浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

ガザで武装攻撃

2005年06月20日 | Weblog
 ライス国務長官が中東和平の進展を図る中、19日、ガザ地区でイスラエル軍に対してパレスチナ組織が対戦車砲と自動小銃で攻撃を行ない、イスラエル兵3人が死傷しました。
 攻撃後、「イスラム聖戦」と「アブ・リシュ旅団」と名乗るグループが実行声明を出しました。声明によると、イスラエルがガザからの撤退を予定しながら、ガザ南部のエジプトとの境界線を撤退後も管理するために改築工事を行なっていることに抗議するものとしています。
 確かに、イスラエル軍が撤退した後も、ガザの軍事的要衝はイスラエルが支配を続けようとしています。パレスチナ側はそれを阻止しようとしていますが、現在の段階では、イスラエル側が「安全保障」を理由に折れる気配はありません。

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