昨日の続きです。
緊急事態宣言が出ない理由は、官邸も都道府県も、もう「国民の行動はコントロールできない」と見切った可能性があると。中国のように人権を無視して、行動を制約する術がない中、また思い切って制約を強化しても世論からの反発に権力側が耐えられないと見切った中、いつまで経っても、緊急事態宣言が出ないということ。
そうだとすると、これはもうドイツやフランスのレベルを超えて、すでにアメリカやブラジルと同じ選択をしたということ。すなわち、実質的には何もせずに、自然に任せるという選択。医療崩壊が起きても、あるいは、経済崩壊によって破産死・倒産死が起きても、それは国民の自由な選択により、そうした事態を招いたということ。
それならそれで、そういう選択をしたと、国民に対して宣言をして欲しい。民主主義を守ろうとするとコントロールが出来ないこと、そして、国民の自由を奪うことでコントロールはある程度可能だが、かなりの数の経済死は避けられないこと。前者は無責任に見えるが、意外にも死亡率は、季節性インフルエンザと変わらない水準と予想されること。後者は、格好よくコントロールするように見えるが、数百万人レベルの経済死を生んでしまうこと。
結果、前者を選ぶことにしたと。ちゃんと宣言して欲しいと思います。
政治的な損得を考えれば、そんな宣言をする馬鹿はいないと思いますけどね。