
宮崎県に行って来ました。
宮崎県は経県値でも未踏の地で旅先の優先順位上位でしたので、ピーチエアで8月から成田=宮崎路線が就航するというお知らせを見てすぐにチケットを取りました。
奄美の時、機内で立派な観光ガイドをもらってとても役立ったので期待していたのですが、今回はそれ含めてポケットに一切の印刷物がなかったです。

宮崎空港までは90分。うちから成田空港より早いです。レンタカーですぐに高千穂方面に向かいます。日向、延岡から山に入って2時間半。
海沿いの東九州自動車道から延岡から内陸の九州中央自動車道へ。五ヶ瀬川にかかるこれはコンクリートアーチ橋として日本一のアーチスパンと高さを誇る天翔大橋。

刈り取り直前の稲の黄色と山の緑と青空の中に白いアーチ。もちろんこの後でコースを逸れて実際に渡ってみました。

13時に宮崎空港を出て高千穂村に着いたのが4時少し前。予約していた民宿は高千穂中心街から離れた農村のど真ん中にあるので日が陰る前に向かいます。
こちらの白い建物が民宿暖心(のごころ)さん。和室が5つの小さな民宿ですが地元の食材だけで作る女将さんの料理の評判に惹かれました。

部屋のすぐ前から美しい棚田が広がっています。

食堂とリビング。おばあちゃんの家に遊びに来たような落ち着く空間。

自分で米と野菜を作り鶏に卵を産ませて、味噌を作って毎年60kgの梅干を漬ける。宿の周辺で花を育て、室内はパッチワークや手芸作品がたくさん。
こういうなんでもできてしまうスーパーマンのようなおばちゃんがこちら。老犬一匹と成猫2匹と子猫3匹と夫と暮らしています。民宿初めて25年。

そんなおばちゃんが地元食材100%のこだわりで出してくれた晩餐がこちら。左の生肉は鹿のヒレ。「はすがら」など初めて聞く食材もいくつかありました。
小鉢一つ一つもとても美味しくて作り方を聞きながらいただきました。こういうのに敵う宿の食事ってちょっと考えられない。
これは焼酎だなと思ったので、地元の焼酎をロックでとお願いしたら注がれたのが黒霧島。そうか確かに宮崎のものだけどそれは普段も飲んでいる。

夕食後少ししてから、夜神楽を見られる高千穂神社まで車で運んでもらいました。

神社拝殿から少し離れた場所の観光用神楽殿。今回は暗い所での写真も多くなりそうだったので久しぶりにRX100も持って行きました。さすがって感じです。

神話の天の岩戸の物語を伝承している夜神楽は11月の中旬から2月にかけて高千穂町内の20の集落で奉納されます。
実際の夜神楽は夕刻より翌日の昼頃まで全部で33番の舞をぶっ続けて行われますが、私が見ているのはそれを観光客用に抜粋した4番の舞です。

天岩戸に隠れた天照大神の場所を探す舞、岩戸の前で面白おかしく宴をする舞、手力雄命が岩戸を投げ飛ばす舞。
最後にこちらのイザナギ・イザナミの二神が酒を作って飲んでいるうちに交合に至る夫婦円満の舞の4番。とても分かりやすく面白い。

見終わって外に出ると鳥居の上に満月が出ていました。

翌朝6時半に起床して近所の散歩。至る所でキバナコスモスの色彩と満開のキンモクセイの香りに包まれます。
ランドセルで通学する子供4人に挨拶されました。おばちゃんに聞くと昨年Uターンで戻って来た家族の子供で、村では久しぶりの若い村人だそうです。

宿に戻ると朝食。お米と味噌汁と梅干が特に美味しい。今日は高千穂をたっぷり見て、もう一か所寄ってから夕方までにまた宮崎にロングドライブです。
僅か二泊三日の宮崎旅行で高千穂往復で6時間も使うことにためらいも多かったのですが、この民宿に泊まっただけでもその価値はあったと思いました。
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