
板橋から赤羽まで散歩する時に地図アプリで道順を検索すると基本的に最も短くなるルートが出て来ます。(「徒歩」で検索)
地形による高低差を考慮しないので普段だと(特に自転車では)選びたくないようなアップダウンのきつい道を提示されるので、それに従うのもまた楽しからずや。
特にあの辺りは武蔵野台地の北東の端で崖が入り組んでいるのでたった1.5kmくらいの行程の中で3つも4つも谷地を越えることになっていい運動になります。
これは最初に下る坂道。下から自転車で登ってくる少年がいますが、これ毎日だったらきついですね。
谷底から上り口を探すんですが、見ている地図によって道があったりなかったりします。

地図の下から赤丸に向かって坂を下ったのですが、この先、左の地図(GoogleMaps)には薄く点々で道のようなものが見えますが右のマップには何もありません。
そのちょっと右の赤い矢印のところも同様です。右のマップでは完全に行き止まりに見えます。情報の薄い地図しか見ていないと無駄に大回りをすることになります。

GoogleMapsを信じて点々のところに行くとこんな階段1が現れました。点々は階段を意味しています。(もう少し拡大するとさらに階段っぽい記号になります)

階段の途中でクランクしてさらに続くところまでGoogleMapsではちゃんと図として表現されています。

上りきるとこんな高さに。この階段はさっき地図を比較した画像で赤矢印の階段です。「水車の坂」と名付けられた標識が建てられています。

台地の突端に稲付公園。ブログでは2回目の登場。講談社の創業者の別荘があった場所です。この説明も2回目。

坂を下ると鳳生寺。崖の上の稲付公園との間の急斜面に墓地が広がっています。

鳳生寺から次の高台に向かうにはまたも地図上では点々の階段2。
階段の後の数字はこの地図における階段の合番です。この階段の左の空き地のところ、ストリートビューで見ると火災に遭った後のアパートがまだ見られます。

最初に書いた「地図アプリが高低差を無視して選ぶ最短コース」がこれです。
楽に行きたければ、埼京線に沿って早めに台地の下の道を往くか、さもなくば西が丘の台地の上を左に回りに行って桐ヶ丘から台地下に下りる方がいい。
でも自分では選ばないコースをというのもいろいろ発見があって良いものです。

続いて階段2.5。なぜ2.5かというとうっかりして4つ目の階段に先に3と打ってしまったから。
Paintで図を作っているので間違いに気づくのが遅いと修正はやりたくないのです。

ということでこちらが3の階段。3節に分かれて緩やかに曲がりながら登るいい階段です。

階段の途中にもたくさん自転車が置いてありましたが、まあなかなかご苦労の多い暮らしなのではないかと想像します。町並みとしては素敵なんですが。
この階段はストリートビューの徒歩カメラマンも歩いているので素敵な風景をパソコンで見ることもできます。

赤羽駅と向かい合った台地の突端に静勝寺。そっち系の人には太田道灌が築いた稲付城跡として知られています。

静勝寺から赤羽駅に向かって一気に下る本日最後の階段4。この高さで、この角度で一直線に下までという階段は珍しいです。
ちなみにこの階段はGoogleMapsにも記載はありません。お寺の私有地の中の階段だから仕方ないか。

階段の下で、一眼レフで階段を撮影しているおじさん。階段の中ほどにいる親子連れに早く立ち去って欲しいと思っているんですがなぜかけっこう長くそこにいて。
ちょっといらいらしているのが動きで分かるのですが、そういう何か人の想いのようなものをもこっそり見ているのも好きな私でした。
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