浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

13人がガザで殺害される

2007年05月17日 | Weblog
 ガザ地区の町や村から賑わいがなくなり、街には武装戦闘員だけが我が物顔に歩き回る姿が目立つ。

 16日、ガザ地区のファタハとハマースによる報復合戦は勢いが止まらず、13人が命を落とした。何れの場合もが、待ち伏せ攻撃などをして敵を仕留めているが、中には対立組織に拘束されていた仲間を間違って殺した事件も起きた。

 事態の深刻さに両派はどうしていいか分からずに武装衝突を繰り返している可能生もなくはない。16日になってようやく、ファタハが出身母体であるアッバース大統領とハマースの実質的な指導者であるメシャル政治局長とが電話で話し合ったとの情報があるが、一刻も早い両者会談の実現が待たれる。

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