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ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域をGPSで塗り潰し中。

宮崎おとこ一人旅② 天岩戸神社~高千穂峡

2020年10月08日 | たびたび旅

夜神楽で天岩戸の神話を見たので今日はまず天岩戸神社からスタートしようと思いました。カーナビの案内で天岩戸神社に向かったのですが案内を終了したのはこんなところ。
神社の入り口は山の下にあって長い階段を登って丘の上に東本宮があるのですが、カーナビはそのお社よりさらに高い山の上道端をゴールにしたのです。
確かに道と本殿との距離で言えば、そこが一番近いかも知れないけど違うよね。カーナビあるある。
15分ほど時間を無駄にしたようですが、でも丘の上のこんなきおれいな棚田を見られたから良しとしよう。

こちらがその下から階段を登って行く天岩戸神社東本宮。「天照皇大神が天岩戸からお出ましになられた後、最初にお住まいになられた場所」だそうです。

東本宮から200m北の天岩戸神社西本宮。天岩戸神社と言えば本当は最初からこちらに案内してくれないと困ります。

拝殿の中は神楽舞が行われた神庭と呼ばれる舞台と同じ形式でした。注連縄の上には「彫り物(えりもの)」と呼ばれる切り絵細工の紙飾り。民宿にも飾られてたな。

西本宮からさらに川の上流方向に車道を100M進んで、そこから斜面を谷底に向かって下りて目指すは天安河原宮。

幅40m、奥行き30mの崖下の巨大な洞窟。天照大神が岩殿奥にお隠れになった時に、八百萬神はこの場所に集まって対策を相談したと古事記に書かれています。

洞窟内は人が歩く通路以外の地面は無数の石積みで覆われています。天安河原の石を積んで願い事をすると叶うという言い伝えがあるためですがかなり不気味でした。

高千穂峡に向かう途中の棚田。奥には廃線となった高千穂鉄道の鉄道橋。

高千穂峡に着きました。名物の手漕ぎボートに乗りたい気持ちはあったのですが30分で4,000円と聞いて尻込みしました。(基本料金3,000円+n人×1,000円)

川沿いの遊歩道を上流に向かって5分ほど歩くと誰もが目にした九州で一番有名なこの写真が撮影できます。
ここに来るまでどうやってこんな川面の上空からドローンで写したような写真が撮れるんだろうと不思議でしたが、分かりました。

カーブした峡谷のこの場所に撮影スポットがあったのでした。観光パンフレットでは絶対に出さない「ネタバレ」写真でした。

渓谷の岩肌は阿蘇山噴火の際に流れ出た溶岩が固まった柱状節理。東尋坊のそれと比べるとやたらに角がくっきりしていて自然にできたものには見えません。
それにしてもこんな地質の場所でボートで触れるところまで行けて危なくないのかなと思って調べたら10年前にやはり落石事故で小学生が骨折していました。

さらに進んで行くと渓谷にかけられた三つの橋が同時に見えるところがあります。高千穂三代橋と言われる観光スポットです。
戦後すぐにかけられた石橋もどきの神橋、50m後ろに昭和30年にできた鉄橋「高千穂大橋」、300m後ろに平成15年に完成したコンクリートアーチ橋「神都高千穂大橋」。
より高いところにより長い橋がかけられればそれだけ曲がりくねった道を谷底に向かって下りていく手間がなく川を越えられるということです。

石橋もどきの神橋と書きましたがアーチ部分は鉄筋コンクリートです。アーチより上は欄干までこの地方の得意とする石橋の技術で作られています。
コンクリートの底面を下手に偽装したりしないところが潔い。でも100年単位で長持ちさせたかったら本当は石組みのアーチの方が耐久性が高いはずです。

神橋。路面はアスファルトですが欄干や擬宝珠など立派な古橋の風格です。

神橋から先も遊歩道は続いていて川から高千穂神社にアクセスできるようでしたが往復50分くらいかかりそうで断念。駐車場方面に戻りました。
食事処が集まっている一角に「幸せの黄色いポスト」を発見。春に鹿児島の日本最南端の鉄道駅でも見たからこれでふたつ目です。全部でいくつあるのかな。

日向夏ソフトクリーム。甘酸っぱくて美味しい。下のボートを見ていたのですが、若い人たちが本当にボート操作が下手過ぎです。たぶん生まれて初めてって人ばかりなのかも。
他のボートとうまくすれ違えなかったり、屏風岩のくぼみに舳先を突っ込んでそこから脱出できなくなっていたり。お気の毒ですがあれだと30分足ジタバタして終わりですね。

車で行けば3分の高千穂神社へ。夜神楽を見に真っ暗の中登った階段はこんなところでした。

高千穂神社。拝殿の背後にある重要文化財の本殿は安永7年(1778年)造替。

宮崎の名物という事で高千穂神社近くの食堂でチキン南蛮を食べました。今まで食べてきたチキン南蛮と全く同じものです(笑)
写真20枚になったので③に続く。
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2 コメント

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Bさん (moto)
2020-10-15 09:28:32
いつもBさんのブログを読むときは、なぜかサラメシの中井貴一が頭の中で読んでくれるのですが、今回はあえて淡々と読んでみたらじわじわやってきてつぼりました。
一人旅でこんなこと考えてるんだなーと。
ボートのとことか、落石事故のとことか、面白いです。
Bさんファン歴長くなりましたが、車の運転できるなんて初めて知ったかも。
まだまだですね。
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motoさん (B)
2020-10-16 08:22:56
私のブログを中井貴一のテンションで読んでいるとは!
今自分でもやってみましたが可笑しすぎます。
中井貴一はサラメシのナレーションを録っている時の姿だけは、最小限のスタッフ以外には絶対に見せないんですって。分かる気がします。
このコメントからは谷原章介か森本レオの声で読んで下さい。

古い友人には私というと三菱の赤いミラージュという印象が強いようなのですが、
30代後半からは自家用車もなく、乗らなくなりました。
このブログでもレンタカーで運転したことを書いたのは沖縄で2回と今年の奄美大島だけですから印象薄くても仕方ないですね。
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