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ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域をGPSで塗り潰し中。

後楽園の雪吊り。千鳥ヶ淵でボート。

2021年11月26日 | 後楽園円月橋日記

天気の良い朝に今日はどこへ行こうかとぼんやり考えながらTwitterを見ていたら小石川後楽園で伝統技能見学会「雪吊り」を開催するというお知らせを見ました。
現在時刻は9時20分。見学会は10時から。まだパジャマだけど急げば間に合うと計算して9時30分に家を出て9時50分に後楽園着。自転車です。

見学会と言っても、この時間にたまたま後楽園にいただけという人も含めて10人程度でしたがしっかり解説がされたのでとても面白かったです。
職員の方が持っているのは「藁ぼっち」と呼ばれる支柱の先端にとりつける飾り。小石川後楽園では園内で稲作が行われていますがそこで採れた稲わらを使います。

手順としては「帆柱」と呼ばれる支柱を立て、枝ぶりにあわせて「かんざし」と呼ばれる竹を傘の骨のように出してそこに枝を結ぶ。
かんざしの先端を「鉢」という円形に形作った割竹に固定して円錐形を作る。最後に帆柱の先端の「藁ぼっち」から伸びた藁で鉢を吊る。という手順です。
雪吊は雪国の庭園で風雪からりんごを守るために行われていたのを庭園に応用したものですが、その姿が冬の情景として美しいということで雪国以外にも広がりました。
「兼六園式」「北部式」「南部式」と異なる作り方があります。小石川後楽園では北部式、浜離宮恩賜公園では「南部式」、芝離宮恩賜公園では「兼六園式」で作られます。
「北部式」「南部式」というのは東京独自の言い方です。かつて東京都の公園管理組織が北部と南部に分かれていた時に生まれた差異だそうです。
こんな風に最低限の説明を聞くだけでも知らなかった時とは見方が変わります。学ぶというのはそういうことなんだと学びをさぼっていた過去を反省する私。

園内の紅葉も始まっていました。

飯田橋の竿品香で麻婆豆腐を食べた後で、都内の秋を見ておこうと少しぶらぶらしました。靖国神社の銀杏は緑のと黄色のと葉が落ちちゃったのと混在していました。

はたして私は今でもボートが漕げるのか、という井の頭公園での疑問を解決すべく数十年ぶりにボートに乗ることにしました。

千鳥ヶ淵のボートについては以前仕事中に来て乗るか乗らないか悩んだ話をブログで書いています。あれから8年。ついにこの日が来たよ。
漕げるかどうかですが普通に焦げました。中学生の頃、碑文谷公園で30分20円でしょっちゅう乗ってましたからね。身体が覚えていた。
ただし、体力の衰えは隠しようもなくオールを引く力はとても貧弱で、握る手も痛くよたよたした進みになったのが中学生の頃とは違いました。

まずは千鳥ヶ淵を分断する首都高環状1号線の橋へ。オリンピックでわさわさしていたとはいえ、よくこんな場所に高速道路を作ろうと思ったな。今なら大炎上間違いなさそう。
ロープが張ってあってボートで橋の下には入れないようになっています。

ぐるっと回って靖国神社の二の鳥居に近づいてきました。この突き当りを右に回りこめば田安ダム(命名わたし)の真横まで行けるんですが残り時間が5分しかなくて断念。

朝10時に後楽園に行ってから楽しく遊んでいるうちに3時間経過していたので、帰りにもう一度後楽園に雪吊りを見にいきました。
3本ある帆柱の1本のではもうたくさんの縄が張られていました。午前中に解説されていた職員の方が私を覚えてくれてたようで話しかけてくれたのでまたいろいろ質問。

「用と美」の世界。美しいです。ちなみにここで使う縄だけで全部繋げると1,700mにもなるんです。
唐門の前では結婚式の前撮りが行われていました。花嫁さん花婿さん見えますか? この時カメラマンさんは私の横にいて無線で指示を出していました。
現在途切れている唐門の左右にある塀を江戸時代のように延長して本当に内庭と外庭を塀で分けるという計画があるんだそうです。マジですか?
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