午前中の晴天を裏切り、午後からはまた風雨に見舞はれるとの予報にて、今日の予定を早めに片付けて帰城する途中、ご近所の庭で綺麗に笑ふ牡丹と今年の初會。

普段からこのお庭の前を通ってゐるのに、今日になって初めて氣が付くとは、まるで“歩きスマホ”の明き盲目ども同じく、ふだんから世界(まわり)を何も見てゐないやうで、チト恥ずかしくなる。

今年も逢へましたね──
毎年逢ふ御縁で、牡丹のはうから私に聲を掛けてくれたのだらう。
牡丹櫻の次には、本家の牡丹。
帰城すると、間もなく本當に雨が降り出した。
今日の外出は、實にいろいろと収穫があった。