浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

22日のパレスチナ

2004年12月23日 | Weblog
・イスラエル軍は22日、再びガザ地区のハーン・ユニスを侵略。戦車とアパッチヘリから難民キャンプを攻撃。死者1人。負傷者数名。
(コメント)
ガザ地区におけるイスラエル軍の侵略が波状的に、恒常的に行なわれています。ガザの人たちは、沈黙を続ける国際世論に失望しています。
・ブレア英首相がイスラエルとパレスチナを訪問、それぞれの地でシャロン氏、アッバース氏(事実上)両首脳と共に記者会見
・パレスチナを訪問した世界銀行総裁がパレスチナ支援を約束
・パレスチナを訪問中のイタリア外相が、シャース・パレスチナ外相と会談後記者会見をして、パレスチナ独立国家樹立に向けての「民族自決の権利」を支持する発言
(コメント)
アッバース体制を確保するために欧米各国指導者・閣僚のパレスチナ訪問が相次いでいます。
・イ軍、西岸地区で7人のパレスチナ人を連行
・イスラエルの裁判所は、西岸地区ワラジャ村の16戸の家屋を破壊する軍の決定を是認
(コメント)
決定理由は入手していませんが、このような家屋の破壊は、“テロリスト”の実家か隔離壁建設予定地で行なわれます。
・ベスレヘムの生誕教会を訪問したイタリア外相に向けてパレスチナ人と欧米平和活動家が「無言デモ」
・イスラエル政府は近く釈放予定の170人のパレスチナ囚人名簿を発表。その内、52人がイスラエルでの不法就労
・イ軍は西岸地区ヘブロンの近くにあるヤッタ村で、通学中の小学生に発砲。3人の小学生が負傷
・ヘブロンの隔離壁建設現場近くでイ軍兵士1人が死亡
・北部都市ジェニンにイ軍特殊部隊が進攻、2人の活動家を連行


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