
江東区で一人暮らしをしている実兄のお宅を訪問して来ました。Rさんと結婚した直後くらいに行ったのが最初で最後だったのでほぼ20年以上ぶりです。
自分のことは聞かれても語らないタイプの兄なので、どういう暮らしをしているのかはほとんど分かっていませんでした。それほど積極的な興味もなかったし。
今年の新年会でうちに集まった時。この1年でオカリナ、リコーダーをメインに大量の楽器をオークションで入手し続けていることを聞きました。
(兄の物欲編)参照。
その楽器を見て見たいという事で訪問する意欲が高まったのですが、コロナ騒ぎで何度かの延期を経て、この日の突然の訪問となった訳です。
まあ、なかなかすごかったです。
上の写真がリビングダイニングの全景。超広角レンズのせいで広く見えますが14畳くらいかな。
カメラががんばって明るく見せていますが、カーテンを閉めた部屋はこれよりはるかに薄暗くて魔窟っぽいです。
そもそも一週間ぶりに太陽が見えた日曜日に、しかも客人を迎える午後に、どうしてカーテンは閉められているのか。この先が思いやられる展開です。

左側壁一面は作りつけのクローゼットですが、この中は漫画本で埋まっているようです。
増えすぎたオカリナを収納するためにスライド棚を部屋の中ほどに置いたのでクローゼットの前が廊下のようになってしまいました。そこにも各種楽器が。

オカリナを収納する棚を買った後で小型の鍵盤楽器を2台買って、棚の前に置いてしまったので棚の中の物の出し入れが非常に困難になりました。

その鍵盤楽器の下も無造作にオカリナとリコーダーが積み重ねられています。

チェンバロの下も同様です。大きめのケースはバスリコーダー(5本くらい)とさらにおおきなグレートバスリコーダー(3本所有のうちの2本)。

いくつか珍しい楽器を出してきて披露しました。こちらはプサルタリーという弦楽器。三角形の共鳴箱に24本の鉄弦が張られていて両手で持った弓で演奏します。
聖書にもその名前が登場する古代の楽器です。私でもまったく知らない楽器だったので相当にマイナーな存在です。

こちらも14世紀ころから使われたクラヴィコードという鍵盤楽器。鍵盤を押すとタンジェントという金属片が弦に下から当たって音が出ます。
ピアノやチェンバロと大きく違うのは弦の長さは高音から低音までほぼ同じ長さで、音程は弦の端からタンジェントが当たる場所までの長さで決まります。

ハンドパン。ドラム缶を加工したスチールパンはご存知かと思いますが、その原理で持ち運べるように改良された新しい(200年頃誕生)楽器です。
撥や手で叩いて演奏します。打楽器なのに共鳴する音の持続が長くて
上手な人が演奏するととても素敵です。

ハンマーダルシマー。弦を木の撥で叩いて演奏します。奏法や形状の違いで種類はいろいろありますがいわゆるツィター属と呼ばれる一群の中の英語圏での呼び方。

まだ他にもいろいろありそうでしたが。で、部屋にある楽器の大半は各種サイズのリコーダーとオカリナ。オカリナは100本以上あります。
こちらはヤマハのバスリコーダー。私もかつてはものすごく欲しかったやつです。

左手に持っているのがヤマハのバスリコーダー。右手がゼンオンのグレートバスリコーダー。大きさの比較です。グレートバスは私もいいのがあればそのうち買いたい。

グレートバスリコーダーとテナーリコーダーでのセッション。

オカリナ2本でのセッション。こうして見ると似たもの兄弟のように思われるかも知れませんが、生活スタイル、「生き方」が余りにも違う兄弟です。
ここに来ていろいろと思うところは多かったですが、止めておきます。まあ誰に迷惑をかけてるわけでもないし。
でもやっぱ言いたい。このままだとそのうちボケたり死んだときに処理に困るから減らしてください。お願いします。