浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

27、28日のパレスチナ

2004年12月28日 | Weblog
・イスラエル軍は27日、東エルサレムで選挙活動をしていたムスターファ・バルグーティ候補を拘束。
(コメント)
ムスターファ・バルグーティ氏は、草の根活動を率いるNGO関係者です。同氏はこれまでにも何度も拘束されていますが、今回はイスラエルの許可なしに東エルサレムに入ったことが拘束理由です。しかし、東エルサレムはイスラエルがナント言おうと、国際的にはパレスチナ人の領土です。程度の低い嫌がらせとしか思えません。

・昨日、ダハラーン元警察長官が獄中のマルワン・バルグーティ氏(議長選に立候補した後ナゾの辞退をした指導者)と面会、3時間半にわたって話し合い。
(コメント)
ダハラーン氏は、一時は議長後継争いの有力者と目された公安部門の幹部です。アラファト氏の懐刀と言われた時期もありますが、アラファト氏の怒りを買い、冷遇されていました。アラファト没後、復活をかけて活動を始めています。話し合いの内容は明らかにされていませんが、気になるところです。

・イスラエル軍は西岸地区で7人のパレスチナ人を連行。
・武装グループがガザ地区のラファ近くのイスラエル入植地数ヶ所を襲撃。被害は不明。

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