金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【金融】 デマが蔓延る理由

2020-03-04 07:17:43 | 金融マーケット

 金融マーケットの中では、デマを流して有価証券の価格を動かすこと=風説の流布、といって金融商品取引法違反で罰を受けることになります。しかも、日本のSECが常に目を光らせているため、こうしたデマが流れるケースはめっきり減りましたが、金融マーケット以外では、毎日のようにデマが蔓延っているようです。

 今回の新型コロナ騒動でも、マスクに続いてトイレットペーパーやティッシュペーパーが店頭から姿を消しており、これもネットでのデマが原因とのこと。トイレットペーパーやティッシュペーパーは単価が安くカサ張る商品ですので、そんなもの中国で作って日本に運んでいたら運賃が無駄だと、すぐに気がつきます。ほぼ日本製ですので、無くなることは考えられません。

 それでも、デマによって買い占めなどが発生します。デマというのは、信じる人と信じない人がいて、本件のような単純なデマを信じる人は少ないはずです。しかし、デマを信じない人の中には、一部の人がデマを信じることを先読みして、念のために、早めに在庫を積み上げておこうと考える人達が出てくるのです。そのため、バカバカしいデマであっても、世の中から商品が消えてしまうという現象が起きるようです。一部で報道された「青さ海苔が新型コロナに有効かも」という記事により、スーパーから青さ海苔が消滅したのも同じ現象です。これを悪用した商法が出ないことを祈りたいと思いますが、すでにトイレットペーパーや青さ海苔をメルカリで高く販売している輩が出ている様子。

 どうせなら、私が愛する王将の餃子とかに、良いデマが流れないかしらん。王将の餃子がコロナウイルスには有効らしい。出来れば、大阪王将の方が良いらしい」などと噂が流れると、ここだけが独り歩きして、いつのまにか大阪王将に行列が出来たりするのです。ああ、デマは恐ろしい!


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