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ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
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新国立競技場の技術提案書 2案を公表

2015年12月14日 | 新国立競技場ができるまで
本日午後、新国立競技場のデザインと基本設計案が2種類公開されました。
初めてコンクールで一位になったザハ案を見たあの日から2年半、国家的な迷走を見守って来ましたがやっと、やっと次のステップに進めそうで一国民としてとてもうれしく思います。
早速公開された基本図面から眺めて行きましょう。

A案



提案チームの片方が大成・隈研吾・梓設計、もうひとつが竹中・清水・大林・伊東豊雄・日本設計という組み合わせだそうで、なぜだかどっちがどっちかは伏せられていますが、
最初の画像を見ただけでこちらが隈研吾さんと分かります。
・外壁に植栽がもじゃもじゃしている。彼がデザインした池袋の新しい区役所と同じです。
・片持ちの屋根を支えているトラス構造が木造チック。
・室内のラウンジやテラスの天井や壁に集成材を使ったヒダヒダがいっぱいある。
ということで、こちらが隈研吾さんプランに決定。


B案



こちらも伊東豊雄デザインで間違いないですね。整然として凛とした全体の造形。屋根のうにゃうにゃした曲線。こういうのは隈研吾さんのには登場しないので。

大きな造形の違いは隈研吾さんのA案が下ぶくれ、B案伊東豊雄さんのが逆円錐。
隈研吾さんのが大屋根と室内で木造を使って和を強調、伊東豊雄さんのは外側ぐるりを取り囲む数十本のぶっとい角柱が中が鉄筋ですが外側がカラマツの集成材だそうです。
隈研吾さんのは観客スタンドがの斜面の下側をいろいろな空間として利用していますが、伊東豊雄さんの方はスタンド下のかなりの部分が開けたままの様な。

個人的にはどちらもかなりいいと思いました。さすがです。施工会社とのチーム編成でプランが作られていて、このどちらを選んでも1500億円程度でこのような競技場ができるのだとしたら
今まで感じていた無力感や焦燥感もかなり薄れるというものです。まあまだ手放しで安心はできませんが。

で、個人的には僅差でB案推しです。やはり高さ50mの木製(っぽい)列柱が見てみたいという理由から。
さあ、さっさと決めてどんどん作り始めよう!

そういえば、昨日の拓殖大学の紹介で、このブログで初登場した梓設計が、隈研吾さんチームで二日連続で登場。奇遇というのはそういうことなんでしょうか。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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植物は生き物だから大変よ。 (Ree)
2015-12-15 19:01:35
個性が出るんだから
名前を伏せる意味がないね。

B案の方がシンプルでいいかな。
ほんと、とっとと進めてくれないとね。
返信する
Reeさん (B)
2015-12-15 19:35:04
Rさんでも一瞬でA案が隈研吾だと分かりました。
このブログ見てればわかりますね。

隈研吾さんのはごちゃごちゃしているように見えて
実際に出来上がるといい存在感が出て侮れません。
年内に決めるならすぐですね。
返信する

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