アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

レターフロムS1

2024-05-11 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「Letter FromS 1」  期間限定公開です

2003年 5月30日

 皆さん、お元気ですか?

「Letter FromS」は、アーク佐野がつづる、四万十フィールド身辺雑記です。

 

 台風4号が近づく四万十は、昨日の午後から風がブンブンと暴れはじめました。

今朝は、よこなぐりの風雨に大きくざわめく木々の音で目がさめました。

雨と風は、時間がたつにつれイキオイを増して、やがて暴風雨に。

台風は、はやければ今夜中にも四国に上陸するとの予報。

四万十川のほとりに移住して4年目。今シーズンは何回沈下橋がつかるかな?

 

   

沈む高瀬沈下橋             友人一家             

 

 先週と今週は、「江川崎カヌー館」&「かわらっこ」で、

カヌー体験にきた修学旅行生相手のインストラクターをしていました。

今週の川は、天気&水量(やや増水)に恵まれず少しザンネン・・・。

それでも生徒達は、歓声をあげ、カヌーを漕いだり、沈したり、

沈下橋から飛び込んだりと、つかの間の四万十川カヌー体験をそれなりに楽しんでくれたようです。

では。

 

5月31日

 灰色の雲の群れが、空いっぱいにのんびりと流れていきます。

今朝は、台風一過の青空とはなりませんでした。

四万十を直撃した台風の風雨が、家の雨戸を激しくたたいた昨夜は、

起きていようと思っていたけど、結局、睡魔には勝てず。2時頃には夢の中、zzz・・。

 

 9時、写真を撮りに家を出発。

30日の写真は、前回増水した時のもの。今回は、それよりさらに2メーターほど水位が上がったようです。

沈下橋は、完全に泥水に沈み、村や国道ひくいところ、

かわらっこの一番下のキャンプサイトは、茶色く濁った水につかってます。

トロ場がなくなった川は、川幅いっぱいに、ザァザァと一気にはやく流れている。

すげーっ!僕はその流れの迫力に、しばしボーゼン。

「早く青空が戻らないかなぁー」と思いながら空をながめた午後でした。

では。

 

6月3日

沈下橋からながめる青空を、薄雲がのんびり流れていきます。

足元の川は、かなり水位がさがりましたが、はやく流れる水は、まだ薄茶色に濁ってます。

 

今日は、今月3本行う専門学校の研修プログラム、

「シーカヤック&シュノーケリングコース」の下見で、土佐清水市以布利に行って来ました。

このプログラムには、三崎のダイブショップ「シーサークル」のスタッフとして参加します。

1 衣布利漁港内でシュノーケリング。

2 マンボウ(5匹いる)とたわむれた後、カヤックにのり3~4キロ海を漕いで大城の浜へ上陸。

3 カャックで波乗りを楽しんで、大城の浜でゴール。

南国のきれいな空、海、白砂青松の大城浜(1、6キロの砂浜)を満喫できるプログラムです。

*マンボウは8月はじめ頃まで。

8月初句からは、ジンベイサメとシュノーケリングも可(ジンベエの捕獲状況にもよる)。

アークでは、シーサークルさんの提供のもと、このプログラムを利用できます。

この夏は、川と海、両方を楽しめるツアーをやりたいなぁー、と考えています。

では。

 

    

以布利港マンボウ 手を叩くと寄って来る      大城の浜

 

 梅雨入り直前のある日。

シーカャックで、日本一周中の武田君が中村に寄港しました。

彼は、僕の年下の友人で 東京都出身。

冬は、テレマークスキーのガイド(かかとを固定しないスキー)。

夏は、シーカャックのガイドの仕事をして生計を立てている。

カナダで暮らし、極北の大河ユーコン川を下った経験を持つ。

 

 カナダから帰国した彼は、もっと自分の国を、自然を知りたくなった。

そして、「海に囲まれた日本を、単独、人力で旅をするには、シーカャックが最適だろう」

と去年の4月に、シーカャックでうしゅ日本一周の航海をはじめた。

 

  

中村に到着             やまもも 今が食べごろ       黒尊渓谷 

 

 伊豆をスタートし、太平洋を北上。

北海道をまわり、昨年12月に島根まで到達するが、冬の荒れる海に旅を一時中断。

今年の4月にふたたび航海をはじめた。

*彼の旅の記録は、「西伊豆コースタルカャックス」のホームページでご覧になれます。

 

 我が家に2泊の予定が、荒天のためなかなか出港出来ず、約1週間の四万十滞在となった。

近くに住む友人もさそい、3人で初夏の風が気持ちよい四万十川をカヤックで下った。

沈下橋から飛びこんだり、手長エビを捕ったり、遊びながらのんびりとゆく。

ひさしぶりの淡水での川遊びにコーフンした彼は、

ニコニコしながら、僕に水をかけまくったり、カヌーを沈させたり、とはしゃぎまくった。

シャツの背中がめくれあがったまま、夢中で手長エビを追いかけるすがたは、まるで子供のようだ。

僕らは、捕った手長エビを焼き、ビールを飲んだ。

次の日は、四万十の支流の中でも、透明度がもっともよいといわれる黒尊川で遊んだ。

 

 夜、二人で酒を飲みながら、彼の旅のハナシを聞くのは楽しかった。

出発の日。四万十川の河口から海に出港する武田艇を見送る。

土佐湾に小さくなる彼のすがたを見ながら思う。「僕も今シーズンからアークという船で航海をはじめたんだ」と。

「きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ」星野道夫

では。

 

  

この先の航路をチェック       ジンベイも見ました         再び太平洋へ
   



最新の画像もっと見る

コメントを投稿