故アラファト議長弔問式典」に数十名の武装した男が乱入、「アブ・マーゼン(アッバース議長の別名)に死を!」と叫びながら突然発砲して場内は一時大混乱になりました。警察官が応戦して武装グループを退散させましたが、2人の警察官が死亡しました。アッバース議長にけがはありませんでした。
 これを見ても分かるように、アッバース氏はパレスチナ人の間で大きな支持を得ている人物ではありません。と言うよりも、どちらかと言えば、米国・イスラエル寄りとみる人も少なくありません。パレスチナの行く末に暗雲が立ち込めていることはこの事件一つとってもお分かりになるでしょう。

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