浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

イスラエル軍の暴挙に声を上げる法

2004年05月19日 | Weblog
 ガザ地区に侵略しているイスラエル軍は18日、新たな攻撃を行ない、10人のパレスチナ人を殺害、多くを負傷させました。これで、2000年9月に始まったパレスチナ人によるインティファーダ(民衆蜂起)で命を落とした数が、パレスチナ側が3045人、イスラエル側が981人となりました。家を失ったパレスチナ住民の数は、国連の調べで、18000人に上ります。今回の侵攻作戦は、「テロリストの拘束」に名を借りた、パレスチナ住民の家屋の破壊です。国連を筆頭とする国際機関からも非難の嵐が飛ぶ中、平然と作戦を遂行するイスラエル政権及びIDF(イスラエル国防軍。イスラエル軍の正式名称ですが、国防が聞いて呆れますよね、やっていることを考えれば)には怒りを覚えます。
 このような暴挙は、許されないというレヴェルではありません。世界中が声を上げて即刻止めさせなければなりません。
 読者から「何か自分に出来ることはないか」と聞かれますが、あります。一つは、イスラエル大使館への抗議です。英語で書いてもいいですし、日本語でも大丈夫です。FAX、電話、メール、その手段は何でも構いませんから行動してみてください。
 それと、皆さんの町の駅頭にいる、「アクセサリー屋」ですが、あの外国人はイスラエル人です。イスラエルは皆兵制ですから、彼らは皆、兵役経験者です。全員日本語は出来なくても英語は出来ますから英語に自信がなくてもひと言、「I don't like your government(アイ・ドン・ライク・ヨー・ガヴァメン)」と声をかけてみてください。また、あの商行為は違法です。地元ヤクザとも話がついていて、暴力団への資金提供にもなっています。地元警察は「見て見ぬフリ」をしています。「JRの敷地だから」と逃げる場合もあります。でもそれは面倒くさいと思っているからで、「本署にそれでは言います」と言うと、重い腰を上げる可能性があります。もちろん本署に抗議、それも何人かで行動するのも有効です。
 皆さんの中に彼らからアクセサリーを買っている人がいるとすれば、それは、あまり好ましいことではありません。止めてください。彼らの笑顔に騙されてはいけませんよ。貧乏旅行をしながらちょっと小遣い稼ぎしてるというのとは訳が違いますからね。「どこから来たの?」と聞くと、イランとか、他の国の名前を挙げたりしますが、私の知る限り、彼らはイスラエル人です。イスラエルでは新聞広告で「アルバイト募集」をしているのですからね。情けをかけないで下さい。これ以降、彼らからモノを買わない様にしましょう。

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