金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【大相撲】 怪我で休場する力士が増えた理由

2020-09-29 06:47:55 | 大相撲

 大相撲秋場所が終了しました。関脇正代や前頭翔猿の活躍が話題を呼びましたが、両横綱は当初から休場でしたし、大関陣も序盤の不調から、波乱の場所となりました。

 ところで、この数年、横綱の休場が増えたこと、大関がすぐに陥落すること、また三役陣も目まぐるしく変動すること、その一番の理由が「怪我」です。

 それでは「怪我」が増えた最大の理由は何でしょうか? その理由は簡単、すなわち「すべてガチンコ相撲になったから」です。3年前の元貴乃花親方の騒動は記憶にあると思いますが、彼が一貫して主張していたのは、無気力相撲の根絶=星のやり取りの禁止、です。

 体重が200㎏近い巨漢同士がぶつかり合う大相撲は、怪我が付き物のスポーツ。でも、大怪我をすれば、1年以上も休まねばならず、その結果、力士個人の収入がその間は減ってしまうリスクがあります。また、本場所で勝ち越すことで基本給が上がる仕組みであるため、8勝7敗と7勝8敗では、天と地ほどの差があります。当然ながら、ウラ取引である「星のやり取り」が発生する温床があった訳です。この星のやり取りを根絶したのが、3年前のあの事件ですので、そこから力士の怪我が一気に増えたわけです(このこと自体は、改革の成果とも言えます!)

 さて、こうした力士の怪我を減らすためには、何をすれば良いか。

 ズバリ、「本場所の回数を減らすこと」「地方巡業を半減させること」。事業収入は減ってしまいますが、力士生命を大事にするためと、本場所の内容を充実させるためです。大相撲をサステナブルにするため、協会には本気で検討してほしいと思います。

(追加)また、何も判っていない横審委員が、休場の横綱に文句を言っているようですが、ちゃんと考えて、本質的な提言をして欲しいと思います。まったく!


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