
台北101を下りて、展望台から見えたネジネジを目指します。これは今年1月にオープンした台北南山広場。背後には48階建ての高層ビル。
ここにあったコンベンションセンターが昨日のブログに書いた南港展覧館に移転して空いた土地にできたと。今回はすごく出来立ての台北を見ているようです。

ネジネジに向かって歩いている途中。とにかく普通でないビルしかない。右が中国のなんとか銀行、左が何かとsoftbankがナニしたと噂のWeWork。

台北101から歩くこと10分、ようやくその異形が見えてきました。


陶朱隱園。建設中の超高級マンションです。3枚の写真で何かねじれていることは分かると思いますが。基本的な形としては次のようなイメージ。
かまぼこの板を21枚揃えて積み重ねます。下から2枚目を4.5度時計方向に回転してずらせます。下から3枚目を更に4.5度、4枚目を4.5度、、、、
これを20回繰り返すと4.5×20で21枚目のかまぼこ板は1枚目と直角にずれた方向を向いていると。とんでもないことを考えるもんです。
いったいどういう構造になっているんだろうと思っていたら公式サイトに基本構造が分かる動画がありました。是非見てもらいたいです。
まず軸となる円筒形のタワーを21階まで作る。21階にタワーから張り出すように構造材を組む。外周となる部分にらせん状の鉄骨を組み。タワーと外周を繋ぐ。
映像からだとこんな感じでしょうか。ってことは各フロアはかなりの部分で21階の構造にぶら下がってる感じなのかな。
設計はパリに事務所を構えるベルギー人建築家ヴィンセント・カレボーさん。本人サイトを見るとザハ・ハディドと妹島和世を足したままこじらせたみたいな人です。

全体の形を理解したところでもう一度台北101の展望台からの写真を。

建設中のマンションエントランスの前で全身で90度のねじれを表現するRさん。ナイスー。
さてこのマンションですが昨年春に竣工はしていますが、2019年11月現在で周辺は工事中。上の方にも作業員の姿が見えました。
1フロアに部屋は2つだけ。全戸数は40戸。一部屋の専有面積は990㎡で室内は660㎡。販売価格は非公式ですが内装工事前の状態で65億円との情報があります。
とは言え、買いたいお金持ちなら買えるかと言うとそうではなくて、デベロッパー側から候補者を「招待」するんですって。なんだ残念。

内部や周辺に作られる森とかもすごそうですが、笑っちゃったのはこれ。車用のエレベーターがあって車で室内まで行けちゃうんですって。
いやー、なんかすごかったですね。ちょっとこれだけでお腹膨れたので単独の記事にします。
ちなみにこれを見にわざわざ来ているような人は私たち以外には一人もいませんでした。台北に行くなら見ておくことを強くお勧めします。
もうそこを観なくてもいいかも。
ふつーの人は行かなくてもいいです。