金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【宝塚記念特集】 歴代NO.1のレースは、やっぱりこれ!

2021-06-26 08:09:41 | 競馬

 明日はいよいよ宝塚記念、台風の影響が心配ですが、ドロドロの馬場だけは避けたいところです。本日は、宝塚記念の歴史を振り返って、歴代NO.1のレースはどのレースだったかをお話したいと思います。

 

 ここ30年で考えると、やはりサイレンススズカが鮮やかに逃げ切った1998年や、グラスワンダーがスペシャルウイークを豪快に差し切った1999年不良馬場の京都2200mをディープインパクトが4馬身差で突き抜けた2006年、また牝馬マリアライトがドゥラメンテ・キタサンブラックの両横綱を力でねじ伏せた2016年も印象的でした。

 しかし、歴代のレース、少なくとも私が見てきた、ここ50年間におけるベストレースは、やはりこれです。1977年6月5日に開催された第18回宝塚記念です。

 

 あのトウショウボーイとテンポイントの両雄が、一歩も引かずに2200mを駆け抜けた、歴史的なマッチレースです。この時は、逃げたトウショウボーイが、追走するテンポイントとの3/4馬身差を保ったまま、そのままゴールして勝利。

 この両雄は、暮れの有馬記念で再びマッチレースを繰り広げて、今度は追走するテンポイントが、逃げるトウショウボーイを僅かに差し切って、雪辱を果たすことになります。

 

 ちなみに、この頃の宝塚記念は6月第1週で、ダービーの翌週に開催されていました。したがって、今のように、重・不良が当たり前、良くて稍重という馬場ではなくて、パンパンの良馬場で開催されるのが当然という季節。上半期の古馬のドリームレースに相応しく、黙っていても、スターホースが集まるレースでした。

 この年の出走頭数は6頭と少な目ですが、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラス、アイフル、クライムカイザー、ホクトボーイと世代を代表するGⅠ馬ばかり。この豪華メンバーを相手に、両雄がマッチレースを繰り広げたので、ファンにとっては、生涯忘れようのないレースとなりました。

 

 ところで、昨日は、宝塚記念の距離変更を提言いたしましたが、あと一つ、開催時期についても検討の余地あり。もともと、今の6月最終週に時期をずらしたのは、3歳馬からの出走を促すためでしたが、彼らの参戦は、もはや期待できる状況ではありません。ダービーやオークスを目標に、ギリギリに仕上げた馬たちが、故障を覚悟で宝塚記念に挑戦するケースは殆どあり得ないからです。

 そうであれば、わざわざ梅雨の真っ最中ではなく、6月第1週か第2週に、時期を戻したらいかがでしょうか。そうであれば、今年などは、コントレイルやサリオス、ラヴズオンリーユーなどの出走も有り得たかもしれません。


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